「何で『生き甲斐の心理学』を勉強しているんですか?」。時々、訊かれる質問で、その都度答えるのだが、どうもモヤモヤとしたものが残るのが常だった。
もちろん、U先生との出会いもあるが、それに至る生育史とその思いもある。
先に述べた、神との出会い現象も大きい。何故、ありのままの自分を愛し受け入れてくれたか。そういう疑問がどことなくあった。良いところなど無いとこちらは思っていたのに。
『生き甲斐の心理学』を勉強していくと、ロジャースやエリクソンのパースナリティ理論を学ぶ。そして、自分の生育史を題材に熟考する。幼いころの体験の解釈を吟味することで、明るい解釈が生まれたり、楽しい経験である。
あるいは、心理学とは直接関係はないが、宇宙誕生から今日に至る歴史も関連分野として勉強する。宇宙、生命史、考古学、神話、比較文化、比較宗教、歴史、文学、脳科学、遺伝子・・・それも、生育史を前向きに学ぶ糧になる。
そして、勉強を深めるとともに、自分は大量生産の中では作られない、本当に手作り?の存在だと思うようになる。
今回は、和解と平和というテーマ。自分と同じように、固有の生育史を持った他者との関わり方でもある。まずは、手ごわい自己愛の問題を、『生き甲斐の心理学』テキストを片手に考えてみよう。和解という言葉の対極にあるような感じなのだが。
自己愛の問題を知ろう 1/10