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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

受容:違ってもイイと思えること!(こころの声 6/10)

2011-09-05 | 第三章「無意識の世界」

  昨日は、SNSの同年代のオフ会で楽しく横浜で会食をした。同じ年代ということで共通項があるものの、他は生まれも仕事も、いろいろ違う。会は5年前に設立され、いつの間にかメンバーも増えていき、たまにしかお会いできないが、とても楽しい。同じ日本社会を同じ年に経験し、成育史が似ているのか、不思議に話が弾む。

 そして、いつものように、お互いの健康と成長をこころで祈って会は終了する。今年は11月に京都で全国的にお互いの還暦(同年代なので皆還暦になる)をお祝いするので、楽しみは続く。

 さて、今日は生き甲斐の心理学で基本、傾聴について深めたいと思う。よい傾聴の条件として、①無防備、②共感性、③受容性、④間、⑤理解力、⑥熱意の6つが大切とされている。

 日常では、教え・教えられの関係とか(役割があるため)、傾聴モードがすべてではないが、人がうろたえたりして安定を欠いたり、ストレス曲線の中にいて方向性が見えにくくなっているとき、人として支援するには、先の6つのポイントで傾聴する意味は大きいと思う。

 わたしの10年くらい前のときも、みじかなところで問題が発生し、関係者は驚愕した。しかし、その後事態は沈静化していった。その時のことを考えてみると、傾聴の6つのポイントなどがとても役にたったと思う。その中で、個人的に何がよかったかというと、どうも⑥受容性ではなかったのではと思う。人はともかく、自分はそうである。

 傾聴における受容性とは、「質問が我田引水的や詰問的ではなく、相手のあるがままを受け入れ質問に嫌味がないことである」。あるがままを受け入れるとは、相手に賛同する意味ではなく、相手の置かれた立場を考えると、相手の考えや行動に一利あるなと、ちょっと認めることである。

 この認めるということはどういう意味か、さらに追求されると難しいところがある。結局は自分で習得・納得するものなのだろう。

 私の場合は、運よく、この出来事が起こる2-3年前にそれを実感できていた。こちら(自分)が誰かに受容される有難い経験をしたからである。幼いころに、悪さをして、ダメねといわれつつも、どこかでゆるしてくれた母がいたが、こう経験・理解の遠因になったという付せんもあったろう。

 でも、人は成長するに従い、運命とか業とか罪とかいろいろあって、自分が簡単に受容されるという実感を失う。これを解決するのは、基本的には伝統宗教をはじめとする宗教・哲学の世界にのみだと思う。その中で、ゆるされる実感を得ることが、傾聴の受容性と深く関わると思う。

 あなたも、たいへんなことをしたね。でも、あなたの立場もわかる。まあ、わたしもあなたも、努力しつつ、成長していこうね!そんな想いが大切なのだろう。

こころの声 6/10

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