イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

牛に変身したイオ。イオの火山に変身したアマテラス!

2010-01-22 | 第四章「愛とゆるし」

 地球が出来た45億年前は、太陽系の惑星などができた時でもある。水星、火星・・・。

 私が11,12歳のころは、天体観測や地学が趣味であった。エリクソンの人格形成理論では技能の時期(10-12)で、勤勉性や劣等感が生まれるのもこのころである。確かに、勤勉性を趣味に発揮し(何か違う自分に初めて変身しようとしていたようだ)、夜空の星座や恒星、惑星のギリシャ名をよく覚えた、ただ、その名前の意味など考えなかった。

 当時は、ギリシャ神話を教えてくれる人もいなかったし、ギリシャ神話にも興味がなかったので当然かもしれない。しかし50年近くたち、生き甲斐の心理学の勉強でギリシャ神話や日本神話に興味を持つようになった。

 ギリシャ神話を少しでも知ると、夜空を見ながら楽しげに会話する西欧人の感覚が少し理解できるようになる。

 水星から冥王星の惑星の名前も、基本はギリシャからの輸入のようだ。因みに火星はアレス、木星はゼウス、冥王星はハデスに対応する。

 さて、天体観測で最も当時感動したのは、木星を見たことである。天体望遠鏡の性能が高かったわけでもないので、木星の表面の紋様、例えば大赤紋などは見えなかったが、4つの衛星は見えた(ガリレオ惑星と呼ばれる)。その美しさにほれぼれと(感情転移)したものだ。

 その4つの木星(ゼウス)の衛星の名前は、イオ、エウロペ、ガニメデ、カリストである。ギリシャ神話で大神ゼウスが浮気をして、妻の女神ヘラとのやりとりがあるのだが、特にイオ、エウロパは大変有名。

 イオは、ゼウスの浮気相手で、ヘラに見つかりそうになり、ゼウスが美しい牛に変身させてしまう。その後、ヘラの嫉妬でアルゴスという目玉が沢山ある怪獣(木星のあの大赤紋が大きな眼のようで、怖いこの怪獣を想像してしまうが)に見張られる、それを倒して逃げる・・・。

 こうした、ギリシャ神話の本は、少年少女向けの本や里中満智子さんのマンガギリシャ神話など、肩が凝らないもののほうが良いようである。是非一度読まれてはと思う。

 そんな、イオと命名された木星の衛星は、近年のボイジャーの映像で火山の噴火が観測されたりで有名。そして、表面の地形も現在では判り、世界の神話に因んだ地名が付けられている。その中に、何と、日本神話のアマテラスやスサノウの地名もある。

 アマテラスもイオの火山に変身といったところであろうか!

 夜空を見ながら神話を語る。西欧の伝統を日本でも行うと楽しいだろう。因みにギリシャの自殺率は日本の15%程度(2009年)。こころの健康に影響があるかも。

(感謝の領域<生まれる前の歴史>4/60)

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