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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

辛い職場が明るくなればなあ・・・

2009-12-12 | 第二章「五感と体感」

 啄木の「悲しき玩具」の中に、次の詩がある。

 脈をとる手のふるひこそ かなしけれ―― 医者に叱られし若き看護婦!

 状況は、この詩だけでは明確に判らないが、どうも医者が啄木のいる前で、看護師さんを尋常でないやり方で叱ったのだろうか、その中で啄木は若い看護師にひそかに同情・共感しているようだ。

 「生き甲斐の心理学」の勉強会で、第一章に「愛の領域」ということで、自己愛パースナリティ障害の話が出てくる。身近な人にこうした傾向のある人がいると、それこそ、この若き看護師さんのように辛いおもいをするようだ。

 話は跳ぶが、源氏物語の桐壷の更衣をいじめる、弘徽殿の女御もその傾向がある人物かもしれない。桐壷の更衣を死に追いやるほどの強烈なものである。1000年以上も前でも、今と同じような問題を持つ人は確実にいたのだ。そして、巻き込まれる人(桐壷の更衣のように)。その辛さに共感する多くの人達。この世は涙の谷・・・。

 ただ、世の中には、ちょっと自己愛パースナリティ障害の傾向のある人が存在し、決して自分の問題ではないということだけでも、知っていると楽になるものだ。

 今は、いろいろな話を総合すると、昔とくらべ仕事が遥かに過酷になり、職場のコミュニケーションもとりにくくなっているようである。それゆえ、辛い思いをしている人も多くなっている。もちろん、問題を持っている本人も、本来辛いはずだ。予防医学的な、生き甲斐の心理学の必要性は増している。

 愛の領域の問題。ガラスの曇りがとれ、皆が自己肯定、他者肯定できる愛の世界になればなあ。

(「日々の”感じ”の旅」8/13)

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