イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

列島4万年の歴史と愛の原型!

2008-08-28 | 第九章「愛」

 自分の愛の原型は何だろうかと、時々考えを巡らす。父や母との名場面。祖父母との名場面。幼友達・・・

 不思議に、その時々の心配事や関心に影響されて、思い出す場面が変わることがある。最近は、毎日源氏物語を読んでいたり、娘の子犬コナツが行方不明となったことが影響したのか、今までと違った場面を不思議に思いだす。

 幼い頃、身体も弱く良く病気になった。そんな中で、4-5歳のころであろうか、気管支炎で2-3週間床に臥せていた時があった。母も出かけることがあり、一人で寝ていると、幻聴のようなものがあり、耳元で読経の声が延々と続いた。熱も下がらなかったのか、母は心配し、お医者様からの薬とは別に、人から聴いて、何か(怪しげなもの)を煎じて私に飲ませてくれた。

 飲んだ後、蚯蚓(ミミズ)と知ったが、どういうわけか病気がよくなったようだ。そんなものが効くのか、まったく不明であるが、母の愛はその時の苦い味とともに、私の記憶に刻まれている。

 源氏物語にも、生霊とか、加持祈祷などの描写がでてくるが、こうした文化は仏教以前、恐らく縄文時代からの伝統かもしれない。日本人の繊細な愛の裏側に、不思議な怨霊の文化があるようだ。

 病気になったり、物事がうまく行かず、気弱になった時、自己否定的な冷たい感情がないような状態になることがある。こんな時、ミミズのことをちょっと思い出すと、暖かい何かが動き出すようである。

<愛の原型4/4>

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