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昭和は遠くになりにけり

2017年06月14日 07時31分09秒 | 日記
 平成になって約30年、「昭和は遠くなりにけり・・・」の感がある。
一方、昭和を中心に生きてきた我々世代には、同時に「明治は、さらに遠くになりにけり・・・」の感がある。
 前者は、前半は戦前を、後半はアプレゲールに代表される戦後を思い起こされる。
後者は、近代国家「日本」の創設が司馬遼太郎さんとともに懐かしく想い出される。
いずれも、悪きは忘れ、良きことのみを想い出されるノスタルジャーだ。
そこには、時代の波が脈々と息付いており、精神文化の匂いが嗅ぎとれる。
曰く「親を大切にしろ」、「目上の人を敬え」、「社会に役立つ人となれ」
社会規範として「嘘をつくな」、「男らしくあれ」、「嘘はドロボーの始まり」、「卑怯な人間になるな」など等、 
現代にも通じる言伝えがあった。
中でも忘れがたいのが「卑怯」を極端に忌み嫌ったたことを想い出す。
いずれも儒教的な教えが背景であると思われるが、今の世にも必要なようだ。
良き言い伝えは残しておきたいものである。 語り継ぎたいものである。それでこそ、日本の素晴らしさがある。


                   
                      平 戸 城

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