奢るものは久しからず・・・

　平家物語に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、奢れるもの久しからず・・」とある。
聖書にも「己を高くする者は低くされ、低くするものは高くされる」と記されている。
慌ただしく通り過ぎて往く人の世を思う時、さもありなんと思う。
災いの種はそこここに潜んでおり、心の隙あらばと狙われている。油断大敵、大事に注意を要する。
富と名声に胡坐をかいておけぱ、そのシッペ返し は大きいようだ。
常に謙虚な姿勢で、ことに当れということか。
習慣というものは恐ろしいもので、言うは易いが、行うは難しい。
日頃から頭を低く垂れたいものだが、ついつい高くなりがちだ。
心が奢れば、そのシッペ返しがあることを心して置こう。



　　　　　　　　　　　　　　　　紫陽花(ミセス・ヘップバーン)