天山のツツジを

孫たちと天山に登る約束をして昨夜は早めに床に着いた。
今朝は普段と変わらない時間に起きて飲み物などの準備をしていると、今日の山行きには関係ない藍子が一番に起きて来た。
一通り準備を済ませてから今日の同伴者である倫・蓮を起こし、食事を済ませて出発することになった。
玄関まで藍も見送りに来たというより一緒に出ようとして着いてきたので、4人で写真を撮ってもらった。

予定時間より少し遅れて出発したが、途中順調に車も空いていたので、9時20分には七曲り峠登山口に着いた。何もなければ今日は仲間がここにいたはずであるが・・・。
七曲りからは初めての歩きである。孫たちは阿蘇の高岳や由布岳を登った実績もあるし丈夫だろうと決め込んでこのコースを選んだ。
早速、登山口の階段を二人は元気良く登り始めた。

後姿を見て、久しぶりの孫たちとの山登りが楽しみになってきた。
とはいえ、今日は山頂一帯のツツジを見てゆっくりとした時間を持つのも楽しみな目的の一つである。
それと、今日は道中の花々を出来るだけ写真に収めるということもしてみたいと思っていた。その結果、孫たちからは何度となく早く来るように急かされることになった。
一時間ほど歩いた頃に突然の出会いが待っていた。言わずと知れたタクさんである。休日の度にあちこちと山に行っているタクさんが、まさか孫と登っている身近な山に足を運んでいるなんて想像すらしてなかった。今日ぐらいは雲仙か久住方面かな？とは思ったこともあったが・・・。
聞けば、ブログで私が天山に登ることを知って、天山～彦岳縦走（往復）の途中で会えるかもしれないと思っていたとのこと。
タクさんとは4月の諸塚山以来会ってなかった。この間、薬の副作用で山行きの気力すら湧かないほど身体を壊していたと聞いていた。久しぶりに会うと幾分細くなったようなそんな印象であったが、今日の縦走を聞いて、元の逞しいタクさんが帰ってきたのだと確信した。
久しぶりの会話をして、孫たちと私の写真を撮ってもらって、夫々の方向に歩き始めた。タクさんが向かう彦岳方面も霞んでいた。

タクさんと別れて山頂を目指した。勿論時折休憩が必要である。蓮は必ずこんな格好で、休んではおやつを食べる。


漸く、ツツジが見え始めると山頂部への最後の登りが待っていた。とはいえ、喘ぐほどの急斜面でもなく、心地よく登り上がっていくという方が当たっている。
登山口からの自然林の中の歩きやこの傾斜が七曲りコースの魅力なのかもしれないと思った。

いよいよ山頂部の東端まで上がってきた。
笹原の中に朱色や鮮やかなピンクのツツジが点在している。
全山を染める形容ではないが雨にも負けず風にも負けず、しっかりと枝を張って、厳しい冬を乗り越えて春には綺麗な花を咲かせる。
自然の生命力の偉大さを感じずにはおれない空間である。
今日もまたパワーを貰い癒して貰った。

長い山頂部を歩いて、漸く三角点のあるところまで辿り着いた。

孫たちは三角点のある山頂までの草原歩きに少々飽きて来ていたが、次は食事が待っているということで幾分元気が出て来た。
食事をする場所に来ると孫たちは靴を脱いでリラックスし始めた。私は早速準備に取り掛かった。お昼はおにぎりに加えて、今日は特別にスパゲティを作って食べさせる予定である。予行演習無しでもインスタントだから、男の私でも十分だとは思うが・・・。

出来上がりはまずまず。お腹が空いていたからだろうが、美味しいと言って食べてくれた。倫と私は食後のデザートはリンゴであったが、蓮は相変わらずおやつの方が好きなようで今度はポテトチップスを取り出して食べ始めた。
私だけは特別にコーヒーを入れて暫くこの時間、空間を味わった。


この後は、下山である。今夜は、咲き誇るツツジたちを紹介して終わりにしたいと思う。
久しぶりの孫たちとの山登りであった。小学2年生の蓮二も、兄の倫太郎の足までには適わないが強くなっていた。もう一人9月には男の孫が生まれてくるが、いずれは男ばかりで山登りが出来たら・・・と思いを強くして帰ってきた。
当方の体力が持つことが前提ではあるが・・・。
出会った花々は明日以降にでもまた紹介したい。