+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

白髪岳の自然林を歩く

2009年06月08日 | 熊本県の山
私が山歩きをするきっかけを作ってくれた「佐世保卸団地組合山歩会」の年一回の遠征の案内が4月早々に届いた。早めに予定日を教えて欲しいと頼んでいたので、それに応えての案内であった。
今回は熊本県球磨郡あさぎり町の「白髪岳」(1417m)ということだ。
登山の日は6月6日。その日が昨日であった。
私は現在唐津に住んでいるので、6日は多久インターから合流させてもらうことになっていた。前回昨年11月の田原山(鋸山)へも多久インターからであった。
明け方に激しい雨が降ったので、もしかしたら山の方も雨が降っているのではないかと心配になり、唐津を発つ前にネットで調べたら特に心配する程ではなく午後は晴れマークが付いていた。
卸団地組合駐車場を6時に2台の車で出発して、私が乗り込んだのが6時40分であった。
今回の参加者は9名(男5名、女4名)である。その中で初めてお会いするのが小柳氏である。途中のパーキングで挨拶をした時は70代の方だろう感じた。後で分かったことであるが、小柳氏は85歳ということで思わず「凄い」「元気」と感動を覚えた。
車は順調にあさぎり町を目指して進んだが、途中は時折雨が降ってきた。登山を明日にするかどうか連絡を取り合っていたが、人吉を過ぎる辺りから薄日がこぼれるようになったので、今日登山しようということになった。
あさぎり町に入ってから「白髪岳」方向を見たら雲の中に山は隠れていた。


舗装された林道をかなり長く走って最後に未舗装の林道を抜けると登山口の駐車スペースに着いた。登山口には福岡、鹿児島の各1台が駐車していた。
登山口には「白髪岳自然環境保全地域」という大きな表示板があり、その横には登山届けの記帳箱が設置されていた。

登山口にはコガクウツギの花が咲いていた。

ストレッチなど出発準備をして、先ずは「猪ノ子伏」を目指して歩き始めた。

登山道は特に喘ぐほどの急斜面も無く、緑豊かな自然林の中は心地良く、快適そのものである。我々が快適な歩きが出来るその背景には、「白髪岳と山々を守る会」の皆さんの並々ならぬご尽力があったことは言うまでも無い。後日皆さんのご尽力については触れたいと思う。



猪ノ子伏に着くとこんな表示があった。

しかし皆、立ったまま一休みした。この時はまだ小柳氏は到着していなかった。ここで初めて小柳氏の年齢が85歳であることを聞いた。しかし彼は5分程遅れたものの元気に飄々と歩いてきた。大した者である。

彼と同伴者を残して再び歩き始めた。ヒメシャラが集まっている所もあった。

大きなモミの木があり、その横にはこんな表示板もあった。



更に歩いていくとバイケイソウの群生地があった。山頂に続く一帯にも群生地が沢山あった。

また、意思を持って湾曲を作ったような枝振りでまるで踊っているような木もあった。この木の周りもバイケイソウが埋め尽くしていた。

三池神社(御池神社)を過ぎると間もなく山頂である。山頂が近づくに連れて倒木が目立った。また、防護ネットも随所で見られた。鹿の影響も無視できないのであろうと思った。
1時間45分程かけて、ゆっくりではあったが山頂に到着した。


白髪岳は佐賀県有田町の黒髪山と姉妹山になっていると聞いたことがあった。
果たして、山頂にはその記念の陶板のプレートが設置してあった。
有田焼で出来た陶板のプレートには、次のような宣言が書かれていた。

黒髪山・白髪岳姉妹山調印記念 1992年4月5日
「私達は豊かな自然を次代の人々に豊かな自然のままで残すため姉妹山の交流を続けます」
「佐賀県有田町 黒髪山を守る山の会」「熊本県上村 白髪岳を守る山の会」



少々途中を端折ったレポートになってしまった。この続きは第2弾としてレポートしたいと思っている。
今回の先ず一番の感動は、85歳のメンバーと歩いたことである。
「昔は頂上を極めること、早く歩くことが関心事であったが、今はマイペースで歩くこと、自然の営みを感じながら、愛でながら歩くことに変わってきた。勿論体力的なものもあるが。」と言われ、「歩き方を変えれば何時までも山に行ける。」とも言われた。
果たして私は彼の年齢まで歩けるかどうか。とはいえそこまで生きれるかどうかが先決ではあるが・・・。
もう一つは、途中でも触れたが、「白髪岳と山々を守る会」「白髪岳を守る山の会」の活動への感謝という感動である。これほど「ありがたい」「頭が下がる」と思ったことはない。内容については後日まとめたい。
勿論、「佐世保卸団地組合山歩会」のメンバーには楽しい山仲間として、彼の地を離れても尚お付き合い頂いていることに対し感謝に耐えないことは言うまでもない。次は秋の例会を期待したい。

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2 コメント

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素晴らしい! (タク)
2009-06-08 05:52:03
85歳で登山ができるとは、素晴らしいことですね
私の母は86歳ですが、もう歩くことさえままならない状態です。
「歩けるだけで幸せ」
金立山で見かけた札に書かれていた言葉を思い出します。

白髪岳には姉妹山の黒髪山側から贈られたプレートがあるんですね。
黒髪山山頂にはなにもなかったような……

昨日もテツさんが暴走気味でした。
本人は、「明日になっても覚えている」と言ってましたが、覚えているかどうか確認してみてください。
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凄いことです (+3k)
2009-06-08 20:20:45
タクさん今晩は。
85歳で山歩きに参加する意欲も凄いけど、実際歩き通すのですから「凄い」の一語に尽きます。日頃から乗り物を使わず歩くことが秘訣のようです。
ところで、テツさんはすっかり日焼けして来てましたが、仙酔峡までの下り坂がきつかった話だけでした。きっとバスの記憶が飛んだのかも?です。
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