坊がつるで見る星空は、普段田舎で見る星の数より数倍の星たちが煌いていて、テント泊の一つの醍醐味でもある。星座の名前など知っていればもっともっと楽しめるのであろうが、無知であれ無数の煌く星空には感動する。無限の世界の中に包まれている小さくても確かな自分の存在を感じる。 爽やかな目覚めの後、簡単な朝食、今日は前夜祭を楽しむということで、早々にテントを撤収して坊がつるを後にした。 |
法華院温泉山荘をバックにミヤマキリシマと![]() |
順調に長者原に着くと駐車場はほぼ埋め尽くされていた。 前夜祭までには十分時間があるので、夕食用の食材を調達に向かう。しかしながら長者原の売店は既に売り切れ状態で、仕方なく飯田高原の農産物直売所へ。ここでも欲しい物は無く、結局飯田高原入口近くのスーパーまで足を伸ばした。 駐車場が心配であったが、幸いにも、帰った頃駐車場から出て行く車があり、前夜祭会場に近い場所にとめることが出来た。 黄昏時を迎えると、前夜祭会場のコンセルリンクから歌声やバンド演奏が流れてきた。まだ開始までには時間があるから、今音合わせを行っているようだ。 ![]() 早めに食事を済ませて、18時前には会場のコンセルリンクに二人で陣取った。いよいよ前夜祭がスタートした。 毎年出演の国士無双のメンバーが奏でるサウンドは心地がいい。 ソロの女性のくじゅう夢大吊橋の歌も情感が伝わってくる。 ただ今回は、もう一人素晴しい歌を聴かせてくれる青年がいた。富永祐輔という歌手。彼の歌う歌すべてが心に響く歌詞でありメロディ。決して派手さは無いが堂々とした声量、甘い歌声が参加者を酔わせてくれる。九重山逍遥歌、ひまわりの花、亜細亜の夢追い人などなど、次々とアカペラで鍛えた声が聴衆を酔わせながらつづく。 家内も生の歌声を聞くのは何年振りだろうか?拍手を送る姿を見て、連れて来て良かったとつくづく感じられずには居られなかった。 歌の後は、ゲームやキャンプファイアーなど、手作りの温かみのある演出が繰り広げられ、いつの間にか前夜祭の終演を迎えていた。 今回で2回目の前夜祭参加であるが、今回は特に彼の歌が心に響いた。会場でCDを早速購入して、家に帰るまで繰り返し口ずさみながら帰った。 家内は、以来家事をするときに彼の歌を聴いている。いい思い出が出来たくじゅう山開き前夜祭であった。 |
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