+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

白銀を求めてくじゅうへ

2014年01月13日 | くじゅう山系・大分県の山
本来ならば、テントを担いで坊がつるで一泊を考えていたが、寒波に尻込みして日帰りでの山行となった。
とはいえ、朝6時過ぎに家を出て9時30分ごろ長者原に着いた頃の気温は、マイナス2度。寒いというより冷たいという感じであった。
前回12月以上の積雪を期待しての訪問であったが、予想通り長者原駐車場も雪に覆われていて、早速アイゼンを装着して、ワクワクしながらスタートした。
家内も12月雲仙でアイゼン歩行の予行演習をこなしていたので、今回は少しペースを上げて先ず雨ヶ池を目指した。
登山届を済ますと早速雪に覆われた林道が始まった。

休憩ポイントまで快調に歩き一休み。雪に覆われた登山道は、歩きにくい小石などを隠してくれて、家内も歩き易いとのこと、それにも増して周囲の白銀が気に入ったようで、何時に無く元気なようだ。
休憩後、木の階段を登り涸れ沢を渡ると、三俣山北峰の斜面が目に飛び込んできた。

雨ヶ池の肩に登りつく頃から樹氷が現われ、雲仙とは違った雰囲気に家内も「綺麗」を連発する。何時に無く笑顔が明るいようだ。





雨ヶ池の木道もすっかり雪道となっていたが、アイゼンの歯形を残しながら、周囲の雪景色に目を奪われながら、ルンルン気分で足が進む。
しかしながら、正面に見えるはずの平治岳はすっかり雲の中、山の輪郭すら見えない。更に進んで行くも今度は大船山・北大船山もすっかり雲に覆われていた。眼下に坊がつるが望めるベンチまで辿り着くと、ようやく雲が薄れてきていたが、それでもなお山頂部は雲の中である。
おまけに期待していた坊がつるは、白銀ではなく枯れた薄野が広がっていて、白銀の世界で「雪合戦」などをしたかった家内は、一気に歩く気分が萎えてしまった。

結局、坊がつるまで下らず雨ヶ池東端のベンチ場まで戻り、雪に囲まれての昼食となった。食事をしているとようやく青空が広がり始め、雲間からの日差しで暖を取りながらゆったりとした時間を過ごした。





食事が済んだら、下山後の温泉がまた楽しみでもあり、バタバタと後片付けをして長者原登山口を目指した。途中の休憩場所(指山分岐)でも立ち休憩で一気に登山口まで戻った。所要時間1時間30分、これまでの家内の歩きからすると格段のスピード下山であった。
長者原駐車場は朝の雪がすっかり融けて、振り返ると白く輝く三俣山が姿を見せていた。

下山後の温泉は湯坪温泉。調査不足もあったが温泉地区を通っても立ち寄り湯の看板が無く、仕方なく九重インター近くの「見晴らしの湯」に行こうかと湯坪温泉地区の外れまで来たとき、「ひまつぶしの湯」の看板が目には行った。

場所は、洋風の民家横にひっそりと立つ白壁の和風の建物。早速駄目もとで、民家のインターフォンを押してみた。すると暫くして家主が現われ立ち寄り湯であるとのこと、早速入浴を願った。
「ひまつぶしの湯」は、屋内と露店の二つであったが料金は一人300円、子供は「くにのたから」無料と書いてあり、凄く心憎いやさしさがある所だった。
二つの湯は何れも岩風呂で、少し熱めの湯であったが、温かな心配りもあって心身ともに満たされる湯で、これからのくじゅう帰りの湯は此処にしようと話して湯屋を出た。



湯屋を出ると家主が待っていて、今日作ったばかりという「いちご大福」をお土産にいただいた。

今回のくじゅう山行は、日帰りではあったが、白銀の世界を味わい、親しみが湧く温泉までにも巡り合うという、凄く充実した一日となった。そんな会話を交わしながら満たされた気分で帰路に着いた。

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