あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

懸命に言い訳している師走なり  あきオジ

2011-11-15 07:19:47 | 日記
神代植物公園の菊です。

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仏の灯ぢつとして凍る夜ぞ  放哉

夢さめし眼ひたと闇にみひらけり  放哉

葬列足早やな足に暮色まつはり  放哉

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本当に優れた俳句はひらがな言葉で下敷をも排除したものなのでしょう。
そんな気がします。

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物持たぬ豊かさ染める秋になり  あきオジ

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歩くだけそれでいいのさ秋の風  あきオジ

2011-11-15 05:32:46 | 日記
神代植物公園のダリアです。

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歩けるだけでもありがたい。
最近、そんなことを思います。

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平生の身持にほしや風呂上り  良寛

倒るれば倒るるままの庭の草  良寛

可惜 虚空に馬を放ちけり  良寛

(今日は、良寛が伝わってきます。日によってこんなに違うのか、そんなことが最近の思いです。短い表現形式だということは、どのようにもどんでんがえししてしまう。それがプロには怖さであり、素人には鑑賞の面白さなのでしょうね。)

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難しいことばが散りだす秋深し あきオジ

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一言で枯葉とまとめてしまう横着さ  あきオジ

2011-11-15 05:20:26 | 日記
神代植物公園です。

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日暮里の線路工夫や梅雨の朝  風天

千鳥波すれすれにどこへゆく  風天

行く年しかたないねていよう  風天

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どうしても寅さんの言葉にできない寂寥感が重なってしまいます。
寅さん映画も年を取ったら裏側から見るものなのでしょう。

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寅さんが露店の裏でソバを食い  あきオジ

里山に入れぬ寅にも秋があり  あきオジ

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