あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

死ねない手がふる鈴をふる   種田山頭火

2009-02-28 07:25:18 | 日記
神代植物園のラン

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新古今集 紫式部

かきくもりゆうたつなみのあらければうきたるふねぞしずごころなき

意訳
急に掻き曇ってきて夕立が湖に降って波が荒くなると浮いている舟だけに心もとなくなります。憂き舟だけに。

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新古今の時代の舟
その舟が浮かぶ湖は絵になりますね。
この歌は紫式部
何となく分るような気がします。

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お久しぶりでした。
あそこで出会うとは思いませんでした。
それにしても、お互いに歳をとりましたね。
話によると、脳梗塞を経験したとか
会わない間にいろいろなことが起こるのですね。
大変でしたね。
そして、仕事も、今年が最後とか
来年になると私と同じ境遇になりますね。
若い時代のお付き合いで中年以降はお会いする機会は限られていましたからね。
背格好もそうですが、口元辺りに昔の面影がありますが
いずれにしても、全体の印象は、別人ですね。
若いときの弾むような動きは失せしまいましたし、
白髪で皺の多い表情は、明らかに老人の始まりますね。
まあ、お互い様。
いい年寄りになっている。そう思えばいいのですね。
どこでどのように暮らしているか
こどもたちはどうなっているのか聞くことができませんでしが
以前、離婚したとか
そんな風の便りを聞いたことがありますが
そうなるとお子さんのことも気になりますね。
でも、表情は明るく
笑顔が素敵ですから
どうにかなっているのでしょう。
それぞれの人にそれぞれの人生の形があるし
その人の物語も十分に広がりを持っているのですから
気にすることはしません。
知ったところでどうなるわけでもありません。
どうか、お元気でお暮らしください。
そして、それなりの年寄りになってください。
仕事から解放されれば
それなりの愉しみがいっぱいありますし
新しい世界が広がりますよ。

          あきオジ

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古い知人に出会うと
古い自分に出会ったような気持ちになります。
ほろ苦いものなのですね。
ちょっとだけ昔の自分を思い出していました。


まつすぐな道でさみしい  種田山頭火

2009-02-27 07:00:05 | 日記
東京ラン展

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吉野山さくらが枝に雪ちりて花おそげなる年にもあるかな(新古79)

【通釈】吉野山では桜の枝に雪が舞い散って、今年は花が遅れそうな年であるよ。

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 西行は桜の開花情報に敏感で、あそこの櫻が咲き始めたのに、吉野山の櫻はどうなっているのだろうか、そんな櫻を歌った作品が多いのですね。自分のそれなりに気にするのですが、西行の比ではありません。ひたすら念じる西行と、とりあえず木にしている自分との落差は比べようがない。この作品のように待ち焦がれる思いはどこからくるのでしょうか。

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今年の雪はどうですか
日曜日には、三月になりますが
雪は、まだ降り続いていますか
青森の雪は半端じゃありませんからね。
苦労が多いと思います。
先日、テレビで青森の中心街を映していましたが
人が疎らですね。
みんな家に閉じこもっているのでしょう。
もう、長男も大学卒業して働いているとか
外から見ていると早いですが
親となればあれこれあっただろうし
のっぴきならぬこともあったでしょう。
でも、それなりに乗り越えたのですね。
長男も頑張りましたし
御苦労様でした。
でも、就職しても仲間とうまくやっていけるのか
トラブルは起こさないだろうか
心配することも多いでしょうね。
あれこれと苦労してきた自分のことを考えると
気になることは多いでしょう。
でも、なるようにしかならないし
心配してもどうなるわけでもないのですから
太っ腹でいてください。
春になれば岩木山が美しいでしょうし
一斉に花々が咲き出し
楽しい季節ですね。
美空ひばりの津軽を舞台にした歌を
思い出しますね。

   あきオジ

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吹みだる風になびくと見しほどに花ぞ結べる青柳の糸  西行

2009-02-26 07:12:00 | 日記
東京ラン展

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勉強続けていますか
御苦労様。
頑張ってください。
私はすっかり挫折してしまいました。
でも、一日一コマだけは見ています。
今、放送大学の講義で「演劇論」が放映されています。
先日は、歌舞伎を解説していました。
今日は「舞踊」を紹介していました。
また、後半は「近代演劇」で
ゴッホを取り上げていました。
なかなか興味深いですね。
現代演劇のリアリズム
今も生きている演劇論なのでしょうか。
テレビで部分的に紹介された公演での演技を見ていると
少々疲れますね。
それにしても、その二コマで演じた演者はいずれも亡くなっています。
名優といわれた滝沢修がなくなって久しい。
教材としてとりあげられた「炎の人」で
ゴッホを演じた滝沢修は、70歳のときに
28歳のゴッホを演じていたそうです。
そんな滝沢も亡くなり
芝居だけが残っています。
形だけが残る
音楽もそうですね。
演奏家は消えても、曲だけは残る。
それって何でしょうか。
あれこれのこと教えてください。

   あきオジ

北風がふき、朝から、寒くなりそうです。今日は仕事です。

2009-02-25 07:07:31 | 日記
東京ラン展

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西行

◎ さびしさに堪(た)へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里(513)

【通釈】

 寂しさに耐えている人が私のほかにもいればよいな。庵を並べて住もう――「寂しさ増さる」と言われる冬の山里で。

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西行を研究している人も多いでしょうね。
「西行花伝」を読みましたが、あれこれあったことは分かりますが
今となっては憶測、推測で
本人が語っているわけではありませんから真相は知ることができません。
そのような真実の追究や歴史的考証は自分の役割でありませんし
興味ももてません。
それにしても、西行にしてもそうですが
奔放に見える男女の関係ですが
「言いたいこともいえない」もどかしさが
伝わってきますね。
和歌の交換が今の時代のラブレターだったのすね。
デイトの約束もままならず
そこはかとサインを見落とさないようにしている日々
恋しさは募るでしょうね。
それにしても、和歌の世界の雪はあれこれ想像できますし
美しいですね。

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勉強続けていますか?
自分はぼちぼちです。
自分は、放送大学の講義を聞いています。
テレビですが45分なのでけっこう我慢できます。
これ以上長くなると、退屈してしまうでしょうね。
そして、その単調さに耐えられでしょうね。
知識として入ってこないでしょうね。
卒業を目的とせず
資格取得でもないとなると
単なる教養
知る喜びということになりますが
よほどの興味がなければ
モチベーションを保つことは大変です。
いつも思うことですが
テレビを利用した講義はとことん面白くしなければいけないと思います。
自分の知識をだらだら語り
後は教科書を読んでくださいでは
学生は大変です。
とくに、「しかたなしに我慢している」こともない老人は
よけい大変なのことです。
放送大学には学習マニアが多数おり
学生でない学生も相当数いると聞いています。
そんな学習好きな人もいるでしょうが
暇つぶしの人もけっこういるのです。
その意味でも講義はとことん映像化し
インパクトがあるもににして欲しいですね。
どうも、学者にはあれもこれも体系的に
そして網羅的という縛りから
抜けられないのですね。
まあ、それはそれ
ぼちぼちと・・・・・
今日は「演劇入門」では、歌舞伎の鏡獅子と娘道成寺を解説していました。
それまで知らなかった歌舞伎の世界のこと
舞と踊り、振りの違いなど
目からうろこの話題が満載で面白かったです。
やはり映像を駆使した講義は分りやすいですね。
退屈な図表だけの講義とか
それさえない講義は眠たいだけです。
面白ければそれでいい。
興味ある話題が広がればそれでいいのです。
ということで今日はメデタシメデタシの朝でした。

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今日は雨です。雪が降らないですね。ありがたいことです。

2009-02-24 07:26:44 | 日記
東京ラン展

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ふるさとのたびねのゆめにみえつるはうらみやすらむまたととはねば

意訳
故郷の人が旅寝の夢に出てきたのは、私を恨んでいるからだろうか。消息の手紙もだしていないから

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万葉の時代も現代でも同じなのですね。
学生時代、就職して間もないころ
親に手紙を書かず
顔も出さず
電話もしなかった。
そんな思い出が
いい年になると
ちくちく心が痛むのですね。
そんな歌で、見つけたとき
「どきっ」としました。
もう、そんな親もおらず
ほろ苦い思い出のままです。

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元気ですか
「鶴瓶の家族に乾杯」で
「えんぶり」をちょっとだけ見ました。
懐かしいですね。
二十年前、夜のえんぶりを見に行きました。
松明がたかれた境内で演じられていました。
素朴で力強い演舞でした。
「阿弥陀堂だより」の奉納剣舞を思い出しますね。
八戸と言えば「漁港」であり
そして、南部民謡ですね。
津軽民謡と違って
明るく、軽みがある。
それが魅力ですね。
先日、津軽民謡を集めたCDを手に入れたのですが
南部の曲も混ざっていました。
南部の人には違和感があるのでしょうね。
でも、東京の人は津軽と南部とは区別ができず
八戸は青森県だといえる人は稀です。
北海道と答える人が多いですね。
ですから、南部民謡と津軽民謡とは同じなのです。
また、八戸は大雪が降ると思っている人が多く
津軽地方とは気候も違っていることを
理解している人は少ないのですね。
私は二年しか青森で生活していませんから
雪国の生活についていえる資格はないのでしょうが
慣れない者にはつらかったですね。
とりのぞいてもとりのぞいても白い雪
そんな感じだったですね。
津軽の人はぶっきらぼうで
その人の懐に飛び込み
心打ち明けるまでに時間がかかりました。
でも、一度知り合うと情が深かったですね。
そんな思い出があります。
もう二十年くらい昔のことです。
八戸は最近はどうなのでしょうかね。
相変わらず年寄りだけのシャッター街のままでしょうか。

鎌倉の冬、なぜか松本清張の小説を思い出します。

2009-02-23 17:18:26 | 日記
東京ラン展

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元気そうですね。
鎌倉周辺のウオーキングですか
いいですね。
写真見ました。
冬の鎌倉ですね。
それでも人は出ているのですね。
ずいぶん歩いたのですね。
疲れたでしょう。
それにしても元気がいいですね。
でも、元気にしていなければ
やってられないですね。
「ブラッドダイヤモンド」(レオナルド・デカプリオ主演)
を見ました。
以前、VDVを手に入れたのですが
見るチャンスがなくそのままだったのです。
劇場で見たときの興奮が大きく撃ったり、逃げたり
爆破したり
よほどの覚悟がないと見る気にならなかったのです。
映画としてはダイヤの密輸を生業とする男がおり
ダイヤを手に入れることを自分と家族の自由を得ようとする男
その関係のない男二人が結びついていく
そしてアクションがあり
男は家族と再会する。
そんな物語です。
内戦状態のアフリカ
国民全体がホームレス
ダイヤを武器に変えることで内戦は一層激化している。
そこでダイヤ密輸している男が暗躍している。
一方、行方不明の家族を探す農民がいる。
その男が、偶然、大きなダイヤを手にする。
内戦のどさくさに紛れて逃げる男
追いかける管理者
前半はそんな状況説明
後半は大きなアクション
状況設定をする能力においてはアメリカの脚本家は
すごい。心得ている。
何でもかんでもぶち壊す
そして白人、黒人の画面での量感がすごい。
アクションにしても基本的には肉弾戦である。
アクション映画として舞台設定がアフリカというのも面白い。
ランボーの製作と発想が同じだ。
でも、黒人農民の家族への思い
ダイヤブローカーの心の傷
そして、子どもまで内戦兵士として
巻き込まれていくなど
中身を十分濃くしている。
この映画を見て
ダイヤはこのような人たちによって掘り起こされ
売りに出され
それが武器購入の資金になっているのだ。
そんなことを思い
ダイヤ好きな女性は許せないなどと思ったものです。
もっとも周囲にはそのようなものを欲しがる人はなく
買う金もなかったので
そのままになりました。
久しぶりに観て
アメリカ映画の作り方のセオリーがあり
登場する人物の割り振りにも形があり
状況設定も実に周到に取材し
リアルになるように準備されている。
だから、けっこう見てしまうのですね。
アメリカのアクション映画は
教科書どおり
しっかり楽しめますが
女性の扱いが添え物
アクションの邪魔者
そんなところにとどまっています。
それもいつか消えるでしょう。
まあ、見ましたということですが
けっこう楽しめました。
また、写真をアップしてください。
楽しみにしています。

 あきオジ

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外人部隊に飛び込んだ日本人男性の話を聞いたことがある。
日本にも長い間戻っていないし、
親にも連絡をしていないのだそうだ。
そして、
二度と、平凡で当たり前の生活には戻れないのだそうだ。
「ブラッドダイヤモンド」に登場するダイヤを密輸している男もそれに近い
「カサブランカ」の主人公も女性に裏切られ女性を愛せなくなる。
しかし、彼は昔付き合っていた女性を逃がし
自分は義勇軍に入る。
異国の地に
自分の居場所を求める男。
帰る家もなく
国もなく
命を危険にさらすことでしか
生きられない。
そのような生き方にいたく感動する。
そして、眠りに入るときには何を考えるのだろうと
想像する。
膝を抱えて眠る男の老後はあるのだろうか?
でも、それはその人たちが考えることで
その人たちにとって当たり前のことを考えているのでしょう。
どちらがどうのという話でなく
どこにいても人は孤独であり
誰も入り込めない闇があるのだというそれだけの話だ。


「ノクターン」(平原綾香)がお気に入り

2009-02-23 07:26:49 | 日記
東京ラン展

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かぜまぜにゆきはふりつつしかすがにかすみたなびきはるはきにけり

意訳
風交じりに雪は降ってくるが、さすがに霞がたなびいて、春が来たようだ

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そう、春はもう直ぐ
万葉の時代
家屋も十分ではなく
暖房もない
「寒いの上がり前」
「この寒さは当たり前」
そんなことで、今とは気温に関する思いも違っただろう。
でも、だからこそ春は特別のものだったのしょう。
そんな気分が伝わりますね。

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メール有難う
寒いですね。
今年は八戸も雪が少ないとか。
元気そうでなによりです。
足の具合はどうでしょうか。
まあまあ、足の具合と折り合って暮らしてください。
ところで、あれこれ今の時代に不満があるとか。
どこかの国の大臣が
バチカンでロープを越えて
ラオコーン像に触れたとか
記者会見のときにも周囲に人が致し
バチカン見学のときも
秘書等がいただろうに
そんな品位の人の周囲には注意できる人もいなければ
注意もできなかったのでしょうね。
ご指摘のとおり、周囲の皆様、御苦労様
ご当人は、もう、どう転んでもチャンスはこないでしょうね。
それでいいのかも。
そういえば
絆創膏を貼り付けた大臣はいまでも現職なのでしょうか。
メール事件で大失態した党首は
もう引退したのでしょうか。
元総理大臣が現職でいたり
不思議なのですが
「先人の知恵を生かして」とかいうのでしょうが
投げ出したような人の知恵が生きるのでしょうか
どうでもよくわないとしても
それほど日本人は馴れ合い関係に包まれる
懐が深いのですね。
そんなことを思いました。
政治向きのこともありますが
失職した派遣社員の人
そこそこ仕事が見つかったのでしょうか。
ふるさと回帰
農業再興などの動きはできるのでしょうか。
「そこそこ辛抱すれば生きられる」
そんな神話は崩れているのでしょうか。

  あきオジ

梅のときは梅、櫻のときは櫻

2009-02-22 07:06:06 | 日記
片倉城址の梅

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西行の歌

花に染(そ)む心のいかでのこりけむ捨て果ててきと思ふわが身に(76)

【通釈】花に染まるほど執する心がどうして残ったのだろうか。現世に執着する心はすっかり捨て切ったと思っている我が身なのに。

【語釈】◇花に染(そ)む 「そむ」は「染(し)む」の母音交替形。染まる、色がつくの意。

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櫻は西行にとって特別のものだったらしい。
櫻の季節が待ちきれない
桜の花の情報が流れると心乱れる。
そんな歌が結構ある。
この歌も出家したのに心乱れるようではどうしようもない。
そんなニュアンスだと思う。
でも、けっこうその高揚した気分を楽しんでいる。
まさか、出家したからといって人格が変わったり
生活が変わったからと感性が変わるものではない。
そんなことは十分分っているけれど
それでも、櫻を見ると心震える。
それが西行の歌心なのだ。
その深い思いと
自分のようにお手軽感覚だけでしか生きていないものと
一緒にするわけにはいかない。
でも、自分も「去年見たからいいじゃないか」とはいかないのです。

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今日は予定はありません。
東京ラン展を見たら
目がちかちかして
梅の写真を撮りに出かける気分になりません。
どこか出かける予定があるのですか
河津櫻があちこちで咲き始めましたね。
あの柔らかなピンクもいいですね。
新宿御苑で咲き始めたとか
もし出かけるようでしたら情報を教えてください。
でも、日曜日はカメラマンで溢れていますね。
私も、そのうち出かけます。

          あきオジ



立川談志のこと

2009-02-21 22:02:23 | 日記
東京ラン展

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都民劇場行っているのですか?
歌舞伎だけでなく、落語も聞いているとか?
自分は枝雀のデフォルメされた落語が好きだったのですが
志ん朝が亡くなってから、興味を失いました。
でも、嫌いではないので、CDでよく聞いてました。
また、ブームが押し寄せているとか。
今日は、立川談志のこと
談志は落語家である談志は上手な落語家
テレビに出てくる談志は狂気の真面目さ
そして、少々の傲慢さと知ったかぶりが
「嫌い」でした。
「赤めだか」(立川談春著)に出てくる立川談志は
得体の知れない大人であり
そして、愛すべき人物
社会人としては、明らかに奇人であり
落語の天才ということになるのです。
今日、石原慎太郎が談志が対談している番組を見ました。
あの傲慢、尊大、無作法と思っていた石原慎太郎が
無作法で行儀の悪い談志に小言を言わす
談志落語を持ち上げ
ご機嫌をとっている。
不思議な光景でした。
談志の落語について、何かを感じている。
これまでの伝統芸どまりの落語を突き破る
そんな可能性を予感して尊敬の気持ちに傾いているのか
そんな雰囲気でした。
政治的に上等でなかったことを
不快に感じていましたが
それなりの理由を聞くと面白いですね。
本人大真面目の勘違い。
そうとも言えますが
そう簡単に切り捨てるわけにはいかない
そんな面白い説明でした。
でも、茶だけで話しているのか
もうそうとうにアルコールが入っているのか
分りませんが
少々酩酊状態。
だから、話が面白いのかもしれません。
談志は家庭人であることは想像できず
社会人としてバランスが取れているとは思えず
期待もしていない。
なのに「赤めでか」では愛すべき人物で
落語の天才なのだ。
どれが本当の談志であり、どれが落語家であり
どこまでが真面目なのか
あるいはお馬鹿さんなのか見当がつかない。
それが談志なのだろう。
これまでとずいぶん印象が違ってしまった。
それでいいのだ。
よき社会人の落語なんて
教養落語でちっとも面白くない。
また、金回りのいい落語家の話も聞きたくない。
演じるものもわかままなら
聞くほうもわがままに聞こう。

今日は暖かくなりそうだ。

2009-02-21 07:28:20 | 日記
東京ラン展

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わが拇印むらさき色に濁る日を断崖にゆく涜るるために
燭の火に葉書かく手をみられつつさみしからずや「父」の近代

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寺山修司を読み直してみたいですね。
そんな思いの老人が増えているのではないでしょうか。
唐十郎の戯曲も面白い。
そんな年代に入ったのだ。

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短歌ですか?
現代短歌で関心があるのは寺山修司と俵万智
塚本邦雄ではない。
そのことだけが自分の考え
現代短歌も面白くないし
NHK歌壇も趣味的でしかない。
ときおり読む
朝日歌壇の作品のいくつかに興味がある程度
もう、再興は難しいではないですか。
優秀な才能は
フォークとかラップとか
音楽に流れていった。
そんなことを思うのです。
中島みゆき
井上陽水
など現代風俗や
現代感覚を言葉に置き換えている。
病人の老人の趣味から抜けられないのではなく
現代という時代は短歌では表現できないのです。
私は、ユーミン、サザンなどの歌詞が
好きです。
言葉を救い出すのも面白いし
言葉をコラージュ風に生み出すのも
面白い。
そんな大きな地殻変動が起きているのですね。
脱皮するのです。
様式を置き換えるのですね。
演歌でもかまわない
歌詞の形式で表現するのも面白い
三番までの形式
山場の歌詞は繰り返すなど
けっこう形式がありそうで面白そう
やってみる価値はある。
そんなことを考えるのは暇だからでしょうか。
あなたは質問するだけですか?

    あきオジ