あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

かりんの実しがみつくよなしたたかさ  あきオジ

2011-11-10 18:30:39 | 日記
昭和記念公園の盆栽園です。

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ママ
    田中大輔

あのねママ
ボクどうして生まれてきたのかしってる?
ボクね ママにあいたくて
うまれてきたんだよ

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散る
    伊藤美佐子

こころが
からだを
おんぶして

いったい
何処へ
たどりつけるというのだろう

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     あきオジ

生まれてきたのには
理由などありません
そのままです
生まれてきた
生きる
生まれる
それと同じ字を書きます。
生きるのにも
理由はありません。

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山茶花の散りたるの庭の敵討ち  あきオジ

2011-11-10 18:18:08 | 日記
昭和記念公園です。
今年は紅葉が十分でなく
紅葉はすでに葉が落ちてしまいました。
銀杏もどうなのでしょうか。
まだ、見頃始めでした。

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雪の夜の紅茶の色を愛しけり  日野草城

白き巨船きたれり春も遠からず  大野林火

裏氷の裏を舐めては金魚沈む  西東三鬼

(現代俳人の特徴は生活の匂いとか自然の風にさらされていないことなのでしょうか。温度が言葉の間に感じませんね。でも、そのうち別のものが見えてくるかもしれません。)

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追っかける俳人なけれど冬に入り  あきオジ

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立冬の庭になりてドア閉じる  あきオジ

2011-11-10 06:10:23 | 日記
神代植物公園です。
これからは花のない季節ですね。

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明日は塩山に出かけようかと思っています。
でも、どうなることやら。

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ここを墓場にして曼珠沙華燃ゆる  山頭火

風のなか米もらひに行く  山頭火

雨の山茶花の散るでもなく  山頭火

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立ち上がり山茶花つかむ子は二歳  あきオジ

秋風が廃線駅に通り抜け  あきオジ

2011-11-10 05:57:47 | 日記
この蛾はこの冬に死んでしまうのでしょうか。
死ぬために生きているのですね。

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手に取らば消えん涙ぞ熱き秋の霜  芭蕉

世の中は稲刈るころか草の庵  芭蕉

秋深き隣りは何をする人ぞ 芭蕉

(芭蕉の句は言葉に無駄がなく美しいですね。いつも、磨かれたという感想を持ちます。)

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形式が完成されると、それ以上のものは生まれてきませんね。それでいいのでしょう。

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流れゆく稲穂もありし信濃川  あきオジ

襖閉じ冬をとざして眠る夜  あきオジ

2011-11-10 05:23:32 | 日記
枯れた草も美しい。
最近、そう思うようになりました。

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こうしてブログを続けていて
めったにコメントする人がないことに気づきました。
自分は、相変わらずわがままで自分勝手だなあと思いました。

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秋の空浅黄に澄めり杉に斧  夏目漱石

蝶去ってまた蹲る子猫かな  夏目漱石

行く春や壁にかたみの水彩画  夏目漱石

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秋も去り俳句も残せぬ朝になり  あきオジ