はやい!わかい!わかりやすい! 東京都港区芝浦の税理士 平井会計事務所

「会計を通じて人を幸せにする」事務所HP⇒http://www.hirai-ao.com/

数字の錯覚

2021-09-03 05:44:58 | 数値力
たろう君は果物店の買収を検討しています。

候補のA店とB店は売上高も全く同じです。

商品別の収益分析をしてみると

メロンの粗利率はA店50%、B店60%で

B店の方が高く、

リンゴの粗利率はA店20%、B店25%で

こちらもB店の方が高くなっています。

「総粗利率が高い店を買収したい」と

たろう君は考えていますが、

この場合、どちらのお店を買収すべきでしょうか。


どちらの商品の粗利率もB店の方が高いので

売上が同じなら「B店の総粗利率の方が多い」。

そう考えるのが自然ですが

実は、これだけの情報だと正解は

「わかりません」。


例えば、

メロンの売上高がA店1億円、B店3,000万円、

リンゴの売上高がA店5,000万円、B店1.2億円とすると

それぞれの総粗利率はA店40%、B店32%となります。

粗利率が高いメロンの売上高は

A店がB店の3倍以上もあるため

総粗利率もA店の方が高くなります。


数字は切り取り方で印象が変わってしまい、

判断を誤ることがあります。

だまされないように注意しましょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

数字の錯覚

2021-09-03 04:49:37 | 数値力
たろう君は果物店の買収を検討しています。

候補のA店とB店は売上高も全く同じです。

商品別の収益分析をしてみると

メロンの粗利率はA店50%、B店60%で

B店の方が高く、

リンゴの粗利率はA店20%、B店25%で

こちらもB店の方が高くなっています。

「総粗利率が高い店を買収したい」と

たろう君は考えていますが、

この場合、どちらのお店を買収すべきでしょうか。


どちらの商品の粗利率もB店の方が高いので

売上が同じなら「B店の総粗利率の方が多い」。

そう考えるのが自然ですが

実は、これだけの情報だと正解は

「わかりません」。


例えば、

メロンの売上高がA店1億円、B店3,000万円、

リンゴの売上高がA店5,000万円、B店1.2億円とすると

それぞれの総粗利率はA店40%、B店32%となります。

粗利率が高いメロンの売上高は

A店がB店の3倍以上もあるため

総粗利率もA店の方が高くなります。


数字は切り取り方で印象が変わってしまい、

判断を誤ることがあります。

だまされないように注意しましょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする