クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

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朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

オオクワガタ・3ー1代目の羽化

2020-08-30 00:15:11 | オオクワガタ

*カテゴリー「オオクワガタ」から入ると

飼育過程等が繋がります。

 

2019年7月に東北の山間部で

ライトトラップにて採集されたオオクワガタの

子孫が羽化しました。

累代表記WF1とされるやつです。

 

↓ 親メス 新潟県産野外個体42㎜台

 

メスは野外個体につき交尾済と考えるのが自然ですが

一般に、

昆虫は最後に交尾したオスの遺伝子が多く残るとされるため

大きなオスの遺伝子をと、2週間ほど同居させました。

 

↓ 親オス 新潟県産野外個体66㎜台

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産卵セットは、昨年の8月中旬に組み

割り出しは同年秋に行いました。

 

↓ 2019年10月10日 ヒラタケ800ccに投入

↓ 2020年1月上旬に餌交換

↓ 餌交換時のオスの体重は最大で19g台

 

羽化

幼虫は初・2齢からヒラタケ菌床800ccに投入し

オスは2本、メスは1本で羽化させました。

*画像では大歯型は内歯が重なって見えますが

 実際は重なっていません。

 

↓ 左:親虫(野外個体) 右3頭がその子供

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↓ 頭を下げるので内歯が重なって見えてしまう

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↓ 左:親虫 

↓ 最下部:親虫

↓ 飼育1代目メス 3メスの最大 最少は30mm台

↓ 中段で現在後食中

 

あとがき

野外個体からの子供を

年通16~24度くらいの温暖な環境で飼育すると

8~9か月ほどかけて羽化し

雌雄の大きな羽化ズレはありませんでした。

 

東北エリアでも

野生で70㎜に達するオオクワガタは

めったに採れないと聞きますが

飼育では簡単に70mmを超える個体が羽化しました。

そして、並べた個体を見ながら

先人が産み出した菌床飼育のすごさを

改めて実感した一日でした。

 

↓ 飼育1代目の最大は72mm台   

↑ 右端が親虫66mm台

 

 作業終了

 



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