クワガタ~スズメバチ等の覚書

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朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

コツヤクワガタ

2021-12-25 21:49:28 | コツヤクワガタ(Malay)

コツヤクワガタ

Calcodes aeratus(Hope,1835)

 分布:ミャンマー南東部 マレー半島 シンガポール 

   スマトラ ナツナ諸島 ボルネオ等

 体長:オス10.6〜34.6㎜ メス14.0〜19.7㎜ 

 

コツヤクワガタ(以下コツヤ)は、マレー半島以外ではちょっと珍しい種のようで

大型オスは長歯型と短歯型に分かれます。

藤田宏著「世界のクワガタムシ大図鑑・6」によると

コツヤはCalcodes属の基準種で

カズヒサツヤクワガタやインビタビリスとは別属になっています。

また、Calcodes属にはコツヤのほか、クプレイペントリスコツヤクワガタと

マレーコツヤクワガタが掲載されていますが

暫定的で、今後の調査によっては分類に変化があるかもしれません。

↓ コツヤは、小型ツヤクワガタと同じ食性(多分)

 

また、鈴木知之著「クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑」によると

マレー半島におけるコツヤの野外観察では(標高700〜800m)

成虫は5~6月ころイネ科のシチク(棘竹)という植物の

新芽(タケノコ部)に集まり、樹液を吸汁するそうです。 

今回入手したのはマレー半島産コツヤ飼育幼虫です。

飼育用のマットは、ブルークツヤ・インビタビリスと同じものを使い

管理温度は、他種との関係もあって冬季は17〜20度の範囲です。

*マットの作り方は記事「難関種マットの作り方」をご参照ください

 

難関種マットの作り方 - クワガタ~スズメバチ等の覚書き

はじめに現在、ヤエヤママルバネやオキナワマルバネ等の国産大型マルバネの飼育方法はほぼ確立されており、愛好家に広く知れ渡っています。一方で小型種であるチャイロマル...

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↓ コツヤの野外個体や飼育個体の流通は少ない 

↓ 部屋から出てきた2齢幼虫

↓ 追加マットは、ブルークツヤ・インビタビリス用と同じ

↑ 左:基マット 右:追加マット

↓ 幼虫が暮らしていた基マットの上に追加マットを乗せていく

↓ Daisoの「パン屋さん」4.2Lに5頭まとめ飼い

 

コツヤの飼育は初めてですが

おそらくインビタビリスやブルークツヤなどと似たような生態と考えます。

↓ ブルークツヤの新成虫 2021年12月

 

参考文献: 

 鈴木知之,2005.クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑.株式会社世界文化社.

 藤田宏,2010.世界のクワガタムシ大図鑑・6.むし社.



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