金魚のひとりごと

縁日ですくってきた金魚も大きくなりました

風 Ⅵ

2009年05月30日 | 

彼は車に乗るとユーミンのCDをかけている
特にファンというわけではないが
レンタル店で2枚組を安く借りられたので
一応ライブラリーに入れている

その中で気になった曲が“Autumn Park”だという
「何をいまさら‥」かもしれない


松任谷由実 -Autumn Park-




“どちらか先にいつかこの世を去る日が来ても‥”
“あなたと会えなくなる運命(さだめ)は思いつかない‥”

そんな歌詞がある

長閑な秋の一日
幸せの絶頂にありながら
冷静にこの世を去る日のことを考えているのだろうか
もちろん先立つのは相手(男性)の方だ
女性心理は複雑怪奇だ‥

男性にはこんな詞は決して思い浮かばないだろうなぁ~



彼女にもこの歌の感想を聞いてみた

彼女いわく、この二人は夫婦であり、
永遠の愛を望みながらも、これから先のことも予想している
母性本能があふれているというか、
ユーミンの歌詞には共感できるところが多いという‥
そして、ユーミンの“ANNIVERSARY”にも
同じような歌詞があるという

“ひとり残されても あなたを思ってる‥”
“いつかは会えなくなると知っていても‥”

あたりまえのことがどんなに凄いことなのか
普通でいられることがどんなに幸せなことなのか

“今日の日をありがとう”
“今日の日を心にいつまでも‥” 





“Autumn Park”にこんな歌詞がある

“いつか生まれ変わり 別の人になっても あなたを探してる 私を見つけて”


男は生まれ変われるものならば‥違う人生をと思うものだ


突然、彼は冷たい視線を感じた


「はい!探し出します、どんなことをしても‥」

「も、もちろん、あなたを‥」


彼には若葉の香りを漂わせた
薫風がちょっとだけ冷たく感じられた



もうすぐ6月がやってくる







最新の画像もっと見る