古代日本国成立の物語

自称「古代史勉強家」。趣味は実地踏査と称して各地の遺跡、神社、歴史博物館を訪ねること。学芸員資格の取得を目指して勉強中。

葛城市歴史博物館

2018年10月08日 | 学芸員資格・博物館
 2018年10月6日、葛城市歴史博物館を訪問。奈良県葛城市忍海にある登録博物館で、2004年の新庄町と當麻町の合併によって新庄町歴史民俗資料館から改称された博物館です。



入館料は200円。入口を入って左手に常設展示室、突き当たりの左側に特別展示室があります。


常設展示は古代から中世までの歴史資料および民俗資料が展示されます。特に葛城市内の弥生遺跡や古墳から出た遺物の展示を中心に、古代寺院に関する展示、竹内街道に関する展示がメインとなっています。

縄文から古墳時代にかけての遺跡からの出土品の展示。


古墳からの出土品の露出展示。


特に興味を持った舟形埴輪の復元資料。


近代の民俗資料。


特別展示室への入口。

「『古代葛城の武人』-葛城市兵家古墳群と大和の甲冑-」というテーマで特別展示が開催され、葛城市内のみならず奈良県各地の古墳から出た鉄製の甲冑などが展示されていました。他の博物館から借りた実物資料がたくさん展示されており、写真を撮らないように言われたので撮影は入口までです。

 特別展示は大きな気づきが得られたのですが、常設展示は正直言ってショボイと思いました。葛城といえば古代史解明のカギを握る重要な遺跡、古墳の宝庫なのに、それらの遺跡に関する展示がないのはどうしてでしょう。葛城襲津彦の墓と言われる室宮山古墳、大規模水田跡である中西遺跡、大規模住居跡が出た秋津遺跡、葛城の王都と言われる南郷遺跡群などです。これは公立博物館が現在の行政区に依存していることからくるものだと思います。
 公立博物館はほとんどの場合、郷土の歴史及び文化財についての市民の理解を深め、教育、学術及び文化の発展に寄与することを目的として設立されます。ここでいう「郷土」は設置者である自治体を指すので、それぞれの自治体の地域内にある遺跡などの文化遺産が展示されることになります。葛城市歴史博物館は上記の通り、新庄町と當麻町という範囲なので文化遺産は限られたものにならざるを得ないのです。したがって、古代の葛城地方の文化遺産を網羅しようと思えば、奈良県内の北葛城郡、香芝市、葛城市、大和高田市、御所市などの公立博物館を全て回る必要があるのです。(いずれ全部まわろうと思っていますが)
 古代を考えるときに現在の行政区分を前提に考えるのはナンセンスです。個人的にはせめて奈良時代の行政単位である令制国くらいの範囲で捉えたいと思うので、近隣の自治体が連携し、強みを活かしながら弱みを補完し合ってテーマ別の展示ができれば博物館の教育的な価値はさらに高まると思います。特別展や企画展がそれに当たると言ってしまえばそれまでですが。。。



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