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ブログ de 姫リンゴ

ひめまの戯言、次女の雄叫び、

一言多い長男、長女、父の日常です。

連絡網廃止

2017-04-09 | 自閉症
一年前、今の作業所に入所し家族会の総会に初めて参加した時に総会資料と共に配られたのが連絡網。
この個人情報にうるさいご時世に連絡網?!
利用者全員の自宅の電話番号が載ってます。

有り得ないだろ・・・と絶句したがこの時の私は入所一年目のぺーぺーな保護者。
ぺーぺーだろうとそんなもん関係ないと言われればそれまでだが、自分の親より年齢が高い保護者の方々を前に私は何も言えませんでした。
この方々はもう何十年もここに通っている利用者さんの保護者。
ここにはここのやり方がある、そう思うことにしてグッと堪えた。
正確には様子を見ることにした、あまりにも私はこの作業所のことを知らなすぎるので一年かけてじっくり探ろうと。

この一年で分かったことは、
1、連絡網は一度も使っていない
2、連絡手段は電話のみ
3、想像以上に保守的

これはどうなんだ。
でも切り込めるところはありそうだ。
家族会で役員や保護者の方々を相手に真っ向勝負するのではなく、職員や施設長に訴えるのが正攻法では?と思い、
3月の年度末、異動が決まっていた施設長に直談判しました。

私が施設長に訴えたのは、
職員の個人情報は鉄壁と言えるほど守るのになぜ連絡網という個人情報ダダ漏れなものを利用者家庭に配布するのか。
そしてその連絡網も使ってないし、緊急連絡は個々に来る謎システム。連絡網の必要性はどこにあるのか。
災害時に電話連絡は有効とは言えない、メールなどの他の手段も考えるべきでは?

すると施設長の反応は「全くおっしゃる通りです」と全肯定。
施設長もそれは分かりきっていました。
分かっている上でこうした手段を取っていたのはやはり保護者の高齢化が最大の原因でした。
連絡手段は電話のみ、しかも自宅の固定電話という方がまだまだ多いこと。
ここがやはりネックになってしまって今まで変えずにいたそう。
なので電話連絡は無くすことは出来ないと。

はい、それも理解できます。
ならば選択肢を増やしてはくれませんか?
電話、もしくはメールどちらか選べるように出来ないのか。
そして使ってない連絡網は配布する必要は無いと思う。

3月末で異動になってしまうのでこれは引き継ぎ案件として申し送ると施設長は言っていました。
それが昨日の家族会総会で、
・連絡網の廃止
・緊急連絡手段としてメールアドレスの登録(任意)
が施設側の決定事項として伝えられました。
連絡網は三年以上使用されていない、電話連絡は個々に行っていることが理由。
メールアドレス登録は災害時に電話が使用不可になる可能性が高く、メールの方が連絡が付きやすいこと。
更に今まで同様電話連絡を希望する家庭には個別に電話で連絡することが挙げられました。

一気に話が進みました。
メールはともかく連絡網の配布だけは納得できなかったので廃止になってよかった。
メール登録は既に任意で登録の可否を問うお便りが配布されていたのだが、それによると登録したのは半数。
思ってたより少ないなというのが印象。
利用者さんは携帯やスマホを持っていても保護者が持っていないか、活用していない方が多いそうです。
これは世代的に仕方が無いことだしそのための選択肢だからそれはそれでいいと思う。

一年前、久々に目にした連絡網。
学校に子どもたちが通っていた頃はうるさいほどの個人情報保護にやりすぎだろうと思うこともあったが、
いざ情報丸出しにされると有り得ないと強く思った。
守るべきところは守らないといけない。






闘ってみた

2017-03-29 | 自閉症
前回トイレットペーパーを使いすぎる次女と闘うべく動いてみました。
こちらこちらの記事。

経過と結果を書いてみたいと思います。

まずトイレットペーパーホルダーに付けた粘土の塊に次女がどう反応したか。
見た瞬間、私の所へ来て「はずして」と言いました。
ほう、直球で嫌がってます。
そこで「はずしません」と言い切り要求を拒否。
そりゃそうだ、そのために付けたのだから取ってたまるか。
渋々使うもののブチブチちぎれて相当イライラしてます。慣れなさい。

数回は嫌がりながらもそのまま使っていましたが、とうとうブチ切れた。
テープで取れないようにぐるぐる巻いて固定していたが、見る度にちょっとづつテープを取っている。
あー嫌なのね。
と思っていたら、キレた次女はテープを引きちぎり粘土を床に叩きつけてました。
強行突破。

そうきたか。
しかしそんなことは想定内だ、また固定してやるぜ。
とまたもやぐるぐる巻きにする。

するとまたもやテープを引きちぎった次女。
が、今度は床に叩きつけること無く、粘土の塊をリビングに持ってきて「はい」と手渡してきました。
いやいやいや、渡されてもねえ、あんた。
嫌って事は充分伝わったがそれは受け入れられませんね。

しかし少し様子を見ることにした。
というか、この間変化があった。

次女のトイレットパーパーの使用量が目に見えて減りました。
一日3ロールとか平気で使ってトイレを詰まらせていたのに粘土を付けてからは一度も詰まらせてない。
嫌がって粘土を取ってしまってから数日経っても使用量は激減、一日1ロールくらいで済んでる。
これ効果あったんじゃないか?

粘土を付けていたのは実質2日(短っ!)だが顕著な効果が次女にはあったようです。
考察してみました。
粘土の塊の重さで物理的に使いづらくなったことは勿論だが、それ以上にトイレに何かしらの手を加えた事による
「何かおかしい、お母さんがなにかやった」と次女の意識に危機感のようなものを植え付けたことが勝因ではないかと思われる。
以前の次女なら「だからどうした」と言わんばかりにすぐ元通りになっていたが、これは成長なのか?そう思いたい。

油断してるときっとまたやらかすと思うのでプレッシャーはかけていきます。
匙加減が難しいところではあるが、ストレスにならない程度の緊張感がないとなんでも許されると思ってしまう。
やってみないと分からない、やってみて見えることがある。
次女を育てる上でいつも思うことではあるがこういったことがいつまで続くのか、一生なんだろうなという部分で、
その果てしない道のりにくじけそうになることもある。
こうしたちょっとした成功体験で報われないとなかなかモチベーションが保てないので、久しぶりに嬉しい成功例でした。



闘いは続く 2

2017-03-23 | 自閉症
なにを閃いたのか。
物理的にトイレットペーパーが取り出しにくくなればいんじゃないか?

我が家のトイレットペーパーホルダーは一般的なこれ。


このホルダーの蓋の部分、

この蓋を重くすればトイレットペーパーが取り出しにくくなるはずだ。
やってみた。手で押さえてみる。
ある程度の重さが加わるとトイレットペーパーを引っ張ろうと思ってもすぐにちぎれてしまう。
あまりちぎれ過ぎても使いにくいが15~20cmくらい引き出したらちぎれるくらいの負荷がかかれば使いすぎることはないのでは?
これだ!

早速丁度よい重さを探る。
いろいろ試してみたが800g~1kgがベストと分かった。
ではその重りをなににするか。
なんとなく私の頭の中に磁石とかペーパーウェイトが思い浮かんだので大きめの文房具屋へ行って探すことにした。
重さが分からないと意味ないので家からキッチン用の秤を持参。
これがなかなかいいものが見つからない。
探しまくり一番ピンと来て重さも丁度よかったのは文鎮。
棒状のじゃなくて私が見つけたのはイルカやクジラの形をしていてかわいい。
文鎮いいんだけど落としたら怪我する、重さはいいけど危ないので却下。
その後も探すがなかなか見つからない。

疲れ始めた私、ある物を発見。
粘土、これいいじゃない。危なくないし形も変えられる。重さは500gなので調節しやすい。
粘土といっても紙粘土はダメです、乾いたら更に軽くなっちゃうから。
昔ながらの油粘土です。
買った物はこれ。

まさかこの年で粘土を買うとは。
トイレは1Fと2Fにあるので500g×4=2kg分購入。

このままの大きさだとホルダーのフチにかかってしまい重さが分散されてしまうので半分にカット。
粘土なので扱いも楽です。
それを簡易的だがラップに包み4つ積み重ねる。
こんな感じ。


何も乗せていないホルダーの蓋が若干沈んだのが分かると思います。
ビフォー


アフター

見た目悪いがペーパーを付け替えるときに外しにくいと面倒なのでとりあえずはこれでいいでしょう。
さあ、どれくらい取り出しにくくなったか引っ張ってみます。
ちなみにペーパーを引っ張っても粘土は落ちません、固定もしてません、重ねただけ。

今にも引きちぎれそうです、引っ張り続けたらちぎれました。長さは15cmくらいかな?
いいじゃない、これいいじゃない。

この事件の主犯である次女で試してみる。
トイレに入った瞬間「なんだよ、これ・・・」という怪訝そうな顔してます。
いつものようにトイレットペーパーを使おうとするもちぎれるちぎれる(笑)
ぶちぶちちぎれるのでイライラしたのか諦めたのか15cm×2枚くらいで取り出すのやめました。
よっしゃ!イエス!!
不適な笑みとガッツポーズの母に「お前またなんかやったな」って顔してます。

ちゃんと固定していないのでどかそうと思えば簡単にどかせるのでそこは今後考えます。
今は「触るんじゃない」と言い聞かせていて今のところは触りません。
触るなと言う指示は聞くのにどうして使いすぎるなと言う指示は聞かないのか謎。

原始的な重りを乗せるという方法を取ってみたがなかなかよさそうです。
見栄え等はこれからどうにかします。
もっと違う方法でホルダーの蓋を重くする方法があれば試してみます。
今はこれでとりあえずは成功ということにします。

言うまでも無く見た目の問題から家族からは不評ですが一日数回のスッポン作業よりマシだ。

闘いは続く

2017-03-23 | 自閉症
特支を卒業し作業所での社会人生活ももうすぐ一年になります。
ここまで自閉症の次女と様々な面で根気比べという闘いを繰り返してきました。
勝ち負けを決めると言うよりは双方どのあたりで折り合いをつけるかという摺り合わせと言う方が正しいのかもしれない。
そしてそれは今でも続いています。

今我が家における自閉症の次女との闘いはいくつかありますが、一番の大問題はトイレットペーパー問題。

トイレットペーパー問題というのはなんの捻りも無く単純に使いすぎということ。
どれくらい使うか言うと一日多いと3ロール、一週間で市販されてる基準サイズの12ロール入りのトイレットペーパーでは全く足りません。
自閉症児・者の特徴であると言っても過言ではないが、トイレットペーパーを使いすぎる子は多いです。
これまで次女はトイレットペーパーの使いすぎはありませんでした。
ここ半年くらいから使用量が増え始めたなと思っていたらみるみる酷くなってきました。
どう酷くなったか。
一日に何度もトイレを詰まらせるという厄介な事案に発展。
トイレのスッポン買いましたよ、正式名称はラバーカップと言うらしい。へえー。
何度も詰まらせるのでこれが無いととんでもないことになる。

もうめんどくさいし厄介だし、本当に嫌。
どうにかしてやめさせねばと次女がトイレに行くたびに付いていき監視していましたが、頻尿の次女に付き添うのも大変なこと。
更に監視されることがストレスになり更に頻尿になる悪循環。
これはダメだ。
問題点は何で使いすぎてしまうか。
ストレスなのかなんなのか。
どうもこっそり見ていると早く使い切って新しいトイレットペーパーに付け替えたいらしい。
ガラガラ音を楽しんでる子もいるし、そもそも適量が分からなくてとんでもない量を使ってしまう子もいます。
次女は使い切り派ということは分かったが、ではどう対策するかが問題です。

考えた方法。
1、トイレットペーパーを1回分ずつ渡す
→ひたすらめんどくさい、無理。

2、

ワンタッチトイレットペーパーという商品があるのだが、これを取り付けて一枚ずつ取り出せるようにする。
→費用は5000円以下なのだが、果たして思惑通り一枚ずつ使うのか?
ここでもシュッシュシュッシュとせっせと取り出し続けたら意味が無い。審議。

3、諦める。
→もう疲れた、詰まらせたらスッポンやるからいいよ・・・と家族全員諦めモード。
しかし今は家庭内だけで済んでるが外出先で詰まらせたらシャレにならない、そこにスッポンはない。
やはり諦めたらいかん。
ちなみに作業所では今のところ未遂だそう。

考えることと日々のスッポン作業に疲れと、負けるかよ!と戦闘モードのスイッチのON/OFFが目まぐるしく切り替わる中、
トイレでどうしたものかと考えていた私、閃きました。

続く。

就活は盲目

2017-03-17 | 自閉症
昨年、高校3年だった次女もそれなりに就活をしました。
と言ってもリサーチ、見学等は保護者の役目ですが。
小学部から少しづつ始めていたので高校入学時には大体の目星は付いてました。
あとはインターンシップや実習などで本人の反応を見て決めるしかない。

結果、次女は母体が大きい作業所に入所しました。
母体が大きいのでサポートが手厚いのは有り難いし安心感がある。
なので社会福祉法人で母体が大きいところはお勧めできると思っていました。

が。
入所前に分かっていたことですが人によっては一つお勧めできないことがある。
職員の質を高めるため、母体の大きさを活かし様々な施設を体験させスキルを上げさせます。
例えば生活介護・就労継続支援B型の知的障害者メインの作業所で障害者と一緒に作業をする職員がいたとする。
知的障害の知識は身につきます。
ずっとそこでエキスパートとして働くのはいいことだと思いますが、それをあえてやらない。
次のステップに上がるために今度は児童養護施設や特別養護老人ホームなどそれまで体験していない畑違いのところに異動します。
異動の年数はその人によって変わるが大体教員と同じくらい、6年前後で異動となります。
様々な施設でスキルを身につけ戻ってくることが多いようです。
どこに戻るかはその職員さん次第なのでわかりません。

母体がとにかく大きいのでスキルを身につけるために異動する施設がもの凄くたくさんある。
それのなにが問題かというと施設長を含めた職員の異動が避けられないため、人が変わることの変化が苦手な障害者にとってはこれはかなり苦行。
次女の通う作業所でもこの4月に施設長と次女を担当してくれている男性職員が異動になります。
職員の異動があることは知っていたので分かってはいたが信頼できる施設長と担当職員というよりどころを一度に失うのはキツいなと思ったわけです。
次女の担当はもう一人女性職員がいて大半はその方が見てくれているので問題ないとは思います。
次女がと言うよりは私の気持ちの持ちようですね。
次女は人の変化にも敏感だが全員が入れ替わるような事が無ければ受け入れられます。
それよりも環境、場所の変化の方が受け入れに時間がかかります。
時間はかかっても拒否はしないので助かってますが本人の葛藤はそれなりにあるのでそのあたりは様子を見てフォローするようにしてます。
今までで一番受け入れが難しかったのは学校生活から作業所での社会人生活に変わった時。
半年かかりました、ここまで受け入れに時間がかかったのは初めてでした。
まあ当然と言えば当然ですね。全然違うもの、そりゃ慣れるまで時間かかるのは当たり前。

母体が大きいと安心ではあるがこういう異動があるぞということを分かっていないと変化に弱い方は苦しむと思います。
大きいところでも異動が無いところもあるし、NPO法人の作業所なら退職しないかぎり異動はないはず。退職は異動じゃ無いけど居なくなるという意味で。
このあたりもよく調べたほうがいいと思う。
保護者はよくても通うのは子ども、その子がどういう変化に弱いかを見極める必要はあると思います。
作業所に入所して初めて異動を目の当たりにして勝手に動揺気味な私からのアドバイスとさせていただきます(祝辞風)
ちなみに他の利用者さん情報によると先日新しい施設長と職員さんが挨拶に来たそうです。
それによると次女はちゃんと挨拶してたそうです、ほうほう、大丈夫なんじゃないか?

痙攣発作 後編

2016-12-03 | 自閉症
翌日からの様子。
次女はいつも服用している薬なのに眠気がかなり強く出ていてなかなか起きられない。
起きてもすぐにうとうとしてしまう。
起きるのはトイレと食事の時ぐらい。
食事は前日のお昼から食べていなかったのでお腹が空いていたのか完食。
食事がちゃんと摂れるだけでもホッとする。

入院した一番の目的は脳波検査。
これだけは当日出来なくて検査待ちで早くて5日は待たなくてはいけないと言われていて、
入院していれば検査の隙間にねじ込むことが出来るかもと。
検査に時間がかかるのでねじ込むのもなかなか難しいようだが、なんとか都合を付けてくれ月曜日に検査をすることが出来ました。
検査結果は異常なし、てんかん波は出ていない。
本当は痙攣が起きている時に取るのがベストだがそれはほぼ不可能。
てんかんならば波が出るのでそれで判断がつくが次女には出なかった。

ということは次女の診断は?
てんかん疑いだそうです。
痙攣発作は初発、てんかん波も出ていないとなると疑いとしか言えない。
乱暴に言ってしまうと2回目の痙攣発作が出ればほぼてんかんと断定できるということ。
その発作もいつ出るか分からない、ただ2回目が起きる可能性は非常に高いという。
この時点でてんかん疑いでも薬を処方し発作を抑えるという方法もあるのだが、
次女の場合は薬の処方もなしです。様子を見たいと。
てんかん疑いということはてんかんじゃ無いかもしれないがてんかんの可能性が高いよということ。
てんかんと言い切ってしまい、他の病気を見過ごすこともあり得るので疑いと言うしか無い。
2回目の発作待ちというなんとも嫌な展開だが仕方ない。医師の言っていることには納得できるのでこれでいいと思います。

次女もだいぶ落ち着いてきたし「お風呂」「帰る」「(点滴を)外して」と言うことも増えてきた、そろそろこの生活がストレスになり始めている。
一通りの検査も終え退院の許可が下りたので火曜日に退院しました。
退院して4日経ちましたがどうも眠気が強いようで寝てばかりいます。
そのせいか今ひとつ元気がない。
作業所もお休みしているし、外出もしてないのでつまらないんだろうなとは思うが今週いっぱいは自宅で様子見。
あんまり窮屈にしてもストレスが溜まるだろうから来週から作業所復帰します。

てんかん発作は自閉症を持つ子の宿命というか引き起こしやすいのは知っていました。
よく言われる「3の倍数」の年齢、3歳、6歳、9歳、12歳、15歳、18歳に起こしやすいという定説(迷信?)に照らし合わせてみても
次女は現在18歳10ヶ月、もう18歳の壁を越える間際。
18歳を超えるとかなり発作の発生は少なくなると言われているのでもう次女には発作は起きないだろうと勝手に思い込んでました。
そんな根拠のない定説を真に受けているなんてね、でもこれが一つの目安だったことは確かです。

担当医師が毎月通院している精神科医に発作が起きたときのことから検査、処置について事細かく診療情報提供書に書いてくれたので、
来週の通院日に渡す予定です。通院日が近くてよかった。
作業所にも事の経緯を説明し、特別なことはしなくていいですと伝えて、発作が起きたら救急車を呼んで大学病院へとお願いしてあります。
あとはもう様子を見るしかないです、発作がいつ来るかなんて分からないし。

今回のことで学んだこと。
いつでもすぐに家を出られるように保険証、診察券、お薬手帳(今回これがあったおかげで救急車でも病院でも非常に話がスムーズでした)、
薬、マスク数枚、財布、携帯、充電器、鍵は常にバッグにまとめて入れておくべき。
たまたまその日は入れてあったのですぐに出ることが出来た。
それとそんなことどうでもいいじゃんと思われるかもしれないが、ある程度の化粧は休日であろうとしておくと自分に余裕が生まれる。
なんとなくすっぴんだと休日モードにスイッチが入ってしまうので、私の場合動きが鈍くなる。外に行きたくなくなるし。
化粧してるしすぐ出られるもんという余裕が自分を少し冷静にさせてくれる、ような気がする。
まあ入院してからはほぼすっぴん、マスクで過ごしてましたが。
マスクのありがたみを痛感しましたよ、すっぴんでもどうにかなる。
どうでもいいと思っていてもだんだん状況が落ち着いてくると気になるものです。

それと病院で無料でDVDプレイヤーを借りられたのは有り難かった。
ポータブルではなくテレビに繋ぐタイプです。
家からDVDを数枚持ってきて貰い次女はそれで退屈しのぎが出来ました、点滴していたので動きづらいしDVD無かったらキツかったと思う。
四日間のの入院でしたが、いろいろ考えさせられました。






痙攣発作 前編

2016-12-03 | 自閉症
11月26日、外出後帰宅し、のんびり過ごしていた夕方のこと。
リビングの一角で風船を並べて遊んでいた次女が「ヒッ」と声を出した。
変な声出すなと思い「どうした?」と次女に目を向けると、身を縮め「うーーー」と白目をむいて唸る次女の姿が。

え?ちょっと待って、なにこれ?どうしたの?

一瞬でパニック状態に陥った私とたまたま一緒にいた長女。
これは痙攣発作か?痙攣発作は起こしたことないので話でしか聞いたことがなかったからよく分からない。
突然のことに泣きじゃくる長女に救急車を呼ぶよう指示。
とりあえずなんとかしなきゃ、身を縮めて硬直している上、口も固く閉じてしまって舌を噛むのを防ぐことも出来ない。
意識は朦朧とし少し吐瀉していたので窒息しないよう体を横向きにたが、そうこうしているうちに呼吸が止まってしまった。
早く救急車きてくれないと次女が死んじゃう、もう冷静でいられるわけがない。
痙攣自体は2分弱、救急車は体感時間でしかないが5分ほどで到着したように思う、早かった印象。

救急隊員が5人ほど入ってきて次女の様子をみるがすぐに搬送するという。この時には朦朧としているが意識は回復していた。
痙攣は初めてか?どこか病院へかかっているか?など聞かれ、脳神経外科のある大学病院と専門病院のどちらがいいか聞かれたので、
一度かかったことのある大学病院を選択。幸いすぐ受け入れてくれた。
救急車に乗るのは2回目だが緊急車両が通るのに避けようとしない車が多いことに愕然。
救急隊員の人たちも強い口調で車両を止め先を急いでくれた。

大学病院へ到着すると次女は処置室に運ばれ、私たちは待合室で待機。様子が全く分からない。
待つこと数十分、救急の担当医師に呼ばれ、痙攣が起きたときの状況や病歴、薬歴などを説明。
なにか兆候らしきものがあったかと聞かれたがそれらしいものは無し。
医師からは痙攣発作を起こしているので今できる全ての検査をしていることを説明された。
採血、MRIを受けているという。
しばらくすると処置室へ通され次女に会うことが出来た。
意識は朦朧としているが目はちゃんと開けていて私のことは「お母さん」と認識できた。

検査の結果MRIは問題なし。
しかし血液検査の結果で痙攣の反応が出ていること、かなり硬直が激しかったため筋肉組織が破壊されその数値が高いこと、
数値が下がらないと急性腎不全を起こす可能性がある、いろいろ検査をしたいので入院させたいと言われる。
が、障害があるので状況を理解できず入院自体がストレスになることを考えると通院でもよいと神経内科の医師は言うが、
また痙攣発作が起きる可能性も大で急性腎不全のリスクもあるのでやはり入院を勧められる。
こちらとしても病院にいる方がなにか起きたときにすぐ対処出来るので迷わず入院を選びました、条件付きで。
意思疎通が出来ないので付き添い入院を懇願。
医師もそれには同意、しかし基本的には完全看護なので付き添いとなると個室じゃないと対応できない。
そう、差額ベッド代がかかるということです。
それは致し方ないことだ、そんなこと言ってる場合じゃない。
個室を用意して貰い入院の手続き。この時点で22時を回っていた。

気が動転していてとても車でついてこいとは言えず、救急車に同乗した長女をタクシーで帰らせ、
夫にもようやく連絡できた。
私はとうぜんこのまま付き添いです。
次女は状況が飲み込めず緊張した面持ちだったが、服用している薬を飲ませるとあっさり寝てくれた。
私は組み替えると簡易ベッドになる備え付けのソファーで寝ました。
また発作が起きるんじゃないかと気がかりで全然寝付けなかった。
夜間、心電図モニターを付けているのが外れてしまったのを付け直したり、点滴を替えに来たりと看護師さんがよく来ていたので安心感はありました。

続く。


平和なキッチン

2016-11-21 | 自閉症
キッチン用洗剤の適量が分からず使いすぎてしまう次女と闘うべく為て降臨させた救世主

あれから2週間ほど経ち救世主は私たちを平穏へと導いてくれたのか。

結果。

洗剤ドバーッが止まりました、とても平和、嘘みたいに平和。
救世主はやはり救世主でした。

液体洗剤の量が分からないなら泡で出るタイプにすれば解決するのでは?というところから導入したキュキュット泡スプレー。
次女は毎回2回しかシュッシュしません、それ以上は出さない。
心配したコスパも液体洗剤ドバーッに比べたらなんだってマシなレベルなので許容範囲です。

出る量が決まっていれば物理的に納得する、単純な話です。
どうすればいいかは分かっていたがそれにピタリと当て嵌まる物がなかった。
便利な世の中と花王に感謝。


成年後見制度 応用編

2016-11-13 | 自閉症
説明編で書いた内容で?と思うことがあります。
それは学習会で私が疑問に思ったこと。
それを講師の方に質問してきたので応用編ではそれを書きたいと思います。

私が抱いた疑問。

Q、後見人が付いた場合全ての権利は後見人に移り、親族等は一切手出し、口出しは出来なくなるのか?

A、臨機応変に対処する。財産人関しては後見人が管理するが、この件に関してはこうしたいという親族からの申し出や相談があった場合は、
  それを尊重したりアドバイスしてよりよい方向へ行くようにすることもある。
  よって全ての権利が移行するというよりはサポートが増えたと思ってくれればいい。

Q、後見人を付けるタイミングは?

A、保護者(親)が若い内は付けない方がいい。
  やはり保護者が管理する方がはるかに自由度が高いし柔軟性がある。
  親は最大の後見人でもあり身上監護人でもあるから本人のことを良くわかっているという点でメリットが大きい。
  タイミングとしては言い方はよくないがどちらかの親が亡くなる時。
  その時に考え始めても遅くない。
  また急に親が亡くなり他の親族だけになってしまった時のことを考慮して家族で後見人の話をしておくことが重要。
  そういう制度があって窓口はどこにあるのか、誰がいつ相談に行くかを話し合っておくといざという時に慌てずに済む。

主な質問はこの二つでした。
思った以上に明確な答えが返ってきました。
個人的な話だが我が家の場合はまだ検討しなくてよいとはっきり言われました。
金融機関の解約等で後見人がついていないと解約不可となる場合があったり、施設入所で後見人がいないと入所不可というケースもあるので、
施設入所の検討を始めてからでよい、その時に後見人も同時に検討しても遅くないとのこと。ただそういう制度があることは知っていて欲しいと。

この先なにがあるか分からない漠然とした不安が親にはあります。
親が元気な内に出来ることは全てやっておきたい、だから焦る。
早くやらなきゃ、今できることは何か、出来ることはないのか、と。
講師の方にも言われたが今できることは制度を知ること。
知らなければ利用することが出来ない、誰かが親切にその都度導いてくれる保証などどこにもない。
知識でガチガチになる必要はないが知ってることで安心感は得られると思うのです。
不安で怖いと思うのは知らないから。

この講師の方は司法書士の他に後見人事務局の運営スタッフでもあり、その事務所は次女の通う作業所の母体が運営支援をしています。
次女が今の作業所を選んだのは次女に合っているからでもあるが、作業所を始めグループホームや相談支援事業所、成年後見人制度等を障害者が関わるであろう各種サポート機関を持っていることが最大の理由です。
次女の作業所の職員さんは身上監護人でもあります。
母体が大きく全て連携していてなにかサポートが必要な際は関係各所がすぐにサポートに入ることが出来ます。
勿論その他の支援機関を利用する事も可能です、第三者の目が欲しいという場合にはその選択も有りだと思います。

今回成年後見人制度を知ることが出来てよかったと思ってます。
そういう制度があることは知っていたがちゃんとした知識はなかったし、まだまだ先の話と思っていたのであまり関心がありませんでした。
今すぐ利用しなくても勉強しておくことは大事、それを改めて感じました。




  
  

成年後見制度 説明編

2016-11-13 | 自閉症
先日次女の通う作業所で催された学習会に参加してきました。テーマは『成年後見制度について』

そもそも成年後見制度とはなんぞや?というところから。
この制度は判断能力の低い方のために選ばれた後見人(保佐人・補助人)が本人の意志を尊重しながら財産管理や身の回りのことに関する事務を本人に変わって行うことです。

注:保佐人、補助人・・・本人の判断能力によっては後見人ではなく保佐人、補助人になるケースもある。
            後見人>保佐人>補助人の順で権限が大きくなる。

注:後見人は主に財産管理が仕事。
  身の回りのことに何する事務手続きなどは身上監護といい、身上監護人と呼ばれる人が主に代行しますが、
  後見人と身上監護人(主に利用している福祉サービスの職員がなることが多いようです)は連携していることが望ましいし、
  連携していることが大半です。後見人が事務手続きを行うこともあります。

ざっくり説明するとよく分かりませんね。
もっと詳しく手続きを説明すると、

後見人を付けたい
   ↓
本人から見て四等親内の親族か区市町村長による家庭裁判所への申し立て
その際、誰を後見人にするかという指名は可能。
   ↓
医師の診断書を元に家庭裁判所で後見人が決定
ただし指名した後見人が必ず選ばれるわけではない、国選弁護人のように登録順で割り当てられることもある。
更に本人の判断能力によっては後見人ではなく保佐人、補助人になる場合も有り。
要するに障害が軽い、知的に問題ない場合などは後見人が利用できないケースがある。
   ↓
指名した(もしくは選ばれた)後見人が本人に代わり諸々の手続きを行うことが出来るようになる。

こんな感じでしょうかね。

後見人というのは障害、特に重度の場合は無視できない問題です。
元気な内は保護者である親が本人の代わりが出来るが親亡き後をどうするかは悩みどころ。
兄弟姉妹がいる場合はその人たちに頼むことも出来るが私はそれはしたくない。
兄弟姉妹の人生は面倒をみるためにあるんじゃない。
後見人という制度があるなら活用すべきという考えです。
保護者の中には兄弟姉妹、身内が面倒見て当然と思っている方がいるのも事実。しかもかなり多い。
私の知り合いの子は3姉妹で長女が障害者だが次女に面倒見ろと言っているそう。
なんで次女、三女協力してじゃないの?と聞いたら三女がかわいそうだと。わけわかんない。

勿論、親族が後見人になることも可能です。伯父(叔父)伯母(叔母)、甥、姪、いとこでも可。
その他専門職の弁護士、司法書士、社会福祉士、税理士等や法人、市民後見人も後見人になれます。
近所のおばちゃんでも家庭裁判所が認めればOKです。
しかし専門職以外が後見人になるのは非常にハードルが高い。
親族等が後見人になるのは簡単だが財産を管理するので定期的に家庭裁判所へ報告をする義務があります。
これがとても大変、ものすごい厚さの書類になることもあるそう。
ここがネックなるので専門の人に任せてしまう方がいいとなるわけです。

しかし専門職に依頼するということは当然報酬が発生します。
裁判を起こすのに弁護士雇うのと同じです。
後見人の場合は司法書士が多いのかな、弁護士等でも大丈夫です。
その報酬がやはりお安くはない。
面倒な手続きをお願いするのだから安いわけがないのだが。

報酬額は法的にいくらと決まっていないが申し立ての費用+鑑定費用+弁護士・司法書士費用がかかる。
それに本人の財産(不動産は含みません)によって決まる月額の報酬を支払います。
例えば財産が5000万を超えるような場合は月額報酬も高くなるが、逆に言うと財産が0円の場合は月額報酬も0円。
それは本人の財産状況が基準になるから、無いところからは取れない。
具体的な数字はケースによって違ってくるのでここでは控えます。一番重要なところではあるけど。

それでは後見人が行う財産管理とはなにかの説明。
・預貯金管理
・不動産、株式、その他資産の管理
・家賃などの支払い、収入の受け取り
・売買契約、請負契約等の契約手続き
・確定申告、年金手等の手続き
などいろいろ。
財産に関わることは全て後見人と思っていいです。

続いて身上監護人の仕事は後見人と何が違うのかの説明。
身上監護人は、
・本人の状況把握・面会
・施設や病院の選定や入所・入院手続き
・福祉・介護サービス契約
・要介護認定・渉外支援区分申請
の手続きが主で本人の希望を施設等に伝えたり、本人が希望する物品の購入などもします。

こうして見てみると後見人は専門の財産管理、身上監護人はより本人に近いサポートする人と言えます。
上記に記した事だけではなくイレギュラーなこともしたりするがそれは個々のケースによるそうです。
後見人をつけたとしても身上監護人が必ずいるわけではないので身上監護人の仕事を後見人がする場合もある。
また後見人の仕事は身上監護人には出来ませんが、アドバイスやサポートをを求めたりすることは出来ます。
なのでここが連携していると非常にサポートが手厚くなるわけです。

ちなみに月額報酬の負担は本人です。
親族等が支払う必要も義務もありません。
そして本人が亡くなったとき、契約も終了します。

後見人の説明はこんなところです。
勉強したことを覚えておくことが目的でもあるので自分が分かるように書きましたがなんとなく理解してもらえればいいかなと思います。

長いので応用編に続く。