ブログ de 姫リンゴ

ひめまの戯言、次女の雄叫び、

一言多い長男、長女、父の日常です。

4月23日(月)のつぶやき

2018-04-24 | 家族

20歳、そして年金 まとめ

2018-04-23 | 自閉症
まとめます。

・年金担当者には当たり外れがある。

 我が家は当たりでした。外れの場合は言いにくいがチェンジできます。
 数回お付き合いすることになるので合わないなと思ったら変わって貰った方がいいです。

・先輩お母さんの助言は聞くべし。

 経験者の言っていることは間違ったことは言っていませんので、聞いて損することはないです。
 中には全く参考にならないアドバイスをする人もいるので見極める力も必要です。

・勉強会とかあったら参加してみる。

 先輩お母さんの助言と被ることもあるが、事細かくレクチャーしてくれるので1回は参加してみるといいと思う。
 私は定期的に勉強会を開催してくれる相談事業所からの招待で参加し、本文中に出てくる先輩お母さんから参考資料をいただきました。

・横よりも縦。

 これは私の場合に限った話かもしれませんが、同学年のお母さんたちと年金申請についての情報交換はほとんどしてません。
 次女は1月生まれなのでそれ以前に生まれたお子さんはとっくに申請し結果も出ているケースが多いのだが、お金が絡むからかそこについて
 触れないことが多いなと感じました。触れないのでこちらからも聞きづらくてアドバイスはもっぱら先輩お母さんに聞いてました。

・その書類、今捨てないで!

 思わぬ物が役に立つので、スペースが許すなら子どもに関する物は些細な書類でも保存しておくのが吉。
 小学部~高等部までの毎日の連絡帳は日々の記録なのでかなり使えます。忘れてることも多々あったがこれのおかげで思い出せた。
 アプリに記録しておくのもいいと思う。手帳代わりに使っているアプリのスケジュール管理は役立ちました。

・申請するまでのスケジュールを大まかに立てる。

 焦る必要はないが1回では申請は終わりません。数回通うことになるので年金担当者とスケジュールを立てた方がスムーズ。
 誕生日の3ヶ月前くらいから心積もりしておくといいかもしれません。

・申立書は細かすぎるくらい詳細に。

 事細かに記して削られることはまずないです。年金担当者から最初に詳細に書いてくださいとレクチャーされます。
 大変だった→誰が、いつ、どう大変で、どのように対処しどうなったか、といった具合に詳細に書きます。
 要するにその大変さが他人に伝わらなければ分からないので詳細に書く必要があるということです。

・申立書は規定用紙以外に添付資料としてパソコンや手書きで製作した物を提出できる。

 私はこの方法を用いました。規定の用紙だと下書きをチェックして貰ってから清書になるが、間違えたら訂正印などで訂正しなければいけない 
 ので、規定用紙の方には「添付資料1を参照」と記載し詳細は添付資料をPCで作りました。これだと修正も簡単。
 規定用紙の区切りは「生まれてから診断まで」「幼少期」「小学校の時」「中学校の時」「高校の時」「現在」といった具合に区切られているの
 だが、詳細に書いていくとそんな枠ではとても収まらないので、私は「生まれてから診断まで」それ以降は1~3年区切りで項目を作りました。
 添付資料だけでA4用紙4枚分になりました。区切りはお子さんの病歴等に合わせてどこで区切るか決めていけばいいです。決まりはありません。 
 これは参考資料をくれた先輩お母さんのアドバイスです。
 この申立書を一番最初に作っておくと診断書を書いて貰うときに参考資料として渡すことが出来るのでスムーズにいくと思います。
 受け取ってくれない医師もいるそうなのでその当たりは普段からの関係性を鑑みて判断が必要かと思います。


こういう書類の書き方というか要点の掴み方というのはコツがあると常々思っていて、
いかに他人に対して自分の子を客観的に伝えられるかが重要な所で難しい所でもある。
そして親が出来ると思っていることは本当に出来ているのか?と親フィルターを取っ払って無の状態で見なければならない。
例えば食事は一人で取れますか?という質問に一人で食べることが出来れば、はいと答えます。
しかし、この場合の食事の意味は一人で食材をスーパーに買いに行き、一人で調理し、介助無く食べて片付けることが出来るか?という意味です。
そうなると答えはノーですね。
介助無く食べることは出来るが買い物や調理が無理ならそれは出来ることにはならない。

出来るけど出来ない。ここまで出来るようになったと喜んでいたことはほんの一部にしか過ぎず、出来る認定はされないし、うちの子は出来ます!と押し通すことはその子を苦しめることにもなるので、そこはもう割り切るしかない。
一部は出来るけどそれは出来ることにならないと言うのは親にとっては辛いこと。
その一部でさえ何年もかかってようやくできるようになったのに、それは出来ると言えないなんて切ないです。
就労、年金等これから先生きていくために必要な申請はいくつかあるけれど、18年親子で頑張ってきたことに白か黒かの判断をしなくてはいけない作業は苦行。出来ません、出来ないですと言うしかないことに私もそうだが虚無感に襲われてしまう親御さんは本当に多い。

2ヶ月強かかりましたが、とりあえず大きな申請は終えたのでホッとしています。

20歳、そして年金 結果

2018-04-23 | 自閉症
前編からここまで2ヶ月以上かかって書いてます。
書いてアップするまでに結果が出てしまうとは思いもしませんでした。さっさと書けって話ですよ、全く。

年金申請を提出したのが2月初旬。
結果が出るまで3ヶ月ほどかかると言われました。
そんなにかかるの?
何でこういった申請ってこんなに時間かかるんでしょうね。
申請する人と審査する人たちの分母と分子の数が恐らく桁違いに合わないんだから時間がかかるのは当然と言えば当然なんだけど、
人間自分本位で生きてますから一人の審査にどれだけかかるんだーっ!!と思ってしまいがち。
そういう人が日本中にたくさんいるわけだから時間かかるわな、そりゃ。

日数的にはほぼジャスト2ヶ月で結果が出ました。これは早かったほうでは無かろうか。
結果はと言うと、1級でした。
年金証書という物が届くのだが、それ見て「え?1級?!」と驚いた。
受給不認可はないかな、2級かなと思っていたので。

でも申請の書類を書いていて思ったが、次女ってこんなに重かったんだ、大変だったんだと思い出しました。
よくここまでこれたな、今の自分がその当時に戻ったら同じ事が出来るだろうか、いや無理かもと思ったくらい。
今でも大変な部分は多々あるけど対処出来るようになってきたというか、慣れたというか、小さかった頃よりはなんとかなってる気がしてるのは事実。
無知は罪というが無知だからこそ出来ていたのかもしれない。
何も分からないから知ろうとする、探る。
無知は怖い物知らずとも言えると思う。
怖い物が何か分からないから突き進める。
後々恐ろしいことしてたことに気づきゾッとするけど、その時は分からない。
自分の引き出しを増やして中身を詰め込まないとダメな気がして必死だった。

実は年金申請と同時に障害区分の再判定もしていました。
次女が高3の時に初めて判定したがその時は1~6まである区分の内の3でした。
1が軽度、6が重度なので軽度の分類になります。
就労B型で入所するには3以上あればOKなのだが、施設入所は4からなので判定が出た時点で不服申し立てをしました。
が、当時の福祉課の担当者は今再判定しても状況が変わらないので判定が変わることは無いと思う。
しかしどう見ても判定が軽すぎるから再判定には賛成なので、就労してしばらくして今までの生活が一変した状態で再判定した方が結果が変わると思うとアドバイスを受けていました。
その時から1年半以上経過しているのとてんかんも発症したこともあり、年金の申請もするしタイミング的に今かなと再判定を受けました。
その結果がまさかの5。
4くらいにはなるかなと思っていたが、3から5になるとは思ってもいなかった。

この時にも再判定を望んだくせに5という判定にやはり重かったか・・・と再認識することになった。
そして今回の年金1級判定はさらにお墨付きを貰ったようでズシンと響きました。
これは次女が生きていくために必要な申請。
結果的に正当に認定されたと思います。
モヤモヤするのはそれが私自身に対する評価だと思ってしまうからでしょうね。違うのに。
そこを分かってないから勝手に辛くなるということに最近気づきました。
これだけ判定を突きつけられればバカな私でもいい加減気づきます。
それに気づけたら改めて腹をくくることが出来たように思う。
そういった部分で今回の申請は昔を思い出させてくれたし、これからの糧にもなったと思う。



20歳、そして年金 後編

2018-04-23 | 自閉症
次女が通院している精神科は主治医が週に一度来るタイプの病院です。
もう少し詳しく言うと成人の精神疾患が主で児童精神は週に一度決まった曜日という感じ。
その病院に次女は17歳から通い始めたので児童精神で受診ということになり成人した今もその主治医が診てくれています。
今後どのタイミングで成人の方に切り替わるのかは分からないのだが、成人してからも継続できるというのはメリットかなと思う。
児童から成人に切り替わるときに病院迷子になる人もいるので。
この病院に転院したきっかけは次女が通っていた特支の養護教員からの紹介と、私以外の人が付き添うことになっても通いやすいところをぼんやりと考えていたから。
転院したときに次女のこれまでの病歴などを説明し年金申請も考えているのでその診断書の作成を頼めるかの確認もしました。
これが最大の目的だったので二つ返事で了承してもらえたので安心して転院できました。

ちょうど診察日が数日後だったので診察の際に年金申請の診断書作成をお願いしました。
その時に私が用意したのは次女が産まれたから現在までの病歴と生育歴をまとめたもの。
17歳からの次女からしか分からないはずなのでそれまでの記録を書類にして渡しました。
この書類は年金申請の時に非常に重要となる「病歴・就労状況申立書」に則って書きました。
これをまとめるにあたって必要となるのがこれまでの病歴・生育歴を証明するものです。
私は次女の障害が判明する少し前、確か2歳くらいの時からHPをやっていてそこに日記として病院などにかかった時には記録するようにしていました。
HPからブログに変わってからも何かあると記録していたのでこれが大いに役立ちました。
(アップしてないものも下書きとして消していなかった)
抜けている部分もあったが、そこは次女が産まれる前からの手帳や、幼稚園~特支卒業までの学校との毎日のやり取りの記録である連絡帳をすべて保存していたので、その時次女の様子がどうだったか、なにが問題だったか、どう対処したかなど詳細に書いてありました。
手帳はいつどの病院に何の目的で行ったかが書いてあったので、記録する上で時系列を追うことが出来ました。

先輩お母さんや学校の先生たちからは「今までの病歴等を詳細にまとめておけ、痛い目に遭うぞ」と脅されていたが、これらのおかげでこの部分は本当に苦労知らずで済みました。
段ボール箱にまとめて入れていただけでも本当に助かった。無意識にだったが捨てずに取って置いた自分を褒めたい。
ただ単に捨て時が分からなくて溜め込んでしまっただけだが・・・。

この病歴等を参考に医師に提出することは可能だが、こう書いてくれと頼むことはダメです。
分かっている医者ならこう書けば申請に通りやすいというのは理解しているので指示など必要ないのだが、分かってない医者だと軽く書いてしまって申請が通らないことも起こりうるので、重く書いて欲しいと頼みたくなる気持ちは分かるがやはりこれはダメだと思う。
ただし参考資料として病歴等をまとめたものを提出することは認められています。
次女の主治医は快く「非常に助かります」と言って受け取ってくれました。
17歳以前の次女を知らないので当然ですね。

この参考資料の知恵を授けてくれたのは先輩お母さんの一人。
昨年の夏頃にお会いした際に年金申請の助言を求めたら、自分が提出した書類一式を見せてくれました。
コピー取ってあるから個人情報が気にならないならあげるよと言ってくれて、有り難く頂戴しました。
とても分かりやすくまとめられていて、こう書けばいいんだというお手本になりました。

医師の診断書はすぐ出来上がりました。
が、誤算が・・・。
封緘印をした状態だったので年金課の担当者に渡すまで中身を確かめることはしなかったのだが、担当者に診断書を確認して貰ったら、
2~3ヶ所訂正部分があることが判明。
ここでちょっと難しいというかややこしかったのは、次女のてんかん。
年金申請をする際の診断書を知的で取るか精神で取るか、または両方で取るかで担当者が悩んでました。
知的はある、てんかんも発症しているとなると両方で診断書が書けます。
しかしこの発症日が微妙で病歴に出来るのは発症してから一年半経たないと認められないこと。
次女の場合この一年半と言う期間に2ヶ月ほど足りないため、結果的には知的でのみでしか申請は出来ないことになったのだが、
てんかんがあるということは記載してもよいという定義があるので、そのあたりの書き方がとてもデリケート。
分かりやすく言うと診断書の表側でてんかんについて触れたら裏側もてんかんについての記載をしなくてはいけません。
どちらかだけでは通らない。
そして全ての書類についても同様に書かなくてはいけないが、病歴期間に達していないので書いたところでてんかんについては無効となってしまう。
なのでてんかんにはサラッと触れつつも深くは書かない(書けない)という面倒な書き方をしなければいけなくなりました。
入院したことなどは書けるがそれは病歴として扱われず生育歴の一つとしてしか有効にならないのです。
その書き方に微妙な部分が生じたため数ヶ所訂正を余儀なくされました。

てんかんに限らず年金申請の少し前に病気等を発症した方は病歴認定1年半のルールがあることを念頭に置いてください。
勿論1年半経てば申請は可能です。
次女の場合は今回の申請で年金受給不認可、もしくは2級の判定だった時はてんかん病歴認定1年半を待って、精神での申請をする流れになってます。
1級でも2級でも認定されればどちらでもいいのだが、親がいなくなった後のことを考えるともらえるお金が多いに越したことはないのが正直なところ。2級判定が出た時はもう一度チャンスがあると思って精神での申請をします。
不服がある場合も再判定は出来るが障害年金の認定は年々厳しくなっているのでよほどのことが無いと覆らないようです。
この訂正が無ければ誕生日前日からの申請が可能となったのだが、週一しか来ない主治医のため、すぐに訂正印をもらうことが出来ず、2週間後に受け取ることが出来ました。

さらに唯一今回の申請で面倒だなと思ったのは「受診状況等証明書」
これは障害があると診断された病院で貰わないといけない初診を証明する書類なのだが、電話で問い合わせて確認できれば郵送でOKという病院もあれば、予約を取って来院してくださいと言ってくる病院もあります。大体は後者だと思います、個人情報のため直接で無いとダメなようです。
次女の証明書を貰うときは本人も同席することが求められたため作業所を休ませていきました。
都内でも混む事で有名な病院だったので証明書の為の予約でも1ヶ月半先が最短。
現在の次女の様子を診て証明書を書いて貰いましたが、これが一番時間がかかって面倒でした。
結局誕生日から2週間後の2月初旬に申請は完了しました。

20歳、そして年金 前編

2018-04-23 | 自閉症
ご無沙汰しております。

1月に次女が20歳になりました。
中身は贔屓目に見て5歳児ですが時の流れは残酷な物で成人という現実を突きつけられました。
20歳、成人、おめでたいことなのに障害児から障害者へ変わった事実の重さを感じています。

障害者+20歳=障害基礎年金の申請が必須になります。
貰いたくなれば申請しなくていいんですけど、収入がほとんどない障害者は生きていくために必要な申請だと思うので、障害年金(こう表記します)に関しては特別支援学校でも小学部の時から毎年必須科目のように講習会がありました。

とはいえ小学部の内は「まだ先の話だし~」と呑気なもの。
就労に関しても小学部では先が全く見えない状態なのでこれは致し方ないことだと思うが、とりあえず毎年講習会には参加してました。
それに加え制度が毎年のように変わったりするので今教えて貰ったことが通用しなくなることが往々にして起きるため、高等部に卒業間際になってからでいいやと捉える親御さんも大勢居ます。
実際私も小・中学部の時は参考程度に聞いてました。

学校側もそれは重々承知していて高等部3年になるといよいよ卒業後2年足らずで申請できるようになるため、講習会の時間を多く割き、必ず参加するようにと保護者だけでなく生徒にも指導します。
卒業後は一人一人に「そろそろ申請の時期だから書類を揃えてね、診断書書いて貰ってね」なんて指導はできないですから、在学中にしつこいくらいにレクチャーします。

その時に教員及び年金担当の方々に懇々と言われるのが、
1、診断書を書いて貰える医師や病院を確保すること
2、今まで罹った病歴や初診日などを記録を詳細にまとめておくこと
この二つは先輩お母さん方からも申請の時期が来る前にそれだけはやっておけと言われてました。

やっておけと散々言われていましたがやってませんでした。
正直面倒だったからと申請の時期が同学年の子より遅いため(次女は1月生まれ)実感が全くなかったため。
ちなみに年金課への相談は誕生日の3ヶ月前から出来ますが申請は誕生日の前日からしか出来ません。

我が家が申請の為に動き出したのは11月下旬、年金課へ相談に行くところから始まりました。
障害年金の申請をしたいと申し出るとその時に担当した年金課の職員の方が担当となり、
申請が終わるまで面倒を見てくれます。(住んでるところの自治体によって違うかもしれない)
書類は何が必要か、いつから何をすればいいのか事細かくまとめてくれて指導してくれます。
まず私がやらなくてはいけないのは医師の診断書をもらうこと。
そして今までの病歴と初診からの診察日、次女のこれまでの経緯を明確に記した受診歴申立書と病歴・就労状況申立書を作成すること。

診断書はかかりつけ医がいるためクリア。
問題は受診歴申立書と病歴・就労状況申立書の作成。
そうです、ここで教員、年金課職員、先輩お母さん方の「まとめておけ!」の重大さに今更ながら気づき震えることになります。
なんで震えるのかというとその細かさ。
診察日は○年○月ではダメ、○年○月○日と日にちまで明記し、さらにそれを証明しなくてはいけない。
日記付けてる方ならそれが使えます。
それでなければ記憶を辿るしかないのだが、それが非常に困難を極めるのは目に見えてる。
そして初診日が非常に大事で初めてその障害で医者にかかった日を証明するためにその病院で初診証明書を書いて貰わなければならない。
ここまで話を聞いて「なんでそんなに細かく書かなきゃいけないのよ・・・」と思わず漏らしてしまったら、年金課の担当者は「大変なんですがそれがないと申請できないし、どうしても分からなかったら分からないことを書いた書類を提出すればいいんですけど、審査に響く可能性は大きいです」と。
そうよね、人様が払ってくれている税金を使わせてもらうのだから審査が厳しいのは障害者といえども当然だ。

ということで年金申請のために約1ヶ月の記録を書いていきます。
後編へ続く。