ブログ de 姫リンゴ

ひめまの戯言、次女の雄叫び、

一言多い長男、長女、父の日常です。

2005-10-15 | 家族
姫姉のその後。
最初に姫姉から聞いた話の内容を。

連休明けの火曜日、姫姉と先生・絶交と言った3人と先生とで、
それぞれ言い分を聞いたうえで子供同士話をすることになった。

図書室に行ったら、もう3人は待っていた。
そこで姫姉はこう言いました。

「ごめんね」


えぇっ!?
なんでお前が謝るんだよ?
おかしいだろうがっ!!

当然そう突っ込みましたよ、っていうか怒鳴っちゃった。

姫姉は「なんでそんなに怒ってんの?」って顔して私を見てる。
沸騰しそうな私に姫姉は
「謝ってはくれなかったけど、私が悪かったんだからいいんだよ
もう仲直りしたし」

そんな説明で納得いくかってんだ。

姫姉に連絡帳を出すか、学校に電話をすると言っていたら
学校から電話。
聞いていたかのようにタイムリー。

電話は担任の先生からで「姫姉ちゃんから話は聞いてますか?」
と言われたので「今話をしていたところですが、なぜ姫姉が謝らなくてはならないんですか?なぜ3人から謝罪の言葉がないんですか!」と先生に食って掛かってしまった。

「そうなんです・・・お母さんがそうおっしゃる気持ちはよく分かります。
姫姉ちゃんから話を聞いていると思いますが補足しておきます。
姫姉ちゃんと3人、それぞれに言い分を聞きました。
特に3人には絶交と言う言葉で姫姉ちゃんがどれだけ傷つき苦しんだかよく考えなさいと言いました。

言いにくいのですが、会話の通りお伝えしますね。
絶交と言ったのは自分(姫姉)がやりたくないことはやらず、
ふてくされて話しかけても返事をしないから無視をされていると思い、
深く考えず絶交と言ってしまったそうです。
そこまで傷ついてるとは思わなかったと私には謝罪しました。

その後4人で話し合わせようと思ったら、顔あわせた途端に姫姉ちゃんの「ごめんね」の一言ですっかり仲直りしてしまい、和気藹々になってしまって、
私が割ってはいる余地も必要も無くなってしまったんです。

でも、お母さんにとっては複雑ですよね。
私も3人には自分達がしたことの反省の意味でも謝罪させたかったのですが、
子供同士で解決してしまったので、それ以上は介入出来ませんでした」

もやもや感はぬぐえません。
謝れば言いというわけではないが、どんな理由であれ言葉で傷つけたことには変わりはないのだから、謝るべき。

どちらも謝らなかったというのならまだしも、なぜ姫姉だけがという思いは消えない。
しかし、先生の説明も姫姉の説明もわかる。

納得行かない理由はもう1つ。
姫姉の顔が妙に清々しいこと。

先生が言うには
「姫姉ちゃん、この3連休の間いろいろ考えたんだそうです。
絶交と言われたことはショックだけど、言われた自分に悪いところはなかったのかと考えたそうです。
すぐふてくされること、嫌なことから逃げようとすること、
それが良くなかったんだと反省をし、それは謝りたいと思って今日学校に来たそうです。

お母さんが納得できない気持ちは私も同じです。
ですが、姫姉ちゃんが自分のことを客観的にみることができたこと、
それを反省し謝ることが出来ると言うのは、相当勇気がいることですし
なかなか出来ません。
その姫姉ちゃんの成長と気持ちを汲んであげたいと思ったんです」

確かに帰宅した姫姉に話を聞いていたとき、姫姉はこう言った。
「もう終わったことだから」

この言葉は諦めではなく、自分の中できちんとケリをつけたから終わりと言う意味だったんだ。

親の思いと子の思いは違う。

介入できないのと介入してはいけないのは違う。

話を聞いて見守ることの難しさを今回知りました。
姫姉に芯が1本通ったのか、強さを感じた。
傷ついた分だけ強くなり、人の痛みを知るのが人間なのかもしれない。

その強さが本物なのかまだまだもろい鋼なのか、
それを見極めてやるのが親なのかもしれない。

人が成長するって大変なことなんだ。
焦らせちゃいけない。
特に心は。


まっすぐなくせ者

2005-10-11 | 家族
今日、病院に行ってきた。

ここ1週間ほど動悸が激しい。
過呼吸になったことがあるので、毎月安定剤をもらっているが
それを飲んでも収まらない。

いつもの過呼吸とはちょっと違うと自分でも感じていたので、
「倒れる前に医者に行け」という夫の指示に素直に従うことにした。

安定剤をもらっている病院に行って、症状を説明すると
時計と睨めっこしながら聴診器を胸に当てた先生。
すると「不整脈が出てるね、心電図取りましょう」と。

すぐ心電図も取ることになり結果を聞くとやはり不整脈が出ているという。

過呼吸のちょっとひどいやつかなぁ~なんて漠然と考えていたが、
不整脈と言われるとは思わなかった。

しかし私のは期外振動(確かそう言ってた)というもので、ストレスや疲労などからくる心配のないものだそうです。

「いきなり倒れたりしませんか?」と聞くと、
「心臓には全く問題ないから絶対大丈夫」と言われちょっと安心しました。

毎日心臓バクバクいってて、不整脈なんて診断されたらそりゃビビリますよ。
今もバクバクいってるんですけどね。

ストレス・疲労どちらも思い当たる節があるので、こうなったのは仕方ないかも。

とにかくゆっくり休むしかないみたいです。

でもゆっくり休んでなんていられない。
やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことが多すぎて・・・。

何事もさらっと流せない性格、これが原因だって分かってるんだけど(汗)

がんばります

2005-10-11 | 家族
姫姉の話し合いの結果はまだ分かりません。
姫姉が帰ってきてないので。

夕べ、姫姉のタンスの上にこんなメモが置いてありました。

「お母さんへ

明日の洋服選べないので選んでおいてください。

あと、明日の話しあい、がんばります。」


3連休は普段と変わりなく過ごしていたが、
やはり気にしているようだ。

頑張らなくていいんだよ。
お前はそのままでいいんだよ。

きっと「泣かないように」がんばるってことなんだと思う。

あまりにも切なくて涙が出た。

親として出来ること

2005-10-07 | 家族
「友達3人に絶交するって言われた」

姫姉からそう告げられたのは夕方。
人事のように淡々と、でも絶交という言葉の重みがずっしりと響く。

とりあえず事情を聞くが、全く理由が分からないと言う。

事情聴取のような私の聞き方も良くなかったかもしれないが、
姫姉は傷に触れられるのを拒否するかのように、めんどくさそうに私の問いに答える。

分かったことは、2~3日前から全く話してくれなくなったこと。
そして今日「絶交するから」と唐突に告げられたことだけだった。

埒が明かない。
と、同時に腹が立ってきた。

姫姉の話だけしか聞いてないのでなんとも判断できないが、
自分の子が仲間はずれになっていて冷静でいる親は居ない。
それも理由も分からずに。

問題は「学校に行きたくないけど、やらなきゃいけない課題が残ってるから
行かないと・・・」という姫姉の妙に律儀なところ。
「無理していかなくてもいい」と言った私にそう答えた姫姉。

辛いだろうに。

時刻は18時。
担任の先生はもう学校に居ないかもしれないが電話をした。
そうしなきゃいたたまれない。

先生は居ました。

事情を話すとなんとなく察してたそう。
様子がおかしいなとは思っていたそうです。

先生は「絶交と言った子達の名前を教えてください」と言う。
「言っていいんですか?」と聞くと「言ってください」ときっぱり。

それじゃ・・・と3人の名前をあげると「あぁ やっぱり・・・」と一言。

実はこの3人と姫姉は川調べの授業で一緒のグループ。
しかもこの3人が姫姉を誘って一緒のグループになっている。
で、この仕打ち。
姫姉が訳分からないのも無理はない。

先生が言うには、どうも姫姉と3人のペースが全然違うそうで、
のんびりペースの姫姉とペースが合わなかった3人がどんどん作業を姫姉抜きで進めていたらしい。
姫姉が「なんで3人だけでやっちゃうの?」と聞いても答えず、
姫姉は1人で課題をやっていたという。
他の3人は図書室でやっているのに姫姉は1人で教室でやっていましたと先生から知らされ、胸が締め付けられた。
(姫姉には先生がついて一緒にやってくれていたそうです)

先生は「先方の親御さんたちに連絡しますか?」と聞く。
私は「まず子供達が話し合って、それでも解決しないなら連絡したい。
いきなり親に知らせるとこじれる様な気がする」というと、
「では、火曜日の朝に姫姉ちゃんを含めた4人と私で話をします。
その内容などは連絡帳か電話でお伝えします。
ところでお母さん、今姫姉ちゃんと私が話すことは可能ですか?」

「大丈夫です」

姫姉と電話を替わりました。
姫姉は先生と話しながら「うん、うん」と頷きながら事の経緯を分かる範囲で説明している。

しばらく話していると「本当は行きたくない」という言葉がはっきりと聞こえた。

声が震え、目は潤んでいる。

明るく「絶交って言われちゃったよ」と話してくれたが相当辛かったようだ。
何が原因かは分からないが、まだ10歳の子をここまで落とす彼女らに猛烈に腹が立つ。

本人達にはたわいない一言が人をここまで苦しめるということを
しっかり分かってもらわなくてはいけない。

自分達の基準から外れるものは邪魔、ムカつくというあまりにも子供じみた行為。
それがいかに馬鹿げたことで愚かなことなのか、彼女らが分かるのはいつなのかは分からない。

人を傷つけ、自分も傷つけられ初めて分かる他人の痛み。
10歳の子供にはその大人になるための経験は始まったばかりなのかもしれない。

親は見守るしかないのか?
いや、違う。
ここぞと言うときは体を張ってでも守る。

人になんと言われようが私はそうする。
理不尽ないじめ・仲間はずれは絶対許さない。

先生と話し、ようやく笑顔が出た姫姉。

親身になってくれる先生でよかった。
それだけでも救い。