壁屋の十勝情報

出来るだけ十勝(帯広)情報を提供しようと思っています。北海道のなかでも北海道らしい十勝地方を知って!!

アイヌ考察 ・・・地名編・・・

2007-03-27 21:44:52 | 趣味
 まず。最初に、写真を見て下さい。



 帯広市の隣町、『幕別町』にあるとある公園です。
 この公園の名前。。。『白人公園』と書いてありますけど、、、、

 では。。なんて読むのでしょう 制限時間は10秒


・・・・残り10秒・・・・・・



・・・・残り7秒・・・・・・


 北海道だから、アイヌ語だよ・・・・・



・・・・残り4秒・・・・・・



 『はくじん公園』じゃないよ・・・・・




・・・・3・・・・・・2・・・・・・・1



 はい。タイムアップ

 では。答えですけど、公園の横にある小学校の看板にちゃんと、正解が書いてありました。



 はい。正解は、『白人』と書いて、『ちろっと』と呼びます。

 以前にも、アイヌ語地名については、何回か登場しています。
 多分、一番読めないと思った、『生花苗沼(オイカマナイトウ)』も紹介しました。


 今回、カテゴリーを『趣味』として紹介していますが、個人的には『趣味』というより、『興味』と思ってくれたほうが正解だと思います。
 実は、『アイヌ文化』にとても興味があって、色々と調べたりしています。


 『アイヌ』という言葉は、アイヌ語で、『人間』と訳します。
 彼らは、『全てのものに神(カムイ)が宿る』と考えていて、その文化は日本文化とは違います。
 『自然』というのを恐れ、そして、尊び、そして、口承という形で、伝説を残しています。コロポクウンクル(コロポックル)伝説などがそうです。

 自然と調和した生活をしていたアイヌの方々は、素敵な地名を沢山残してくれています。


 『白人』(チロット)というのは、アイヌ語で、チロットー。。日本語に訳すと、『鳥の多くいる沼』と訳します。
 もう少し詳しく書くと・・・・
 チリ(鳥)ロッ(多い)トー(沼) となります。

 以前、アクアパークと言う場所を紹介しましたが、この『白人』はすぐ近くにあります。また、現在は住宅地になっていますけど、この『白人地区』は、元々、沼が点在していました。
 そのままの描写を地名に残しているのです。


 ちっと、余談。。。。



 明治29年頃の地図を、載せてみました。
 現在の『帯広市』が、まだ、『帯廣村』だった頃の地図です。

 この頃の地名は、現在でも殆ど残っていて、その地名の意味と、風景や状況などを調べるのが楽しいのです


 実際には、まだ、解明されていない地名や言葉が残されています。
 アイヌ語を話すことが出来る人が殆どいなくなったために、意味が分からなくなったのも多数あります。

 歳を取って、働くことが出来なくなったら、調べようかな~~~

 と思っていたのですけど、その前に、『興味』の方が勝っちゃうかも。。。


 これからも、少しずつになるけど、この様な話を書いていきますよ~