(前日からの続き)
合気道の植芝先生は、自分が宇宙だって
言ったんですね。
私も宇宙だって、あの先生に返したんです。
ということは、宇宙というのは競争者が
いないんです。
そして、人間というものは誰一人として例外
なく、この宇宙なんですね。
本当に誰とも競争しない、誰とも競合しない。
それはもう厳然としてそこに在る。
存在そのものだとね。
誰にも冒されない誰も冒していかない。
それでいてそこにキッチリ立っていて
光り輝いている。
一人一人がそういう存在なんですね。
その人間の本質に気が付いてゆくと、楽に
なるんです。
苦しまなくていいわけですよ。
苦しんでしまうと、無用な競争をしたり、
嫉妬心が起こったり、独占欲が出たりして、
そこで競争して疲れてしまって、ああ私は何で
出来ないんだろう、なんで私はこんなに
生まれついたんだろう─と思ってしまう。
だけれども、それはなんていうか、徒労
なんですね。
悩むことも一つの勉強だけれども、
そのことで振り廻されるほど人間はそんなに
小さく出来ていないんですね。
本当は、もっともっと人間というのは朗らか
なんです。
そりゃあ人の中に入れば、気を使わない
わけにはいけないけれど、気を使い過ぎて
クタクタになって、くたびれ切って、もう明日
から仕事するのはいやだ、生きるのはいやだ
という事になってしまうのも困るんですね。
(翌日に続く)
合気道の植芝先生は、自分が宇宙だって
言ったんですね。
私も宇宙だって、あの先生に返したんです。
ということは、宇宙というのは競争者が
いないんです。
そして、人間というものは誰一人として例外
なく、この宇宙なんですね。
本当に誰とも競争しない、誰とも競合しない。
それはもう厳然としてそこに在る。
存在そのものだとね。
誰にも冒されない誰も冒していかない。
それでいてそこにキッチリ立っていて
光り輝いている。
一人一人がそういう存在なんですね。
その人間の本質に気が付いてゆくと、楽に
なるんです。
苦しまなくていいわけですよ。
苦しんでしまうと、無用な競争をしたり、
嫉妬心が起こったり、独占欲が出たりして、
そこで競争して疲れてしまって、ああ私は何で
出来ないんだろう、なんで私はこんなに
生まれついたんだろう─と思ってしまう。
だけれども、それはなんていうか、徒労
なんですね。
悩むことも一つの勉強だけれども、
そのことで振り廻されるほど人間はそんなに
小さく出来ていないんですね。
本当は、もっともっと人間というのは朗らか
なんです。
そりゃあ人の中に入れば、気を使わない
わけにはいけないけれど、気を使い過ぎて
クタクタになって、くたびれ切って、もう明日
から仕事するのはいやだ、生きるのはいやだ
という事になってしまうのも困るんですね。
(翌日に続く)