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緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

祓川神楽準備

2007年12月08日 16時08分15秒 | 民俗芸能
12月8日(土)

☆★「霧島の峯より奥の霧はれて現われ出ずる其の峯の守」★☆宮崎県高原町祓川神楽の神歌で詠われる一節です。十二月第二土曜日は狭野神社の夜神楽に続き毎年夜を徹して神楽が舞われます。御祭神は霧島東神社です。



高崎町の客人の用事を済ませて高千穂の峯の元にある祓川神楽殿に向かいました。夜神楽の確認です。過去には集会所広庭で満天の星を仰ぎ神楽舞台が設置されてウキウキとした心持ちで神楽を楽しみました。娘達も総員引き連れて出向いたこともあります。育児時代は山登りから野鳥観察まで県内一泊程度の距離はよく出向きました。帰らぬ日よ、永遠に娘達の心の中に有りませ。



丁度、昼過ぎとなり集落の神楽人と昼食を一緒にと誘われて、済ませて来ましたと述べると神楽の昼食は格別ですよと誘われて血糖値が上がるのも忘れて二度目の昼食になりました。握り飯二個、豚汁、酢の物、香の物とさっぱりとした昼食ご馳走様でした。



つい最近、東国原宮崎県知事の若者教育に徴兵制度を採用してはと発言がありました。その後発言訂正、詫びられましたが、若者教育には民俗芸能は格好の教育素材だとかねがねから思っております。握り飯の昼食中、神楽人とご一緒して淡々とした表情に思わず胸が熱くなりました。こみ上げて来るものがあります。お思い出しても涙が出てきます。



この集落の人々の顔、かって戦場や川普請など集落の外に出向くときは一番頼りになった同じ集落の顔ぶれ。若者教育に最も大切なものは集団で行動する様式、極限状態で誰が一番信頼出来るか、一番守るべき人は誰かなど、滅多に出逢わない場面を想定したものが民俗芸能の中には含まれていると思っています。



さて、今宵に備えて早めの帰社、宮崎県内の夜神楽の南限は祓川神楽です。それなりの歴史があり、いわれも有りますが高齢化が迫る山間部の集落、日本全体で考えますと一極集中ばかりが人間の幸せではありません。民俗芸能の中に置き忘れた宝物があること今夜はとっくりと鑑賞します。






















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