徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

青空にクリープ

2006年09月29日 | その他の記事
秋晴れ,目の覚めるような青空。
ちょっと悪戯して,コーヒーフレッシュをこぼしてみた。
ゆっくりと,ゆっくりと溶けていく。

※巻雲(馴染み深い呼び方は「すじ雲」):
高度5~13kmぐらい,高いところにできる上層雲。気温の低い場所で発生する雲なので,水滴ではなく氷晶から出来ている。高気圧に覆われた時など,比較的天気のいい時に現れるが,温暖前線や熱帯低気圧等が近付いている時にもよく現れ,以後、天気が崩れる兆候としても知られている。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

りゅうきゅう

2006年09月23日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
少し御無沙汰しておりました。ちとドタバタしていまして…。ネタは溜まっていますので追々。

現地研究会で南国土佐に訪れてきました。両親の実家が愛媛県なので,四国はかなり馴染みのある土地なのですが,高知県をしっかり訪ねたのは今回が初めて(県境を少し越えて訪れる程度は何度かあったのですが…)。まずは,蒼い海と深い山の近さがとっても印象的。

何から…と思ったのですが,かなりマニアックなところから記事を一つ。

写真の植物は,ご存じでしょうか?

サトイモ…?ハス…?あたりの答えを頂ければ,質題者的には嬉しいです。だって,答えは「ハスイモ」ですから(笑)

このハスイモを現地の農家さんにご馳走になったのですが,これがなかなかgood!コリコリとした歯ごたえと癖のない爽やかな味が,酢の物にはもってこいって感じでした。このハスイモ,イモと名が付くものの食べるのはもっぱら多孔質の茎の部分。高知県で昔から食べられてきた伝統的な野菜として有名で,現地では「りゅうきゅう」と呼ばれています(名前の由来は,そのまま琉球から伝わったからだとか…)。

気に入ってしまって,帰りに直売所で購入(一束60円)して,さっそく「りゅうきゅうの酢もみ」にチャレンジ,美味しく頂きました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「洋食」

2006年09月10日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
“昼ご飯,和洋中,何にしようか?”お決まりの台詞だが,和食,洋食,中華と並べた時,和食と中華はともかく,洋食だけは必ずしも西洋生まれの料理という訳ではない。例えば,洋食の定番「オムライス」生まれは東京銀座,明治の頃「煉瓦亭」という西洋料理店が考案した料理,その他,コロッケも,メンチカツも,ハンバーグも,グラタンも,皆,日本に来て生まれ変わった料理達。広辞苑で洋食の意味をひくと「欧米の料理を日本人向きに整えた料理」と出てくる。この“整える”“アレンジメント”から,平皿に薄く盛ったご飯をライスと呼ぶ習慣も,お好み焼きやたこ焼きなどのソースをかける軽食も,生まれたというから驚きである。

写真のハヤシライスもそうした洋食の一つ,名称の由来には諸説あるそうだが,明治の頃,欧米で料理を学んできた料理人のアレンジメントから生まれたことは確かなようである。

ハヤシライスに舌鼓を打ちながら,先人の知恵に敬意を表す週末の夜でした。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菊の節供

2006年09月09日 | こよみ・四季・歳時記
暦の話題として,今年は五節供について触れてきたのですが,その最後を締めくくるのが「菊の節供」。ほかの節供は,一般的にも知られていて,行事等が開かれ祝われいるのに対して,「菊の節供」はかなりマイナー。自分も節供のことを調べるようになって,初めて知りました。「菊の節供」,正式には「重陽の節供」,重陽とは「陽」が重なるという意味で,この「陽」は陰陽説でいう陽数(奇数)のこと。一桁の最も大きな奇数「九」が重なる日という意味。

一方で,節供には様々な植物を冠する名称もあって,一月七日が「七草」,三月三日が「桃」,五月五日が「菖蒲」,七月七日が「笹」,そして九月九日の「重陽の節供」は,「菊」という訳である。

別に「重陽の節供」のお祝いに合わせた訳ではないのですが,ベランダでは八月に購入した菊の花が満開。朝顔もそろそろを終わりかな?と思い,ホームセンターに繰り出した際に,いろいろ悩んだ末に,ちょっとマニアックかな?とも思いながら,「和」の雰囲気が感じられるものと思って,菊を選びました。

ちなみに菊を育てるのは,人生で2回目。前回はいつか?って,小学6年生の時。当時の校長先生が菊が好きだったとかで,6年生全員で,三本仕立ての大輪菊を育てました。今にして思うと,かなり渋い!立派に咲いて,嬉しかったのはよく覚えているので,いい経験をさせてもらったとは思っていますが。

菊の季節はこれから,街角で見掛けたら,少し眺めて「重陽の節供」のお祝いをしてみて下さい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風のスクリーン

2006年09月05日 | こよみ・四季・歳時記
3ヶ月ぶりに越後の国へ。ほんの小さな早苗だった稲も,立派に穂をつけ,重くなった頭を少し垂れる。

越後妻有は,アートトリエンナーレの真っ最中,調査でいつもお世話なっている「農舞台」の方もお疲れの様子。トリエンナーレは盛況なようだが,お身体が少し心配。

野外アートの祭典とあって,私がたずねる田んぼの中にも,アートが点々と,そのうちの一つを紹介。

作者:杉浦康益(日本)
作品名:風のスクリーン
場所:旧松代町木和田原集落

棚田の休耕田の側に,地形に沿って砦のように,陶ブロック2000個,100mに渡り,積み重ねた様子は圧巻。

おそらく会期後も残る作品かと思いますので,機会があれば観に行ってみて下さい。

→ まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする