徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

高感度春受信機2

2005年02月27日 | こよみ・四季・歳時記
高感度春受信機 草本編

春一番が吹き荒れた翌日に,べちゃ雪がどかどか降って積もった関東ですが,地面から数センチのところには,やっぱりちゃんと春がやってきているようです。“一番早く春を感じる植物は?”の答え。木(木本類)で「ウメ」でしたが,草本類だとこの花ではないでしょうか。あまりいい和名を付けてもらえなかったこともあり,春の野草の中では控えめな位置にいますが,コバルトブルーの小さな花はとっても印象的で一度見ると忘れません。水田の畦とかでよく見かけますが,日当たりの良い南側の斜面に多く,このあたりも高感度春受信機たる所以です。

オオイヌノフグリという名前は,実の姿形からついたのですが,“なるほど,確かに…”って感じです。可愛らしい花の方ではなく,特徴的な実の方から名前をつけた先人の智慧に敬服。
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日常のミステリー

2005年02月26日 | 本と音楽の話題
小さな頃からミステリーや推理小説と呼ばれるものが好きで,いろいろな作品にハマってきました。時期ごとにブームがあって,似たような作風の作品を読みあさる感じだったのですが,最近のブームは,「何気ない日常のミステリー」。不可解な殺人事件が沢山起こる本格的なミステリーも嫌いになった訳ではないのですが,“そんな動機で…”って思ってしまうと何だか面白さも半減してしまって…。少し前は,映画にもなった『半落ち』とか『顔』とかの作者,横山秀夫さんにハマっていたのですが,今は,加納朋子さんの作品を持ち歩いています。何気ない日常を描いた小説なのですが,小さなミステリーがほどよいスパイスになっていて,心地いい読後感に浸れます。

個人的に,読書には“ハマる”とか“あさる”とか“浸る”みたいな動詞がよく似合う気がします(笑)

→ 加納朋子『レイン・レインボウ』集英社
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桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

2005年02月20日 | こよみ・四季・歳時記
梅続き

早起きして筑波山梅林に行ってきました。「茨城」「梅」という水戸の偕楽園が有名ですが,筑波山の梅園もまた違った趣きがあっておすすめです。何よりの特徴は,筑波山の山裾に立地していること,斜面が紅白に染まる様は圧巻です(写真はまだ2,3分咲きぐらい)。実はこの梅林,5年前に調査・診断が行われて際には,9割の樹が枯損・樹勢不良・病虫害等の障害を受けていました。2000年から再生のための大掛かりな剪定等の整備が行われ,現在に至っています。「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」という言葉にもありますが,梅は人に小まめに面倒を見てもらって,初めて可憐な花を咲かせるもののようです。

→ 筑波山梅まつり
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高感度春受信機

2005年02月18日 | こよみ・四季・歳時記
“一番早く春を感じる植物は?”と問われたら…。自分は迷わず「梅」と答えます。早ければ,年が明けて間もない1月初旬から可愛らしい花をつけ始める訳で…(少々早すぎる気もしますが)。桜と比べられることが多く,自分も艶やかな桜派だったりしたのですが,最近“梅もいいなぁ~”と思うようになりました。『五感で季節を感じる』をモットーにしている身としては,香りでも楽しませてくれるあたりも好感度アップです。

言われてみれば,梅の花って,アンテナぽっい…?
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大阪ことば

2005年02月12日 | 本と音楽の話題
気が付けば,生まれ育った大阪を離れて,この4月で10年になる。離れるまではそれほど意識することはなかった大阪とか,関西弁とか,阪神タイガースとか…。「関西人」という肩書きを好んで使っている自分に気付く。例えば,JRのICカード。東日本のSuicaではなく,わざわざ西日本のICOCA(「ほないこか?」とICをもじったネーミングがいかにも関西ぽっい)。阪神タイガースも,気が付けば応援しているし。初対面の人でも関西出身と聞くと何だか嬉しくなる。そして,関西弁…。普段は「あんまり出ませんね」と言われることが多いが,砕けた会話になると口を付く。お笑いのイメージが付き過ぎている感もあるが,時に乱暴にも聞こえる言葉の裏に,しっかりと相手への気配りと思い遣りが隠れている「大阪ことば」を応援したい。そんな気持ちを後押ししてくれる本を紹介。

→ 尾上圭介『大阪ことば学』講談社文庫
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霧筑波

2005年02月09日 | こよみ・四季・歳時記
つくばは意外に霧が出ることが多い。今朝もこのぐらいの濃霧。9月頃,ラジオで「東京の大手町で3年ぶりに霧が観測された」というニュースを聞いたことを思い出しました。全国的にも,霧の発生件数は昔に比べて少なくなっているとのこと。減少の原因には少なからず,「耕地面積の減少」「緑地面積の減少」「アスファルト・コンクリート等舗装面積の増加」が関係しているそうで…。今秋のつくばエクスプレス開通に向けて,水田や畑地・平地林の開発が進むつくばですが,霧も発生しないような街にはならないで欲しいと願うばかりです。

追記:「霧筑波」は,つくばでは少し有名な地酒の銘柄だったりします。
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バスはいずこへ

2005年02月05日 | その他の記事
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律,通称:外来生物法」の施行に向けた動きが活発化しています。最大の争点だったのは,「ブラックバスを加えるかどうか?」一度はペンディングになったのですが,結局,加えられることに…。むかーし,ブラックバスとか外来生物のことに興味を持って調べたことあったのですが,本当に複雑な問題です。個人的にはこの法律をきっかけに,「外来種は悪い!」とか「外来種を撲滅しなければ…」とかではなく,外来の生物と節度を持って,上手く付き合っていくことが出来る日本になってくれればと願います。

興味を持って調べたって,こういうこと(笑)
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大阪球場は今…

2005年02月03日 | ちょっといいとこ,いい景色
午後からのシンポジウムの前に…,PARKS GARDENという大阪球場跡地に出来た屋上公園に視てきました。ビルの屋上を緑化する屋上緑化は,あちこちで見かけるようになりましたが,これだけ規模の大きいものは初めてのようです。段丘状の商業施設の屋上が公園のようになっており,235種類,約40000株の植物が植えられています。植えられた木は,まだ大きくは育っていませんでしたが,今後が楽しみです。最上階には,貸し菜園までありました。
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平成の狸は…

2005年02月01日 | その他の記事
大阪でのシンポジウム参加のため,前日実家に戻る。
実家から数十mしか離れていない近所で,2つの黒い影を目撃。一瞬,野良猫か何かかと思ったら,よく観てみると丸々と太ったタヌキ。ヤマらしいヤマは全く残っていないばかり,最近では,空地さえ少なくなった実家の近所に,タヌキがいることに驚き!!どうやら,近所で「お化け屋敷」と呼ばれていた家の屋敷林にいた奴が,屋敷の取り壊し→スーパーの建設で,林を追われて出てきたとか…。とはいえ,それは1年以上も前の話…。森や林がなくてもタヌキは化けられるから,人間社会でも生きていける…,ジブリの有名な映画のような話です。両親の話だと,イタチもよく見かけるとか…。里に棲んできた生き物のライフスタイルは,一部で様変わりしてしまっているのかも知れません。
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