徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

ヒトとつかず離れず

2005年05月31日 | その他の記事
コンビニ軒先,濃紺の影が飛び込んだと思ったら,賑やかなさえずりが辺りに響く。春先に南方からやってきたツバメたちは子育ての真っ最中。どうしてわざわざ,コンビニの軒先なんかに巣を作るのか?

人間が生活している場所の近くで,子育てをすることが一番安全だと信じているからだそうです。

ツバメのように,ヒトの近くでつかず離れずの生活をし,人と共生する生き物のことを“シナントロープ(Synanthrope)”と呼びます。ツバメをはじめ,スズメ,ドバト,カラス,ドブネズミ,アオダイショウやゴキブリ,なんかは代表的なシナントロープです。

そんなツバメたちが東京駅の周辺で激減しているという記事を読みました。建て替えや再開発が進み,巣を作る場所が無くなってしまったり,巣の材料になる泥が少なくなってしまっていることが原因だそうです。確かに,ガラス張りの真新しいビルは,あまりにもツバメには住みにくい。

そばにいたいと思っている生き物ぐらい,そばにいさせてあげれればと思う。
ネズミやゴキブリ君は,少し考えさせてもらいますが…(笑)

→ 東京駅周辺でツバメ激減「巣の調査協力を」 (asahi.com 050526)
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近代建築の5原則

2005年05月22日 | ちょっといいとこ,いい景色
平日の贅沢シリーズ,最後は溜池山王にある株式会社コマツ本社ビルの屋上庭園。ここは,毎週金曜日の14時~16時の間しか公開していないというから,贅沢中の贅沢(しかも一般公開が始まったのは,一昨年から)。

この屋上庭園は,非常に歴史が古く,開設は1966年。40年近い歴史があるだけあって,立派な枝垂れ桜を中心に鬱そうとした感じで,設置されたベンチに座って,飛んでくる小鳥のさえずりと聞いていると,自分がいる場所を忘れてしまいそうな感じです。

20世紀初頭にル・コルビュビジエが提唱した近代建築の5原則の一つ「屋上庭園」

今も昔も「屋上」は,世の中のこれからを映す鏡のようです。
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東京タワーが見える田圃

2005年05月21日 | ちょっといいとこ,いい景色
平日の贅沢シリーズ 其の二は,六本木ヒルズのケヤキ坂コンプレックス・屋上庭園。水田多しといえど,東京タワーが見える水田は,ここと小石川後楽園の水田ぐらい(?)

1アール強の水田に,1アール弱の畑,10m足らずの桜並木,紅葉並木。つくば辺りでは何でもないものばかりですが,六本木ヒルズの中,地上45mの場所にあると・・・。この屋上庭園,誰でも観れる訳ではなく,有料のガイドツアー参加者限定で公開しているもの。ちなみ料金は1500円,何とも贅沢な農的空間という訳です。

追記:
田圃の土は,埼玉県吉見町の休耕田からわざわざ運んできたとか,トウキョウダルマガエルの卵が土の中に混じっていたそうで,連れてきたものも含めて結構いろいろな生き物がいました。比企丘陵から遙々やってきて,東京タワーの明かりを眺めて鳴くダルマガエル,何とも…

→ 田んぼに映ると六本木ヒルズレジデンス
→ 六本木ヒルズの屋上庭園
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平日の贅沢

2005年05月20日 | ちょっといいとこ,いい景色
平日にしか観れないもの,休日は混んでいてとてもじゃないけと楽しめないもの。そういったものをまとめて楽しむ一日があってもいいんじゃないかと思い,代休を使って東京へ。

まず初めは,お台場にある日本科学未来館。お目当ては,その道では有名なプラネタリウム開発者の大平貴之さんが作ったプラネタリウム「MEGASTAR-Ⅱ COSMOS」。世界最多の500万個の恒星(肉眼では見えないとされる12.5等星まで)を映し出す最先端のプラネタリウムが常設で観れるのは,ここと川崎市にある科学館だけ。一度に100人強しか観れず,観るためには予約券が必要なプラネタリウムを北関東に住む人間が観るチャンスは,平日しかない。

天の川の濃淡までくっきり映し出すプラネタリウムは,他の趣向はなくても十分過ぎる感じでした。

→ メガスターホームページ 
→ 日本科学未来館
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路傍の花々

2005年05月19日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
「下を向いて歩こう!」ともまでは言いませんが,今は路傍が結構賑やかな季節です。中には,しっかりしゃがまないとよく見えないような小さな花もありますが,どれも可憐です。
写真はニワゼキショウ(赤紫)。

→ キキョウソウ 
→ マツバウンラン
→ キュウリグサ
→ ニワゼキショウ(白)&ハハコグサ

追記:ただ,過酷な路傍の環境,上記紹介の半分が北米産の外来帰化植物
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さなぶり

2005年05月18日 | こよみ・四季・歳時記
「来月,さなぶりがあるからその委員をお願い…」
勤めるようになっても間もなく,かけられた上司の言葉,耳慣れない“さなぶり”という言葉に戸惑いつつも,ぼんやりと何かの行事なんだろうなぁ?と思い,「はい…」と?マーク付きの返事をしたことを思い出す。

“さなぶり”漢字で「早苗饗」と書き,語源は“早苗振る舞い”や“さのぼり(早上り)”だと言われています。漢字をみれば何となくイメージは出来るかと思いますが,田植えを終えた後のお祝いのことで,もともとは,田の神(さの神)が田植えの終るのを見届けて帰る日とされ,神を送る儀礼だったそうです。その後,田植え後の祝宴・慰労会として定着した行事で,現在も育苗や田植えの共同作業が残る地域では行われています。

ちなみに今年は今日が職場のさなぶりです。
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七十二候

2005年05月15日 | こよみ・四季・歳時記
このblogのtitleの一部にもなっている「歳時記」は,1年間の自然や人事百般を記したものであったり,俳句で用いる季語を分類・解説したものだったり,季節感を綴ったものなのですが,暦の言葉にも同じようなに季節感を表すものがあります。
「七十二候」といい,一年を5日毎に細分し,おりおりの季節の移ろいを,気象や動植物の成長・行動などに託して表したもので,「立春」や「夏至」,「秋分」などお馴染みの暦も名前を連ねる「二十四節気」をさらに三分したものです。例えば,5月15日頃からの立夏の末候は「筍生ず」,次候以降は「蚕起きて桑を食う」,「紅花栄う」,「麦秋至る」と続きます。

ここで,自分の感じた「七十二候」を綴っていければと思います。
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小さなボトル

2005年05月10日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
5ヶ月ぶりにマイデスクの上を覗いてみましょう。
実は5月に入って、ボトルアクアリウムをリニューアルしました。コケ等が繁殖して、どうも調子よくなかったアナカリスを大幅に間引いて、新たにカナダモとヤマトヌマエビ君を購入してきました。

小さなボトルの中は、ちょっとしたこと(蛍光灯の消し忘れとか)で、環境が変わってしまい、あっという間にバランスが崩れしまいます。この数ヶ月、どうしてもボトル内の環境が安定せず、すぐに水草が弱り、コケ等が繁殖してしまうことを経験して、初めて気付いたことがありました。

「エビはいても、いなくてもいいものではないこと」

前にいたスジエビが死んでしまった後、可哀想だからエビを入れるのはやめておこうと思い、水草だけのボトルを見続けてきたのですが、コケや枯れかかった水草の葉等を食べて、二酸化炭素を供給するエビがいて、はじめて成り立つのがこの小さなボトルなのだと…。

地球も同じでしょうか?
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日本で最初の植物園

2005年05月08日 | ちょっといいとこ,いい景色
ここ数年では希にみる曜日繰りのいいGWだったのですが,人混み・渋滞は嫌なんて思っているうちに終わってしまいました(^^;とはいえ,以前から一度行ってみたいと思っていた小石川植物園に,大学院時代の友人を誘って訪ねてきました。

小石川植物園(正式名称:東京大学大学院理学系研究科附属植物園)は,日本でもっと古い植物園として知られている場所で,はじまりは五代将軍綱吉の頃につくられた「小石川御薬園」だと言われています。長い歴史を有するだけあって,とにかく,a- ではなくthe- のつくものが多く,園内には,ニュートンの万有引力発見のきっかけになったリンゴの木を接ぎ木した「ニュートンのリンゴの木」や,イチョウがコケやシダのように精子で受精することの発見に繋がったイチョウの木,八代将軍吉宗の功績の一つである小石川養成所が使っていた井戸など,それだけで一冊本が書けそうな木や物が満載です。

その中でも,個人的な一押しはこの石碑。享保の飢饉の際に,甘藷(サツマイモ)の栽培を広め,後世“甘藷先生”“芋神さま”と称された青木昆陽がサツマイモの試作を繰り返した場所であること示した碑。

何が一押しって…,よーく見るとサツマイモに見えてきません(笑)

→ 小石川植物園
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青空に緋鯉

2005年05月05日 | こよみ・四季・歳時記
「端午の節句」

子供の頃、空高く泳ぐ大きな鯉のぼりに憧れていたことを思い出します。
写真は、ビオトープ整備された用水路の上を泳ぐ緋鯉。
生物調査ではこれもカウント?(笑)
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