徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

すぼ手と長手

2011年08月14日 | その他の記事
カラフルな小袋や小箱,パッと見では何か分からないかも知れませんが,真ん中の二つはモノが見えているので分かるかと思います。これ,みんな「線香花火」。ちょっと・・・,いやかなりマニアックかな?とも思いながら,御遣い物のつもりで購入したものなのですが,写真を撮るぐらいは減るものでもないのでいいかと思い,撮らせてもらいました。

つくばに来て以来,マニアックな花火大会,もとい花火競技大会が毎秋に隣町で開かれていることもあって,花火は無駄に詳しいのですが,それとは別に昔から好きだった花火があって,それが「線香花火」。

単色で決して派手ではありませんが,小さいながらも「牡丹(火薬が溶解し軸の先に玉が出来た状態)」から始まり「松葉(玉が激しく火花を放っている状態)」,「柳(火花が低調になり,枝垂れ柳のようになった状態)」,「散り菊(消える直前の火花)」と表情を変える様子は,非常に趣があって,個人的には,花火は「線香花火に始まり,線香花火に終わる」と思っています。

この「線香花火」大きく分けると「すぼ手」と「長手」の2種類があります。写真の左から3番目の藁に先に火薬を付けたものが「すぼ手」,そのお隣,左から4番目のカラフルな和紙で火薬を包んだものが「長手」,「すぼ手」は西日本で多く作られてきたもので,「長手」は東日本で多く作られてきたものだそうです。言われてみれば,祖父祖母の家のあった四国に行った際に遊んでいた線香花火は「すぼ手」で,関東に来てからよく見かけるのは「長手」のような気がします。

ただ,これは昔の話,現在はほとんどが中国で作られているそうです。

ちなみに,写真の6袋(箱)は,全て国産。ちょっぴり贅沢な線香花火たちです。

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4 コメント

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Unknown (TORU)
2011-08-15 20:12:09
うちも、子供の頃はスボテが多かったな。何時の頃からか、長手になっていたような、、、。
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Unknown (hideharu)
2011-08-15 21:52:05
どうやら中国から輸入されるようになった(昭和50年頃から増加)のが,関東でメジャーだった長手牡丹の方だったみたいです。ちなみに国産の線香花火は,平成10年に最後の1店が廃業したことにより,一度消滅してしまったそうですから・・・,スボ手をいつの間にか見なくなったという認識はあっていると思います。
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Unknown (luna)
2011-08-28 23:24:16
ご無沙汰してます☆
久しぶりにお邪魔しました(^^)
線香花火、いいですよね~
線香花火に大きく2種類あるとは知りませんでした。
私が子供の頃から親しんできたのはカラフルな方で、こちらしか見たことがありません。
藁を使ってる方は、なんか風流ですね!
火花の散り方は、どちらも同じなのかな??
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Unknown (hideharu)
2011-08-29 12:28:06
lunaさん,コメント有り難うございます。すぼ手で遊んだか,長手で遊んだかは,どうやら住んでいた地域(花火を買った地域)と年齢に関係しているみたいですね。大きくは,記事にもあるように西日本がすぼ手,東日本が長手なのですが,国産のものが中国産に取って代わられるタイミングで,市場に出回るのは長手ばかりになってしまったようです。ですので,すぼ手で遊んだことがあるのは,国産の線香花火がまだある程度出回っていた時期で,かつ西日本に縁があった方だけかも知れません。すぼ手は,柄の部分が比較的しっかりしているので,昔は火鉢に挿して楽しむようこともあったそうですよ。
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