ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

夏の北海道野鳥紀行2019 その6 旭岳編 ギンザンマシコ ノゴマ マミジロ 等

2019-06-23 | 北海道
ギンザンマシコ♂♀ 旭岳姿見平にて

6月23日旭岳姿見平にて: 今日は北海道遠征最後の山場、旭岳のギンザンマシコ狙いです。以前は、夏シーズンは、6時始発だった旭岳ロープウェイが8時始発になっています。天気予報も今一つだったのでゆっくり起きる筈でしたが、明けてみると良い天気。旭岳も綺麗に見えています。慌てて起きだし、旭川周辺で情報をもらったチゴハヤブサを探してみましたが、残念賞。諦めて、旭岳に向かい、ロープウェイの旭岳温泉駅に到着。思ったより人が少ないので、あれれと思いながら、始発便に乗りこみ姿見平駅に到着。いつもの年より、雪が少ないなと思いながらまずは、第3展望台に乗りこみカメラをセット。一番乗りでやれやれと思うも、カメラマンは我々のほかに数人だけ。日曜日なのになんでかなと思いながら後ろを振り返ると旭岳がくっきりとその威容を見せてくれました。
さてギンザンマシコはどうかなと待っても一向に出る気配がありません。遠くを♀が飛んだのが見えたのみ。そんな中、ノゴマがハイマツの上に出て喉の赤さを見せつけるようにさえずってくれます。
登山道のすぐそばでずっと囀っている♂がいました。HMさんが道の脇にある巣を発見。こんなところにというぐらい道から丸見えでした。
綺麗に晴れ渡って、眺めは素晴らしいのですが、一向にギンザンマシコの気配がありません。待つこと5時間、やっと、目の前に現れてくれました。思わず「出たあ!!」と叫んでしまいました。お化けじゃねえよ、と自分にツッコミを入れながら、シャッターを切ります。
そのあともう一回出てくれました。
考えてみると天気が良すぎて、猛禽などを警戒し、かえって出が悪いのかもしれません。そんなわけで、周り見回すと、高山植物が綺麗に咲いています。まだお花畑と言えるほどには咲いていませんが、そこかしこにあります。小さな花が可愛いエゾノツガザクラです。
雌阿寒岳で最初に見つかったからか、名前はメアカンキンバイ。
シーズンにはこの花で埋め尽くされるチングルマ。
ロープウェイの最終便まで粘って下山して、駅の周りを見るとミズバショウが咲き誇っていました。
とにかくギンザンマシコは出てくれたので、やれやれと旭岳温泉の宿、白樺荘で一泊し、ギンザンマシコに乾杯!

6月24日旭岳 宿周り、姿見平にて: いつものように4時起きし、宿の周りを散策。キャンプ場が鳥見に良いようです。カラ類、アオジ、ベニマシコ、アカハラなどのさえずりを聞きながら、散策しているとチョボチーと聞こえるマミジロの囀りがすぐそばで聞こえます。必死で探すと枝の上で囀っているのを発見。もろ逆光なので、残念賞ですが、なんとか写真に収めることができました。
そして8時始発のロープウェイに乗りこみ、姿見平の第三展望台を目指します。今日は何故かカメラマンが多いようですが、ポイントには一番で到着。今日も旭岳が綺麗に見えています。そのせいか、ギンザンマシコのお出ましは中々ありません。しばらく待っていると雪渓の上に出ているとの事で行ってみると、なんと白い雪の上にギンザンマシコの♂と♀がいるではありませんか、どうやら、雪の上に落ちている虫などを採餌しているようです。雪の上だと虫が見えやすいからなんでしょうね。
ハイマツ以外では初めてだと感心しながら、展望台に戻って待っていると、日が陰ってきました。雲が湧いているようで、旭岳も見えなくなっていました。そうするとやはり、ギンザンマシコがよく出てくるようになってきました。まずハイマツの上に出てきたのは、♂と♀。でも、あれっと思ってよく見ると赤みが薄い!多分若いオスなんでしょう。なので、若いカップルなのか、兄妹なのか、どちらかでしょうか。
続いて、赤い♂と♀。こちらは、成鳥のカップルでしょう。少し、霧がかかっています。
時折霧に覆われるような天気のおかげでしょうか。ハイマツの上によく出てくれます。10人以上のカメラマンで展望台は大いに盛り上がります。
♂だけかと思っていると、いつの間にか♀も出てきます。ペアで行動しているようです。
ハイマツの芽や青い実をバリバリ食べながら、ちょっと位置を変えたりします。
少し向こうにいた♀が‥‥
♂の方に飛んできました。
食事しながら、うまく全身を見せてくれました。
羽も拡げてくれて大サービスです。
やっぱり天気だなと納得しながら、撮りまくっているともはやお昼。今日は、苫小牧まで行って、深夜便のフェリーに乗り込まなければなりませんので、ここで切り上げ、今日の半日の方が、昨日の丸一日より沢山撮れて嬉しい限りです。意気揚々とロープウェイに乗り、車窓からの雄大な眺めを楽しみながら、駅の食堂へ。食堂の窓からもミズバショウが見えたり、ちょっと変わった旭川ラーメンも楽しめます。

旭岳〜美瑛/富良野〜十勝岳望岳台〜苫小牧: 一路苫小牧を目指しますが、途中美瑛、富良野を通るので、せっかくだから、有名な景色を見てみようと、美瑛の四季彩の丘に立ち寄ってみました。いかにも観光地だな〜と思いながら、それにしてもなんだこの人の数は!と驚き、早々に退散。考えてみるとほとんど一般の観光客が行くような処には全く行ってないので、しょうがないですね。でも、ラベンダーは綺麗だなと写真には収めました。
富良野を過ぎて、白金温泉から十勝岳の山麓にある望岳台に寄ってみました。ナキウサギのポイントですが、時間が中途半端なせいか、全く姿が見えませんでした。シマリスが出てくれたのがせめてもの救いです。写真は、十勝岳と咲いていたイワブクロです。
これにて、北海道内での鳥見は終了。でも‥もっといたい!
夜に苫小牧に到着、港近くの回転寿司やさんで、食事して、フェリーに乗り込み就寝。翌朝、起き出して下北半島沖あたりから鳥見を始めますが、往路と同じで、やっぱり海鳥の出は今一つ、クロアシアホウドリばかりでしたが、一度だけ遠くにオオトウゾクカモメが見えたぐらいでした。
以上で、2019年夏の北海道野鳥紀行は終了です。初めて自分の車で、フェリーを使っての旅となりましたが、結構いけるもんだなと思いました。自宅からの総走行距離は1,900kmになりましたが、HMさんと同行なので、楽しい旅となりました。帰ってくると、また行きたい!です。
次回は、盛夏の折、鳥はさっぱりですが、近隣のアオバズクなどをアップする予定です。