ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その2/アカヒゲ オーストンオオアカゲラ アカハラ

2024-06-06 | 琉球地方
囀るアカヒゲ♂ 2024年3月27日 奄美大島

奄美大島3日目の3月27日早朝、流石に昨日ナイトツアーで遅かったので、夜明け前の出動はやめました。それでも明るくなる頃に宿を出て、奄美自然観察の森へ直行。早速、森に入ります。入り口近くに営巣していた亜種オーストンオオアカゲラ♀が巣穴から顔を出していました。抱卵中なのでしょう。
少し進むと暗がりで、コツコツと音がするので、探すとオーストンオオアカゲラの♂が倒木を突きながら採餌中でした。まだ森は暗く、シャッタースピードを上げてなかったので、ブレブレばかりでしたが、一瞬止まるシーンもあるので、何枚かはぶれないのがありました。
さらに進むと昨日とは打って変わって、アカヒゲの囀りがそこかしこで聞こえます。そっと探していると早速、枝上で囀っている♂が見つかりました。姿は綺麗で、可愛いですし、声も良いせいか、この後、何度も撮らせてくれましたが、いくら撮っても飽きないですね。
地面に降りて、餌でも探しているのではないかと思うアカヒゲ♂が目の前に。
ソングポストとしている高さ2~3mの枯れ木の上でよく囀っています。ここが気に入っている様で、何度もやって来ました。渡って来たばかりなので、比較的高いところで鳴いているのかもしれません。
囀る事なく、静かに止まっていることもあります。
観察の森の外周道路には桜、種類は分かりません、が植えられていて、さくらんぼがなっています。ツグミ類やヒヨドリ、ズアカアオバトなどが集まっている様で、ツグミ類はシロハラ、アカハラ、マミチャジナイの3種が確認できました。アカハラがしっかり写せましたが、顔がそんなに黒くないので、亜種アカハラの様です。こちらは♂。
こちらは♀の様です。
ということで、午前中はこの辺で切り上げて、昼飯を取りに森を離れました。

自然観察の森にじっくり腰を据える事にしましたので、同じ種類が登場する事になりますので、地元、タイ南部のアップを挟んで、奄美大島編を再開する事にします。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その1/アマミヤマシギ ルリカケス ズアカアオバト等

2024-06-03 | 琉球地方
林道にたたずむアマミヤマシギ 2024年3月26日 奄美大島

3月25日朝の便で、鳥友2人と石垣島を後にし、那覇経由で、奄美大島に午後3時ごろ到着、レンタカーに乗り込み、先ず空港隣の漁港で草地を探索。ブロックなどの資材が積み上げられていて、草地は少ない。目ぼしい鳥はおらず、亜種ホオジロハクセキレイを収めて、奄美自然観察の森に移動。
自然観察の森ももはや夕暮れ時で、入り口付近を少し散策して、早々に宿に移動でした。時折、アカヒゲの囀りは聞こえるものの姿を目にすることはありませんでした。短い時間に撮らせてくれたのはキセキレイと‥
奄美固有種のルリカケス。光線の具合は今一つのため、発色も今一つでしたが、早々にカメラに収まってくれてありがたいです。
名瀬市内のホテルに投宿して、翌朝暗い内に起き出し、ミナミトラツグミ(旧亜種オオトラツグミ)の囀りを近くの旧道で耳にして堪能。次第に夜が明けて道に出てくるツグミ大の鳥が見える様になりました。トラツグミか!と期待しましたが、いずれもシロハラ。ちょっとガッカリ。明るくなって写真も撮れる様になって、現れたのは、地元のリュウキュウサンショウクイでした。本州にも随分進出していますが、やはり本場で見る方が、なんかそれらしい。気のせいでしょうが。
電線に止まっていたのはズアカアオバト。
木の幹に直接なるイチジクの一種にやって来たのは亜種アマミヒヨドリでしょうが、亜種イシガキヒヨドリと比べると茶色味が薄いですね。実を食していました。
ここまではまだ雨は降っていませんでしたが、午前9時から金作原ツアーに参加しようと宿に戻る頃から雨が降り出して来ました。雨は止むとの予報でしたが、ツアーの間中、結構な雨。お陰で野鳥にはほとんどお目にかかれず、森の成り立ちや植物などのお勉強をさせてもらいました。午後から奄美自然観察の森に移動しましたが、寒気が南下して、寒く、おまけに暗く鳥の出はサッパリ。夕方、早めに切り上げて、今夜のナイトツアーに備えました。暗くなって、集合場所に到着。6人ほどで、ジープに乗り込み、夜の林道を進みます。マングース駆除対策が功を奏して、希少な野生種は数を増やしつつあり、事実、アマミノクロウサギは出発早々、林道に入ると直ぐにその姿を目にしました。今回、アマミノクロウサギについては数は出たものの、じっとたたずんでくれた個体がなく、写真はブレブレでした。さて、肝心のアマミヤマシギですが、今夜は中々お出ましがありません。後半になって、やっとガイドさんが見つけてくれましたが、道の脇の草の陰。
2羽目もやっぱり、こんな感じ。しかし、よく見つけるもんだな、と感心しました。さすが、プロのガイドさんです。
ツアーの終わりに近くなって、やっと道端にボォッーとたたずむアマミヤマシギが現れてくれました。ほんの数mで、なんとか全身が収まるほどの近さ。それでもじっとしてくれて、かえって大丈夫かいなと思ってしまいます。マングースはいなくなったものの野良猫がまだまだいますからね。
明日は良い天気で、アカヒゲに期待しましょう。

次回は、翌27日の奄美自然観察の森で、アカヒゲがしっかり出てくれました。ご覧いただき有り難う御座います。

サンコウチョウ クロツグミ オオルリ ブッポウソウ ミソサザイ/岡山県

2024-06-01 | 中国地方
今季初撮りのサンコウチョウ♂ 2024年5月20日 岡山県高梁市

【臨時増刊】5月11日〜20日の地元での夏鳥たち;5月11日、このブッポウソウの足にリングが写っていますが、標識して5年目の個体の様です。別の場所の個体ではリングから標識後9年目の個体である事が判別出来ました。
5月11日、山中の谷川でのキセキレイ。
5月18日、林道を歩いていると、オオルリ♂を見つけましたが、じっと固まっており、クチバシには芋虫も。どうやら子育て中のイクメン父さんがこちらを警戒している様で、子育ての邪魔してはいけないので、ワンショット収めさせてもらいその場を離れました。新緑のモミジの葉がいい背景なんですが、仕方ありません。
同じ日にクロツグミが突然頭上に飛んで来て囀り出しました。木の幹の影で見えなかったので、そっと位置をずらして収める事ができましたが、やはり気づかれたのか直ぐに飛び去ってしまいました。
渡来当初は樹冠を飛び回っていたサンコウチョウが少しづつ樹冠から樹間に降りて来ている様。今季初撮りは♀でした。
5月19日、県北の谷川で元気に囀るミソサザイです。こちらも今季初撮りでした。
5月20日、いつも樹冠の空抜けで囀っているオオルリが少し高度を下げて、緑バックで、後ろスッキリで撮らせてくれました。
場所を少し変えて、引き続き囀ってくれましたが、降りて来たのはこちらの様子を偵察しているのかもです。もっとも、きれいな囀りのみで、警戒の声は出していませんでしたが。
同日、樹冠から樹間に高度を下げて来たサンコウチョウ♂を初認から2週間後、やっとカメラに収める事ができました。
おまけに逆光ではなく、さらに低いアングルで割とマシに撮れたので、良かったです。
やはり夏鳥の一大スターですね。何度撮ってもいいもんです。

次回は春の琉球列島紀行の奄美大島編です。アマミヤマシギ、ルリカケスなどをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その4/アカハラシキチョウ マラヤシマヤイロチョウ オオヒメアオヒタキ♀

2024-05-31 | タイ
アカハラシキチョウ♂ 2024年2月28日 タイ王国スリ パンガー国立公園

タイ南部遠征2日目午後最後のハイド:2番目のハイドでは、オオヒメアオヒタキ♂だけでしたが、出ずっぱりだったので、早めに切り上げて、少し移動して、3番目のハイド‥‥がない。急遽、持参のブラインドでハイドを作成してくれて、さっそく潜り込むと、すぐにやって来たのは、アカハラシキチョウ(White-rumped Shama)♂でした。鮮やかな紺色と赤茶色の腹部と白い尾が綺麗です。
次もアカハラシキチョウですが、ちょっと色が薄い、♀でした。
続いての登場は、地味目なヒタキ類の♀で、オオヒメアオヒタキ(Large Blue Flycatcher)の♀とのこと。ヒタキ類の♀はいずれも何か可愛いです。
しばらく滞在してくれましたが、来たのは♀だけでした。アカハラシキチョウは何度も登場して、じっくり堪能出来ました。
お立ち石の上にそれらしく止まってくれます。
ここにはマラヤシマヤイロチョウ(Malayan Banded Pitta)の♀が来るとのことでしたが、登場したのは♂でした。がっかりは当然しません。大歓迎です。何度も見てもやっぱり綺麗です。
それにしてもどうしてここまで、綺麗になるのでしょう?進化の不思議さを感じます。さて、夕刻となり2日目は終了。夕食のビールが美味しかったのは言うまでもありません。

翌3日目はダム湖でクルージングしながらの探鳥となりますが、次回からは奄美大島編をアップして、その後再開したいと思います。その前に地元での夏鳥(サンコウチョウ、クロツグミ、オオルリ)を臨時アップします。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その3/オオヒメアオヒタキ ハチクマ マラヤシマヤイロチョウ

2024-05-28 | タイ
見返りのオオヒメアオヒタキ♂ 2024年2月28日 タイ王国スリ パンガー国立公園

タイ南部遠征2日目午後;昼食は公園内にある食堂でいただき、暑いので、しばし休憩。食堂からの眺めはこんな感じで、この辺りの鳥影はまばら。午後の気怠いひと時でした。
すると上空に猛禽が飛んでいるというので、写真に収めるとハチクマ(Oriental Honey Buzzard)♂でした。越冬はもう少し南の方なので、北上の途中でしょうか。日本に来るのかもしれないと想像すると楽しいです。
午後1時半過ぎには午後の鳥見に始動。オオヒメアオヒタキ(Large Blue Flycatcher)の来るというハイドに向かいました。到着してカメラをセットする間も無く主人公は登場していました。背中のブルーとお腹のオレンジ色が綺麗です。嘴が大きいので、オオがついているのでしょう。
飛び去ってもすぐにやって来ます。
出っ放しで、オオヒメアオヒタキしか来ないので、このハイドには1時間も居ずに移動でした。

マラヤシマヤイロチョウの再々掲です。
地面の上をホップしながらピョンピョンという感じで、移動します。
最後の2枚はほんの数mぐらいだったでしょうか。

次回は、この日3番目のハイドでのアカハラシキチョウ、オオヒメアオヒタキ♀そしてこのハイドにも現れたマラヤシマヤイロチョウをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。