「食べれる」のに「食べなくなった」老人のサービス担当者会議
心臓や肺に水が溜まった92歳の老女は
3週間の入院治療で快復し退院となり家に帰った。
もう自分は「食べれない」と思い込み、
口から食べることを忘れてしまかったのように
食べなくなった。
介護に不慣れな長男(72歳)は、
エンシュア・リキッドを朝晩飲ませれば
食事は摂れる、と勘違い
老女は呼吸苦を訴え
先週の金曜から在宅酸素の導入となった。
今日から訪問看護を始めることになることから、サービス担当者会議を開催
寝返りもままならなくなり エアマットも導入した
かかりつけ医との調整は電話及び土曜日に老女の自宅で面談した
退院して2週間になる
ほとんど口から食べていないので
胃も縮み、食べ物を受け付けなくなってしまうのでは、と心配してしまう
人間、食べなくなり、水分も摂らなくなり、尿もでなくなると
死が近くなる
オー・ヘンリーの『最後の一葉』を思い出す
生きる気力さえ戻せば、食べることができるのに・・・・
みんながこうして、老女の家に集まり彼女のことを心配してくれている
そのことに気がつき なんでもいいから好きな食べ物を口にして欲しい
いまは「食べる」ことは「生きる」ことに繋がる