老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1355;犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘れる

2020-01-11 16:17:56 | 阿呆者
beagle元気の写真しかない、猫「トム」はいま「ジェリー」に追いかけられて不在のため掲載できず

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘れる

今回のタイトルの見出しは「猫派」から逆襲を受けてしまう
自分は犬猫両方好きで、農家で育った子どもの頃は
我が家はミニ動物園であった。

「あお」という名の馬;春と秋の季節は朝から晩まで働いていた「あお」
山羊        ;牛乳が買えなかったので山羊の乳で育った自分
綿羊        ;白い毛は泥んこで薄黒かった。バリカンで刈られた毛は温かった

鶏         ;20羽もいたろうか。日中は放し飼い、夜はゲージのなかでお休み。
           卵は1個10円、卵だけはいまも価格が変わらない。
ひよこ       ;ひよこはかわいいのだが、弱いひよこがいると、
           ほかのひよこがよってたかって尻などをつつく、といったイジメがあった。
           人間よりも「イジメ」は早かった。

犬(スピッツと茶色の雑種);スピッツはよく吠えバイクで配達に来た郵便屋さんを追いかけていた。
猫(ニ毛猫、三毛猫);どちらも寒雀の捕獲が上手であった。三毛猫は朝起きたら枕で寝ていて、自分の頭は枕から滑り落ちていた
           二毛猫は布団のなかにもぐり足元で寝ていた。ときどき足がぶつかり齧られたこともあった

鼠         ;猫がいたおかげで鼠はいなくなり、鼠たちは東京ディズニーランドへ出稼ぎに行った

という訳で自分は犬と猫と暮らし、犬は外で飼われ、猫は家のなかで暮らしていた

猫は「三年の恩を三日で忘れる」と、犬と比べるとつれない生き物と表現されてしまうが、
猫は、学習能力が高く「良いこと」「嫌なこと」はよく覚えている。
自分のことを大切にしてくれた人のことは何年経っても覚えている猫もいる。
人の恩を忘れるのは案外「人間」かもしれない。

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘れる を
犬も猫も人の恩を忘れず生きている に変えていきたい


コメント (2)
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1354;万華鏡・家族模様・介護

2020-01-11 10:24:02 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」
万華鏡・家族模様・介護 {1}



いま、自分の手元には万華鏡は無い
万華鏡を覗き見ると 幻想的な美しさに癒される。

万華鏡の映りめく模様は
二度と同じ模様に出会うことはない


同じ屋根の下に住む家族模様も
また同じ模様の家族に出会うことはない。

万華鏡が映し出す模様は、個の積み重ねから成り立っている。
家族模様も様々あり、在宅介護のなかに光影をもたらしている。

長寿の時代に入り
一つ屋根の下に老親と老いに入った息子、娘が住む。
「子どもは親の面倒をみるのは当たり前」、と思う老親は多い。
それは我が子を育ててきた、という自負があるからか・・・・。

しかし、軒を連ね並ぶ屋根の下の家族模様はそれぞれに違う。

親は子どもをどう育ててきたか
親の後ろ姿から子どもたちは親の愛情をどう感じとったか
また、二人が出会い結婚し、夫婦の絆(関係)をどうつくってきたか
老いる前の夫婦や家族の人間関係、また過去の生活を通した柵(しがらみ)があり、
その柵を許せるか、許せないか、によって
家族介護は、万華鏡のように個の問題として映しだされる。

介護においても「お金」は、無いより有った方がいい。
十分な介護を受けるには「お金」は必要であるのだが、

お金に余裕が無い老母(96歳、要介護2)と息子(69歳)は同じ屋根の下に住み
母親は国民年金なので年金受給額は少ない
長男は軽ワゴン車で運送をしながら農業をし、その他に5時前には起き宅急便の荷物仕分をしている。

息子が働いている間は、老母はベッドで寝起きしベッド脇のポータブルトイレで用を足している。
炬燵卓上に息子が用意した朝食、昼食を摂ろうと
老母はベッドから降り歩行器につかまり炬燵まで歩いていく。

月に1、2回、隣市に住む娘が訪れ、買い物、掃除、洗濯を行っている。
利用している介護サービスは福祉用具貸与(介護用ベッドと歩行器)と
福祉用具購入で利用したポータブルトイレのみ。

本当はデイサービスを利用したいが
月1回の通院費が嵩む。

老母が入院したときは、
息子は運送業やの農業を終えたあと、病院の夕食が出るころから20時頃まで
ベッドの傍で老母と会話をしている

病室を訪問したとき息子に出くわしたこともあった。
「入院すると惚けてしまうので、惚けたまま退院しては大変になるから
こうして毎日来て話をしていれば違うかな、と思い来ている」

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