老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1118;朝、目が覚めたら浮腫だった

2019-05-21 20:58:06 | 阿呆者
朝、目が覚めたら浮腫だった

朝、目が覚めたら巨大蜘蛛になっていた
(カフカの変身)

今日の朝、目が覚めたら躰の一部が浮腫だった
何だか足が「腫れぼったい」感じがして
何気なく足の甲をみたら 
左右の足の甲は浮腫 
特に右足の甲は浮腫がひどく
右膝下の脚も浮腫みがみられた

他に両目のクマみたいなものができ
グループフルーツの一房を逆さまにつけたような感じで
水膨れ(浮腫なのかな)
アヒルには悪いが醜いアヒルのような顔をしていた

抗酸菌退治の薬が処方されてから
躰に異変が生じた感じ
検査結果 薬の副作用で肝臓の数値が悪くなっている
肝臓や血流障害により足の甲に浮腫が見られる、とネットにあった

医師ではないので自己「診断」はできない
今日自治医科大学附属病院腎臓外科に電話を入れ
明日急遽検査と診察の予約を取ることができた

在宅訪問の最中
浮腫した両目のクマを見て
93才のお婆ちゃんは
“痛々しいね、無理せず体を休め、病院にかかった方がいいよ”
心配をかけてしまった。

どっちが要介護者で 支援者なのか 反対の立場になってしまった

明日5時起床し、beagle元気の散歩
その後、朝風呂に入り
6時に家を出る(片道130kmの路をキャンバスで走る)
7時半頃自治医大附属病院に到着
7時半検査 9時診察


1117;「抑制」された老母の姿は見たくはない

2019-05-21 03:52:53 | 老いの光影 第5章
「抑制」された老母の姿は見たくはない

齢(とし、よわい)を重ね
いつの間にか91才となった平下婆さん

春を迎えた頃から
食が進まず、水も飲まなくなったことから
脱水症となり病院入院となった。

70才近い長男と60才半ばの次男との3人暮らし
長男は“ぎりぎりまで入院はさせたくない”
“(認知症のため)抑制になり、抑制された老母の姿は可哀想で見たくはない”
と、話される。

“段々食べなくなり、オシッコもでなくる。
老衰というか、穏やかに自然な死を望まれるのか、
そして何処で死を迎えるか・・・・”

在宅訪問の折に長男に尋ねたこともあった。

兄弟だけで老母の最期を看取る自信はなく
“最期は救急車を呼び、入院をさせたい。
人工呼吸器による延命は望まないが、
胃瘻(いろう)はお願いしたい。
弟は少しでも母親に長生きをしてもらいたい”と。
鼻に管を入れるのは痛々しいから、それは望まない

先週の金曜日、病室を訪れたら
平下婆さんはベッドに寝ていた。
毛布の上がかけられていても、
彼女の躰は丸くなって寝ていることがわかった。

両手は毛布に隠れていて、毛布をめくってみた。
両手にしっかりと「グローブ」のようなミトン手袋をはいていた。
(北海道では手袋を「はく」と表現する。靴下も同じく「はく」)

点滴の針を射そうとすると
平下婆さんは、看護師に噛みついたり針を抜いたりなど抵抗が凄まじい。

長男にとり嫌な抑制は、承諾書署名(同意)を求められ、抑制となってしまう。
点滴のときだけ抑制されるのなら理解できるのだが・・・・、退院まで抑制されてしまう


自分の家族が、自分の老親が
ベッドで手足を縛られたらどう感じるのであろうか
確かに点滴の針を抜いたりして大変な状況になる、抑制はやむを得ない、と理解できるのだが・・・・
脱水症が完治し退院したときには
体力や筋力は落ち、心まで萎えてしまっている。

最期をどう迎えさせて逝くのか
老親の気持ちを聴くことはできなくなったけど
老親の気持ちを推し量り、どうしたいのか
息子二人の気持ちは、微妙に違い揺れ動いている

私もどう言葉をかけてゆくか 悩んでいる・・・・