Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビの原型

2013年10月25日 | 代表羽沢のG雑感
失敗や無駄を重ねての「経験」

 今日もずっと粘土に向きあっています。
 明日からデザイン仕事で忙しくなるので、中断するのを残念に思いつつ、今日一日を造型作業で楽しみたいと思っています。

「お客様のコーナー」でお馴染みのWATさんが、オリジナルキャラでソフビの造型作りのチャレンジをされているそうです。試行錯誤を繰り返して奮闘している様子を伺うと、私も初めてソフビの原型(キンゴジ)を作った時の事を思い出します。
 今から約8年前、ちょうど今ぐらいの季節でした。
 私の場合、誰かに教わって原型を作った訳ではなく、書籍やネットで調べて「たぶんこのやり方でいいかもしれない」を自分なりにまとめてはじめました。

 ソフビの場合は、金型にする前にでき上がった粘土原型をワックス原型にしなくてはなりません。
 業者に委託するほど金銭的余裕はありませんので、ワックスも未だ自社で行っています。
 ですから原型を作るという事は、元の粘土原型プラスワックス原型までの事を範囲として認識しています。
 粘土原型制作の場合は、自分の好きなように作れる楽しさはありますし、作業自体も楽しいものです。が、頭の中で後にワックスにする際の行程や、金型になる場合の事、成型でちゃんと抜けるかどうかも常に考えなければなりません。
 満足のいく粘土原型ができても、最終的に成型できなければ何の意味もありません。
 
 初めはソフビがどうやって作られているのか完全に理解しないまま始めたようなものでしたから、粘土原型は何とかなるものの、ワックス原型の作り方がよくわかりませんでした。いろいろ調べてみたものの、わからない事だらけ。人(サイト)によってもやり方は違うので、正解がわからないまま挑戦してみたようなものです。粘土原型ができてからですが、いろいろアドバイスを下さる方もいらっしゃいましたし、参考にもなりましたが、やはりやり方から道具、材料まで人によって違うのです。
 結局はいろいろ試したりやってみて自分に合う方法、自分が作りたいものに合う方法を見つける事でした。「キンゴジ」「デスゴジ」「ミレゴジ」「GMKゴジラ」……これぐらいでだいたい自分に合う方法、材料、道具を見つけたようなものです。自分なりに「このやり方の方がいいじゃん!」と見つけた所もあります。ですからいつくか見つけたサイトでのやり方やアドバイスを下さった方の方法も、参考になった所もあれば「この人のやり方ではうまくいかない」「この方法では無駄が多い」などと反面の所もたくさんあります。
 一番参考になったのは、疑問があった際に教えて下さった金型屋さんや成型屋さん。ソフビの原型を作られている方の意見も確かに参考にはなるのですが、やっぱり効率よく、しかも確実な方法を一番知っているのは、失礼な言い方かもしれませんが「餅屋は餅屋」なんです。プロフェッショナルな職人さんたちが一番の先生でもある訳です。
 そして一番の成功の秘訣は、失敗や無駄を重ねての「経験」だと今でも思っています。
 まだまだ経験値を増やしたいと思いつつ、カッコかわいいゴジラたちを作りたい……。

 そんな事を思い出しつつ、今日もゴジラと向かい合って楽しくがんばります。

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