Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その201

2010年10月09日 | 制作裏話


Part.2 川北監督に見ていただいて



■贅沢と幸せに日々感謝です!!
 平成VSシリーズ20周年にふさわしいカラーバリエーションは、劇中の三原山からの出現シーンをおいて他にないと考えました。
 前作の「84ゴジラ」の流用映像はありましたが、平成ゴジラが初めて姿を我々の前に見せたファーストシーンです。平成ゴジラの中でも屈指の印象深い名シーンの一つです。
 そして幸運にもその名場面を撮られた川北紘一特技監督に、この「三原山出現バージョン」の彩色サンプルを直接見ていただける機会がありました。川北監督にはGメモリーズセレクションの第一号商品である「キンゴジ グリーンバージョン」からかわいがっていただいております。当時からもちろんの事、今でも言葉には表せないほど感謝と感激でいっぱいなのですが、直接見ていただくのはあまりにも恐縮とずっと思っていました。
 Gメモリーズセレクションの商品展開としては、形態が劇中のゴジラをリアルに表現するものではなく独自のディフォルメ路線であり、生産個数に限りがありますし、販売の規模が大きい訳ではありません。ですから商品を映画作品に関わられた方々に見ていただくのは、筋違いであり失礼かとも思っていました。正直なところ、今でもその気持ちがない訳ではありません。もし「監督クラスの人に見てもらうなんて生意気だ」と思われている方がいらっしゃっても否定しません。
 しかし、川北監督の寛容なお気持ちへの甘えと、僭越ではありますがGメモリーズセレクションのディフォルメ路線を気に入って下さっている喜びで、この時ばかりは「見ていただきたい」という気持ちの方が勝ってしまいました。弊社としての20周年への形にどうしてもしたかったためです。
 以前にもお伝えしましたが、見ていただいて配色にはお褒めの言葉をいただき、気に入って下さいました。感激以外の言葉はありませんでした。
 実際にこのゴジラの出現シーンの当時のお話や、ビオゴジスーツの実際の色の話を聞かせてくださり、さらにはアドバイスやアイディアもいただいております。大きい規模の展開ができている訳ではない弊社のゴジラソフビではありますが、とても贅沢で幸せな事です。
 しかも現在でも「ビオゴジ」以外でもいろいろとお話をして下さり、参考になる事が多く、弊社の各商品には多大な影響をいただいています。
 川北監督は平成VSシリーズから監督として担当されていますが、ゴジラ昭和シリーズ初期はもちろん、多くの東宝特撮作品に関わられています。ですから平成シリーズ以外のゴジラ作品についてもお話しして下さり、つい甘えていつもいろいろと質問をさせていただいています。日々、感謝と尊敬の気持ちが大きくなるばかりです。
 と、同時につい監督の優しさと心の広さに甘えて、天狗にならないように、これからも羽沢組らしくブレない独自のゴジラたちを作らなきゃいけないと強く思うのです。
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