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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」のこだわり その2

2009年05月01日 | 新作商品情報

深い海の底で見るゴジラの色

 皆さんは海に潜ってみた事はありますか。
 私は年に1度程度、水深10m前後ダイビングをする程度です。そんな初心者レベルを15年ぐらい続けています。
 そんな私でも海の中に20~30分いるといろいろな事に気がつきます。
 長年デザインの仕事もしているせいか、日常「色」というものに注目する習慣がついています。海中にいても自然にその「色」が気になる事が多々あります。
 5~10m程度の深さでも貝や魚の独特な色は、時に不思議な色合いを見せるのですが、それを海上にあげてみると全く別の色になって見えます。物自体が変色しているわけではなく、その場の光の状態で人間の目に写る色が違ってしまうのです。
 一般に絵の具で例えるなら、赤いものに青を混ぜると紫になります。しかし海という事では、単純に絵の具を混ぜたように赤いものは海中では紫に見えるかと言うとそうはなりません。水深によって光の量は違うし、水質、流れや反射等によって光の屈折率が違うのでしょう。その時々で見え方すら変わってしまうのです。

 そんな海中で実際にゴジラを見たらどんな感じなんだろう……。それはずーっと思っていた事でした。

 これまでゴジラ映画では幾多の海中でゴジラが戦ったり、泳いだりしているシーンがありました。
 実は違和感を感じることが何度かありました。ゴジラの全長を考えると、あきらかに最低でも水深200m以上はあるだろうと思われるシーンでも風景が明るすぎたり、あきらかに地上で見られる色にフィルターをかけた程度の映像にしているだけに感じる時があったのです。
 フィクションですから、真っ暗に見えるはずの水深でも明るく見せなきゃいけなかったり、シンプルに全体を青っぽく見せたりするのは演出上仕方がないのはわかります。それにとやかくいうつもりはありません。
 しかし、海中でのゴジラを商品にする場合は、表現が変わってしかるべきと考えます。

 深い海の底で見るゴジラ。色で表現する際に自分ならどんなアプローチをするか……。
 今回の「原潜襲撃バージョン」でそのチャンスができました。
 今回の配色そのものはそんな所から考えたものなのです。
 弊社が思う所の「ベーリング海の深い海の底にいるゴジラの色」なのです。

(2010.9.27更新)
「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」は完売いたしました。ありがとうございました。

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