Part.2 配色のこだわり(1)
今日は「決戦ゴジラ 出現バージョン」の全体の配色について。まずは成型色とボディに塗装したメタリックブルーについて。
■メタリックブルーのゴジラ
今回のテーマである劇中のゴジラの出現シーン。夜の海から突然現れて客船に熱線放射を浴びせるゴジラ。
これらを表現すべく、Gメモリーズセレクションらしく配色を考えました。
劇中シーンでは上半身だけが見えるものでしたが、当然海上でのシーンですので濡れている表現と、熱線を放射している表現が必要であると考え、各色を決めたものです。
成型色は紫に近い紺色。以前「デスゴジ ブルーバージョン」や「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」等で使用したものとほぼ同じです。前回のバリエーションがグリーン系(「レトログリーン」発売中です)でしたので、今回は全体をブルー系の商品にしたいがためにチョイスした色です。ブルー系の塗料をボディに塗る際に、成型色を濃いブルーにするよりは少し違うものを濃いめの色でチョイスした方がブルーの効果がより引き立つ事が以前の商品でもありましたのでこの色にしています。
部分的にスプレーしたのはメタリックブルーです。単にシルバー＋ブルーのバランスのメタリックブルーではありません。ややシアンに近い明るさをもプラスして調合した今回だけの塗装色です。これを濃くスプレーする部分と薄く少しだけスプレーする部分と、シーンの雰囲気を出すべく強弱を付けて塗装しています。シルバー＋ブルーだけのメタリックブルーにし、単調なスプレーワークではレトロタイプソフビで見られるような塗装になっしまうため、そうならないように注意しました。ぜひその辺を見ていただきたいと思います。
これらによって、夜の海中から現れた時の濡れた感じ、なおかつ熱線放射の反射で光っている様子が表現できると考えました。
メタリックブルーのゴジラとしては、Ｇメモリーズセレクションとしては珍しい色でもありますので、そういう部分でも楽しんでいただければと思います。
