Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その91

2008年12月06日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン」編 Part.8

■福袋に入れた理由

 この「デスゴジ メルトダウンバージョン」は、今年1月発売の「新春ゴジラ福袋」の在中商品として発売したものです。
 その福袋ですが、複数の種類の商品を入れる事と時期的な部分でのスケジュールの都合、サービスを意図しているため割引価格という事の採算の都合等でいつもより販売個数は少ないものでした。

 その福袋にこの「メルトダウンバージョン」を入れる事にした理由はいくつかあります。
 ぶっちゃけるとクリア成型は少し割高という部分、さらにラメやモールは別に料金が必要ですので、通常の成型品ソフビに比べて経費がかかるのです。これまでと同じ価格でたくさん作るのは厳しい事は確かです。かと言ってできる限り高くはしたくはありません。
 ですからサービス商品のつもりで、販売個数がいつもり少なめの福袋在中にしたのです。

 さらに、もしかしたらゴジラソフビにモールを入れる事に「邪道だ」と、拒否反応を示すお客様もいらっしゃるのではないかという不安があった事も事実です。
 そのため、それらを許容して下さる、もしくは楽しんで下さる方だけがお求めいただければいいのではないかと判断し、生産数もいつもより少なくても構わないのではないかと考えました。
 またモールを入れての組立てですので、いつもより時間もかかるというのも少なからずありました。

 初めての福袋、初めてのモール入りソフビ、長い時間をかけて実現した「メルトダウンバージョン」と言う事で、弊社としても思い入れも不安もたくさんあり、昨年の年末から今年の年始にかけては精神的に落ち着きのない時期でありました。


▲「新春ゴジラ福袋」に在中した塗装済み完成品商品の二つ。
「メルトダウンバージョン」の他に「ブラックバージョン」が入りました。
この他に「GMKゴジラ」の未塗装版が入ったセットでした。


 だいぶ今回の「制作裏話」は長くなってしまいました。
 まだまだこの「メルトダウンバージョン」については、後日談、エピソードがあります。
 簡単にあげますと、以前にも書いたのですが、「メルトダウンバージョン」は弊社の不安とは真逆に発売前から問い合わせが多く、たくさんの好評をいただき、すぐに完売致しました。
 再販を望む声も後を立たず、翌月に別のパターンで「ゴジラ福袋プラス」としても発売。それすらすぐに完売し、購入できなかった方々からのリクエストをたくさんいただきました。
 それらに応えて「メルトダウンバージョン2」も企画し販売しました。
 これらも詳しく書きたいところですが、時間もありませんし、皆さんの「もういいよ」というお声も聞こえるようですので(笑)、続き・詳細はまた時間を作ってここで書きたいと思います。その時は懲りずにおつき合い下さいませ。

 とにかくこの「デスゴジ メルトダウンバージョン」は、エピソードも多く、その後のGメモリーズセレクションを展開する上でも、いろいろ分岐点になるバリエーションになった事は事実です。
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