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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その234

2011年06月06日 | 制作裏話


Part.1 企画意図

 今日から昨年7月に発売した「ギドゴジ ギドラ撃退バージョン」(完売)、そして同時発売の「ギドゴジ 電撃拘束バージョン」(発売中)の制作裏話を書きます。
 まずは「ギドラ撃退バージョン」の企画意図から。


■金粉の中に立つゴジラを!
 この「ギドゴジ」が登場する『ゴジラVSキングギドラ』は、前作『ゴジラVSビオランテ』に比べればストーリーとしても場面の展開としても、キャラクターも多彩でシチュエーションの豊富な作品と言えます。その中でのゴジラの各シーンというのもいろいろあるので、商品として「ギドゴジ」のカラーバリエーションの企画はいろいろと考えられます。
 が、そのいろいろあるシチュエーションであっても、敵(キングギドラ、メカキングギドラ)との直接対決のシーンを除けば、実はほとんどが時間の短いシーンです。ですから一見すると覚えているかという点では、見逃しやすいシーンもあるでしょう。
 この時のシチュエーションである、キングギドラとの戦いで熱線で首を吹き飛ばし、辺り一面を金粉に覆った様子のゴジラをテーマとした「ギドラ撃退バージョン」なのですが、これもまた時間としてはほんのわずかなシーンなのです。
 にもかかわらず覚えている方が多いというのは、それだけインパクトがあったという事なのでしょう。
「血を出したくない」という川北監督のアイディアで、吹き飛ぶキングギドラの首からは血ではなく、金粉が舞います。全身ゴールドの怪獣で、かつては宇宙怪獣の代表格として存在し、この物語では進化した未来怪獣として登場するという神秘性すら持ち合わせている訳ですから、金粉であっても納得できるシチュエーションというるでしょう。ファンが抱いているキングギドラへの幻想をうまく表現できているアイディアなのだと考えます。

 そのインパクトのあるシーンでのゴジラをバリエーションとして作ってみたいというのは、「ギドゴジ」制作の初期から考えていたアイディアです。
 中には、物語の中でゴジラがキングギドラの首を吹き飛ばした事は覚えていても、辺り一面に金粉が広まった事を忘れていた方もいらっしゃったかもしれません。ですから覚えていた方はもちろん、忘れていた方にも思い出していただいたり、映像を見直してより楽しみを倍増していただくきっかけになれれば良いなぁという意味も込めて企画した商品です。

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