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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

特撮博物館見聞録3

2012年09月08日 | 羽沢組的怪獣見聞録


3 メカゴジラ2のスーツについて(3)

 今日も展示されているメカゴジラスーツです。今回の展示をするために改修したと思われる所について。

展示のための修正箇所
 今回展示されているメカゴジラスーツ。撮影終了からだいぶ経っていますので、劣化や破損は仕方のない事です。
 以前、ムック本やDVDの特典映像で紹介されていたので、そこから比較して違いや改修したと思われる部分について書きます。

 展示のために完全に新装されたと思われるのはいくつかあります。
 まず、手首から先です。ミサイルになるように鍵状になっている指は「2」の特徴です。これはきちんと作られていて私も穴があく程見てしまいました。塗装色で違いがわかりますが、表面には痛みはありませんので、これはすぐには気がつくでしょう。
 首の後ろの下にあるひれの一部(中央一番上)。これはちぎれていた事が確認されていましたので、新造されたと思われます。
 胸の台形部分。劇中では開いてビームが発射された所です。これは取れて中が見えてしまっていたため、新たに作られてはめ込まれたようです。
 膝の突起。これも取れていたはずですので、新たに作られてくっつけられています。
 これは推測ですが、脚の指に当たる部分。新造なのか、改修なのかはわかりませんでしたが、かなり痛んだ部分がなくなっている事がわかります。

 あとはほとんど当時のままのようですが、過去に紹介されたものと比較して見ると、劣化や痛みの度合いから見て、見えない部分や細かな部分等、言われてみなければわからない箇所も多数修正箇所はあったと思われます。
 当然、当時の色に近づけるために新たに塗装された所も多いと思われます。
 劣化や痛みが顕著に見られ、ほとんど修正していないだろう部分もあります。お尻から下にかけての部分、尻尾等はほとんど当時のままです。
 もしこれから見に行かれる方は後ろの方を注意してみていただければわかると思いますが、かなりの劣化は痛みが見られます。尻尾の先等はちぎれたままですし、角も欠けています。
 また、頭部はFRP樹脂ですから、時間の経過でよりボディとの質感の違い、色の変化がはっきりわかります。

 首から下は元々当時の硬質ウレタンで作られていますので、いくら大掛かりな改修をしたとはいえ、このレベルで保存されていた事を考えると奇跡的かもしれません。
 いずれにしてもこれらの改修は並大抵ではなかった事でしょう。「ちゃんとしたメカゴジラ2じゃない!!」と言うのもわかりますが、見られるレベルに保存された事も大変なことですし、展示できるように改修された事はかなり大変だったことが想像できますので、感謝したい気持ちの方が大きいと思いません!?
 スーツ自体大きくて迫力ありますし、すぐそばには人工頭脳も展示されていますので、劇中の雰囲気は充分に感じられると思います。
 とうしても「……」という方は、ブラックホール第3惑星人が、初代から「2」に改造するときの途中過程のメカゴジラと考えちゃダメですか!?

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