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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

特撮博物館見聞録4

2012年09月10日 | 羽沢組的怪獣見聞録


4 ゴジラのスーツについて

 今日は同じく展示されている「ゴジラ」のスーツについて。私にとっても思い入れのあるゴジラです。

デスゴジ改修の「平成ゴジラ」
 この「特撮博物館」で展示されているゴジラスーツは、デスゴジ(『ゴジラVSデストロイア』)として紹介されています。
「なんでデスゴジなのに全身が黒なんですか?」と聞かれた方もいらっしゃいますが、これは元々がモゲゴジ(『ゴジラVSスペースゴジラ』)なんです。もちろん東宝所有のものです。
 デスゴジスーツは複数ありますが、メインのアクション用はモゲゴジの改修です。背びれの配置や内蔵されたメカ、発光ギミック等で姿勢やフォルムが変わってしまい、モゲゴジに比べてデスゴジの方が猫背です。
 デスゴジ後にこのスーツは、「平成ゴジラ」として展示用に改修されたものなのです。ですから内蔵メカや発光ギミックは取り除かれ、姿勢も変えられ、全身を再び黒に塗り直されたものです。展示用ですから、姿勢も固定されていますし脚はアームで固定されています。さらに東宝の倉庫内では、移動用にキャスターのついた岩の形の台座(高さ40~50cmぐらい)に固定されて保管されていたものです。そのため同じく展示されていたメカゴジラ2とは違い、中に人は入る事はできません。
 今回の展示では岩の台座から外され、キャスター付きアームのみに付けられているだけですので、リアルな大きさが近くで感じられます。

 このゴジラは「平成ゴジラクロニクル」「平成ゴジラパーフェクション」でも特写で紹介されていますので、これらの本をお持ちの方は見ていただければわかると思います。ちなみに東宝の倉庫が移動したため、この2冊でも撮影場所は違う所です。
 そして「パーフェクション」の撮影時にこのゴジラ(他の怪獣達もですが)のクリーニングをしたのは実は私です(これらの裏話?はいずれ機会を改めて…)。当時の撮影中では時間が足りずに100%きれいにできなかったのですが、「特撮博物館」ではほとんどそのままだったので見ていて「ノーギャラでも良いから、あーもっときれいにしてあげたい!!」と心の中で叫んでいました。
 そういう意味で思い入れのあるゴジラですから、勝手に私は「ウチの子」と呼んでいます(笑)。でも1年ぶりに会えて嬉しかったですね。「元気だったか?」と思わず声をかけてしまいました。

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