Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

昭和後期3作ゴジラ その4

2011年12月14日 | 羽沢組的怪獣見聞録


4 にせゴジラ

 今日は『ゴジラ対メカゴジラ』に登場したにせゴジラについて。「74ゴジラ」本スーツと無関係ではないのです。

■にせゴジラはアトラクションスーツ
「74ゴジラ」が登場した『ゴジラ対メカゴジラ』にはにせゴジラが登場します。ウルトラマンや仮面ライダーでも偽物が登場したように、こういった展開はヒーローものの定番でもあるので、よりゴジラの「正義」側がはっきりした表現でもあると言えるでしょう。
 そのにせゴジラは、メカゴジラが化けて(?)いるのですが、シーンによって複数のスーツが使い分けられています。出現する所から本物のゴジラが現れるまでは「74ゴジラ」の本スーツが使われています。本物のが現れてからは、アトラクション用スーツ。明らかに別物と子供もでもわかる作りです。顔もややしまりのない(ごめんなさい)表情ですし、背びれは一つ一つがかなり太く厚いものです。体表のモールドも大きく、迫力がありません。物語の途中でにせゴジラの「顔が変わった!」とゴジラに詳しくない方でも一目でわかります。
 直接対決の時は、にせゴジラでも両方のスーツで撮影されているので、本物のゴジラか悪者のゴジラかは鳴き声や熱線(ビーム)で判断するしかありません。
 いずれにしてもアトラクションスーツを使わざるを得なかったのは、どうやら予算の都合が原因のようです。2体並ぶためとはいえ、その点は少々残念な所です。

 余談です。劇中ではにせゴジラの腕の一部がはげて内部のメカ部分が見えてしまっているシーンがあります。これはアトラクションスーツの方です。「74ゴジラ」の本スーツのフィギュアの腕だけをはげた形状にして、にせゴジラとして作られた他社商品もありましたが、物語の流れという事でその点は多めに見ていいと思います。ただ、無版権・無許可で改造されて販売されていたものもいくつかあったようで、それは違法です。個人で改造して楽しむ分にはかまわないと思います。

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