Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その51

2008年03月10日 | 制作裏話
「ミレゴジ ブルーバージョン」編 Part.3

●ミレゴジをギラゴジとして…
 最初の予定より大きく配色が変更になった「ミレゴジ ブルーバージョン」。ミレゴジなのにギラゴジとしてのポスターイラストをイメージしたカラーとして発売しました。そのため劇中の着ぐるみのイメージからはだいぶ離れたカラーリングでもあります。
 発売前は「ミレゴジなのにギラゴジの色はおかしいじゃん」「ゴジラにしちゃあ明るすぎて違うぞ」なんて思われて、ゴジラファンの方々には敬遠されてしまうのではないかと心配はありました。
 しかしこちらの意図をご理解していただいたせいか、むしろ新鮮なゴジラのカラーとして購入された方々には喜んでいただけたようです。相変わらず「ゴジラは昭和まで」「ゴジラはデスゴジまで」という方が多いのですが、そう言った方の多くも「この色を見たら羽沢組のだけは欲しくなっちゃうんです」とおっしゃって購入していただきました。こちらのこだわりがお客様にわかっていただける喜びは、販売者としてというよりは製作者としての大きな喜びでもあります。
 今だから言えますが、本当はネーミングを「メガギラス戦バージョン」か「ギラゴジポスターバージョン」にしたかったのが本音です。形は元々ミレゴジとして作った物をギラゴジとしてカラーリングした訳ですので、それらの名前にするとゴジラに詳しくない方からすれば混乱してしまうだろうし、ミレゴジとギラゴジでは実際に登場作品は違う訳ですから誤解を招くようなネーミングにはできなかったのです。もしかしたらこれらの名前だと東宝様の申請許可は降りなかったのかもしれません。

 現在までミレゴジは合計5つのカラバリを作ってきたのですが、まだ少し「ミレゴジとして」のカラーのアイディアはいくつかあります。が、「ギラゴジとして」のアイディアはもっとあるんです。
 もしやるとすれば本当はギラゴジを新たに造型して作るべきでしょう。でもそれまで我慢できなかったら、またこのミレゴジでギラゴジのカラーリングのバージョンを作ってしまうかもしれません。欲張りなので作りたいゴジラは山ほどあります。いつかギラゴジを作る事があれば、あえてミレゴジの原型を改修して、並べても違和感のないように、そして違いも見せられるように商品化したいと思います。いつになるかわかりませんが、首をマンダのごとく長ーくしてお待ち下さい(笑)。

(2008.4.7更新)
「ミレゴジ ブルーバージョン」は完売しました。ありがとうございました。

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