Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

Gメモリーズセレクション10周年

2016年02月01日 | 代表羽沢のG雑感
おかげさまで10周年!!
Gメモリーズセレクションを
これからもよろしくお願いします!!


この2月で羽沢組ソフビフィギュアシリーズ、Gメモリーズセレクションが10周年を迎えました。お求め頂いた皆様とたくさんのご協力頂いた皆様のおかげです。ありがとうございました。



 私が大好きなゴジラのフィギュアを集め出したのはもう30年近く前になります。子供の頃に比べて一時期はゴジラ熱も冷めかかっていましたが、『ゴジラ(1984)』をきっかけに、ゴジラが大好きだったあの頃を思い出していました。
 とはいえ、当時はゴジラフィギュアの情報、入手方法を知りません。目についた時だけ買うというレベル。『ゴジラVSビオランテ』の頃には雑誌などでガレージキット、ソフビキットの存在を知り、塗装済み完成品レトロタイプのゴジラソフビがいくつかのメーカーで復刻され始めていましたので、買えるものは増えていきます。
 なのでVSシリーズの頃は、単純なゴジラフィギュアコレクターでした。
 ゴジラの立体物はなんでも欲しがっていましたが、財布の事情には限界があります。高額なガレージキットよりレトロタイプソフビの方が買いやすく、次第にそちらが中心となっていきます。
 するとだんだん「もっとこういうゴジラのソフビが欲しいなぁ、どこかで作ってくれないかなぁ」と欲が出てきました。
 いつもゴジラソフビを買わせていただいているメーカーさんはいずれもマルブルタイプかそれの系統のもの。M1号さん、マルサンさん、そして後にマーミットさんやベアモデルさんなど。
 レトロタイプなので、細部は省略されているし、失礼ながら似ていないものもあります。もちろん、これはこれで味があって好きです。
 ゴジラは作品ごとに違いがあります。流用スーツでも改修がありますから、全く同じものはありません。
 それぞれの違いがちゃんとこだわって造形されていて、細部の着色もきれいに塗って欲しいし、配色もかつてのマルブルタイプのパターンにこだわらず、それぞれのゴジラをイメージする色にして欲しい。そして何よりもそれぞれのゴジラに似せて欲しい。
 リアルなものならガレージキットやソフビキットでいくつもありますから、それを買えばいいのです。
 私が塗装済み完成品ソフビで欲しいのはあくまでデフォルメ。似ていて、それぞれのゴジラの特徴が表現されている、4~5頭身ぐらいのかっこよさの中に可愛さもあるものだったのです。

 今から12年前、とうとう我慢できずに自分でそれを作ってみようと思ったわけです。
 しかし、作り方も全く知らなければ、どれぐらい時間と予算が必要なのかもわかりません。第一にソフビがどうやってできるのか、原型のための粘土の種類や名前、作る道具すら知りません。ゼロからのスタートです。
 1年かけていろいろ調べたり聞いたりして勉強でした。
 やるからには赤字にはしたくないし、目指す部分としては仕事のひとつとしてです。これまでデザイン業務を中心に業務を行ってきた羽沢組のフィギュア制作・販売業務のスタートです。
 ソフビよりガレージキットの方が個人では作りやすいということがわかり、まずは実験的に「初代ゴジラ」と「モスゴジ」を作り販売させていただきました。これができなかったら……、失敗していたら……きっと諦めていたかもしれません。

 造形としてはこの2つのガレージキットが大いに勉強になりました。
 そしてソフビがどうやってできるのかを知り、原型、ワックスにするためのシリコン型抜き、ワックス原型、金型、成型、塗装、組み立て、東宝への申請と許諾、告知……と、自分でできることと業者にお願いすることを学び、今から10年前にGメモリーズセレクション第1号商品「キンゴジ」を発売しました。

 振り返るとずいぶん昔のようにも感じるし、つい数年前ぐらいの感じにも思えます。
 実は当初は10年ぐらい続けれたら、だいたいの自分の欲しいもの(ほしかったゴジラたち) は作り終わっているだろうと思っていましたし、ビジネスとして続けることは難しいと思っていました。1つ2つ赤字なにればとんでもない金額になりますから、撤退はいつも覚悟してました。
 欲しいものが終わっているかという点では、とんでもない誤算でしたね(笑)。まだ半分もできていません。
 ビジネスとしては、幸せなことに赤字になることは一度もなく、特に近年はたくさんの方々にお求めいただいて、今もこうして続けられています。10年も続けられるなんて、他人事のように不思議にすら思う時があります。ましてや塗装済み完成品商品だけで100体を突破したんですから。
 どんな仕事も10年で一人前…と言われることもあると思いますが、ソフビに関してはまだまだですね。日々発見と反省がありますから、しばらくまだ半人前です。ビジネスとしてもそうです。

 ゴジラを中心にだけの展開ですから限界があるかと思われがちですが、底が見えたことはありませんし、それだけ魅力のある作品であり、キャラクターです。個人的にも大好きな気持ちは子供の頃から変わっていません。
 作りたいゴジラ( &敵怪獣) ソフビはまだたくさんあります。
 この10年で数え切れないほどの方々にお買い上げいただきました。そして作って販売させていただくためにたくさんの方々にご協力、ご尽力いただいております。東宝株式会社様、金型屋さん、成型屋さん、各原料や材料の業者さん、告知をしてくださっている出版各社やネット配信の皆様、個人で応援してくださっている方々、アドバイスをくださった方々、出店イベントの皆様……数え切れないほどの方々がいてくださって今があります。
 また、弊社がたくさんのゴジラや特撮関係の書籍やイベントに関わらせていただき、作品関係者をはじめとするいろいろな関係各社とおつきあいさせていただくようになったきっかけは、川北紘一監督がGメモリーズセレクションの「キンゴジ」を気に入って下さったところから始まります。
 たくさんのお客様、川北監督をはじめ、関わってくださったたくさんの皆様に改めて御礼申し上げます。

 年々増えてきたゴジラの書籍やイベント関連の業務と並行しながらなので、なかなか最初の頃のように年間でたくさんリリースできない近年ですし、複数の大手企業やショップなどからも取引したいというありがたいお言葉をいただきながらできない現状の昨今。それでも維持してきた質やこれまでご支援くださっているお客様を大事にしたいと思っています。
 たびたびすぐに完売してしまい、ご希望される方すべてに商品をお求め頂けないことも多々ありますが、小さい会社なりにご迷惑をおかけせずに、可能な限り喜んでいただけるように努めたいと思います。
 そして自分が納得し、なおかつ皆様に喜んでいただけるようなゴジラソフビたちをこれからも作りたいと思います。

 これからもGメモリーズセレクションのゴジラたちをよろしくお願いします。そしてお求め頂けましたら、可愛がってあげてください。

TM&(c)TOHO CO., LTD.
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