Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その29

2007年09月19日 | 制作裏話
キンゴジ クリアグリーン編 Part.2

?たまには横からのアングルで!

 昨日の続きです。
 たぶんどこのメーカーさんのクリアソフビがそうだとは思いますが、作る上ではほとんどのクリアソフビは割高になります。成型上気泡が入りやすかったり、目立ったりしてしまうので原料を通常より用意しなければならないそうなんです。ましてラメが入ったりするとモノによっては曇ってしまったりさらにまた気泡ができやすいそうなんです。
 さらにラメ代は別ですからなおさらコストの面で通常より良いとは言えません。ですから必然的にそれまでの定価ではきついのが正直な所。
 大きなメーカーさん、たくさん個数を販売しているメーカーさんからすればわずかな金額の差でしょうが、ウチのような小さい規模の展開ではおりと大きな問題です。クリアだけは一度値上げを考えましたが、定価のままで行く事にしました。商品ですからまずはお客さんありきです。そのゴジラで価格を統一する事でお客さんも自分に合ったゴジラをチョイスしやすいはず…と考える事にして、利益はいつもより減るけどその分サービスのつもりだと今は考えるようにしています。クリアに関してはこれからもできる限りそういうスタンスでありたいと思っています。
 この時の彩色に関しては迷う事はありませんでした。ラメの入ったクリアを生かすべく手のツメや背ビレはシルバーで、膝や足はメタリックグリーンで。メタリック系がどんな感じで塗られるのかが前にやった実験カラーで経験してわかっていたので助かっていました。身体をメタリックグリーンでポイントポイントを塗る事も考えましたが、やはりクリアボディを生かすには塗らない方がいいですね。
 後ろから光を当てるとラメに反射してキラキラしてきれいなゴジラになったので完成後は嬉しかかったです。そして初のクリアでしたから嬉しさはもちろん勉強にもなりました。

 余談ですが、この時先行発売したワールドキャラコンで、『ゴジラ対ヘドラ』の板野監督がウチのブースに来て下さってこの「クリアグリーン」等を手にとって「かわいい作りだなぁ」といろいろ誉めて下さって感激しました。監督にはこの「クリアグリーン」はもちろん、いくつかのウチのゴジラをもらっていただいています。
 尚、この「キンゴジ クリアグリーン」は完売したため現在は販売しておりません。ご了承下さい。(2007.11.26更新)
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