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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ビオゴジスタンダードのこだわり その4

2012年03月27日 | 新作商品情報


Part.4 ビオゴジの色(2)

 今日も「ビオゴジ スタンダードカラー」の全身の色を決める上での「ビオゴジ」そのものの色を検討してみた話です。



■ある意味、最も「不思議な黒」のゴジラ
 真っ黒のようで実はシーンによって黒の度合いに違いが見られる「ビオゴジ」。重ねた黒の上にさらに汚れや痛みの後がまた重なって、黒ベースでありながら全体的に微妙に統一されていない事がわかります。言葉では表現しづらい色になっているのです。
 後の平成VSシリーズのスーツでは少しずつ改良・改善が加えられて形状だけではなく機能も変化していく訳ですが、まだこの「ビオゴジ」の時は前作「84ゴジラ」の頃からの継承された作りであった事はまぎれもない事実。そういったスーツの作り方にも影響はあるのかもしれません。

 夜のシーンが多い事と、濡れているシーンが多い事が影響していると思いますが、照明の当て方で明るく写っている部分と暗く影になっている部分のコントラストがはっきりしている様子が多い事がわかります。
 さらに同じ夜と言っても、芦ノ湖でのシーン、大阪上陸シーン、若狭での最終決戦のシーンと状況が違うため、それぞれに違う色合いにすら見えます。そのため、黒としてのイメージが強いゴジラでありながら、光の当たっている部分ではそれぞれに違う印象を与えているのです。
 ただ、共通している印象としては、他のゴジラ映画でのゴジラに比べて黒として感じられる部分にはシンプルなブラックにプラスした深みを強く感じさせてます。後の「ギドゴジ」では昼のシーンが多かった事もあり、黒でありながら「ダークグレー」に見えるシーンも多かったし、更に後の「ラドゴジ」「モゲゴジ」等は明るめの青をプラスしたような黒のイメージでした。しかし「ビオゴジ」については暗いと言えばそれまでですが、やや沈んだような深みのある黒である事は感じられるのです。そういう意味では、最も「不思議な黒」のゴジラでもあるのです。

 この深みのある何とも表現しづらいゴジラの色を表現すべく、いくつかの色を検討し、微妙な色合いの配色を決めて今回商品化しました。