Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

昭和後期3作ゴジラ その8

2011年12月19日 | 羽沢組的怪獣見聞録


8 3つのゴジラの違い(1)

 今日は「メガロゴジラ」、「74ゴジラ」、「75ゴジラ」の違う部分について。


▲弊社商品原型状態の際に、目の部分の彩色検討用に画像ソフトで作った仮のサンプル画像です。
ディフォルメを前提とした彩色検討用ですので、実際のスーツのようにリアルではありませんが、参考までに。


■一番の違いは眼球
 これまで何度か書いてきましたが、「メガロゴジラ」は新規に作られたスーツです。それを流用し一部改修して作られたのが「74ゴジラ」、さらにそれをまた改修して流用したのが「75ゴジラ」です。それらの差や改修部分について書きます。

 大きな違いは頭部と背びれです。まず今日は頭部について。
「74ゴジラ」の頭部は「メガロゴジラ」のものをそのまま改修したと思われます。が、内部のアンコ(スポンジ等)の入れ方が微妙に違うせいか頬や鼻の周りの凹凸加減に違いが見られます。特に目の上のおでこ部分は「メガロゴジラ」の方が若干大きく前に突き出たように感じます。
 表面のモールドでも「メガロゴジラ」の方が細かく荒々しいつき方をしているのですが、アップで見ないとわかりにくいのですが、おでこから頭頂部にかけては比べてみると違いがよくわかります。
 一番の差は眼球です。「メガロゴジラ」は黒目が大きく、瞳はオレンジからブラウン、ブラックと3重の色をしており一部グラデーションになっていますが、「74ゴジラ」では黒目部分はほぼ半円になり、ハイライトも白だけになりました。さらに写真や映像でもほとんど見えないのですが、白目の部分には細かな血管も書き加えられていたそうです。
 眼球そのものが完全に作り直されているので、目の大きさや見えている形も違う事が分かります。
 そして「75ゴジラ」になりますと、頭部そのものが別のものに作り直されています。愛嬌のある顔から精悍でやや怖い表情の顔に変わりましたので、この違いは気がついている方は多いでしょう。
 眼球は若干小さめになった半円の黒目ですが、白のハイライトはなくなりました。

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