Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

昭和後期3作ゴジラ その3

2011年12月12日 | 羽沢組的怪獣見聞録


3 劇中スーツの流れ(2)

 昨日の劇中スーツの流れの続きです。今日は「メガロゴジラ」から流用された「74ゴジラ」と「75ゴジラ」について。

■「74ゴジラ」と「75ゴジラ」
「メガロゴジラ」に続いて登場したのが「74ゴジラ」です。
 こちらはほぼ同じ形状でありながら、頭部(特に眼球)や背びれを変えている流用スーツです。「メガロゴジラ」に比べて、子供達の目から見るとより親しみのわく表情になっている事からさらに「正義の味方」感が増したと言えます。特に敵は武器が満載の強さを前面に出したメカゴジラですから、勧善懲悪がよりわかりやすくなっている事がわかります。
 この『ゴジラ対メカゴジラ』には、にせゴジラも登場します。これも本物の「74ゴジラ」に関係するのですが、これについては後日改めて。

 そしてラストは「75ゴジラ」です。「74ゴジラ」に似てはいるものの、顔が違うので多くの方がご存知の事と思います。基本的には頭部以外は、ほぼそのまま「74ゴジラ」の流用のようです。背びれも基本的には同じ配列です。
 その顔はやや精悍な表情に変えられました。敵が更にパワーアップしたメカゴジラだけではなく、チタノザウルスも現れているので、ゴジラを強く見せたいからという説と、単純に「74ゴジラ」がかわいすぎたから怖さを増すためという説がある等、複数の理由があり真実はわかりません。これらは各書籍で書かれている事が違うので、今度中野監督にお会いした時に聞いてみようと思います。
 顔以外は「74ゴジラ」の時のままのようですが、体表の細かなモールドがかなりくたびれてはげてしまっています。比べてみるとわかりますが、「メガロゴジラ」の時と比較して全体的にたるんでしまっている感がよくわかるボディになっています。顔は改修されているので気になりませんが、ボディそのものはアップで見ると少々痛々しさをも感じてしまいます。2年の歳月が感じられる部分です。

 続きは明後日。

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