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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

そフビ制作裏話 その265

2011年11月26日 | 制作裏話


Part.3 制作のために注意した事



■「ビオゴジ」は「ビオゴジ」
 商品の配色についての詳細は、以前の「こだわり」に書きましたので省きますが、決定に至るまで特に注意した事は2つ。
 劇中の赤い色にできるだけ近づける事と、「ビオゴジ」を「デスゴジ」風にしたと思われないようにする事です。

 映像で見るとわかりますが、赤い発光と言っても内部に発光ギミックが仕掛けてあるわけではありません。着ぐるみスーツが光る訳ではないのです。川北監督が元々多くの東宝特撮で光学合成のプロとして活躍されていた事からもわかるように、映像処理による光学合成で赤く見せているのです。
 ならば商品もできるだけシンプルに、立体をあえて強調しない処理の方が映像でのゴジラに近い訳です。そこで弊社ではお馴染みのラメ入り成型+モール内蔵がバッチリ合うのです。
 ラメの配分と色、モールの色のチョイスの組み合わせを間違えなければ、イメージに近いものができると判断しました。

 平成VSシリーズ6作のゴジラの形状・造形を全く同じ、もしくはほとんど同じと勘違いされている人にとっては「ビオゴジ」を赤くすれば「デスゴジ」と今でも勘違いされている方もいらっしゃると思います。
 そういう人たちに対しても、いくら赤くても「ビオゴジ」は「ビオゴジ」と思っていただかなくてはなりません。
 結果的にクリアレッドのラメ入り成型+シルバーモール内蔵と細部だけの塗装で、「デスゴジ」には見えないと自負していますが、皆さんはいかがだったでしょうか。